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〈アーカイブ〉カワサキZ900RSシリーズ [新型バイクカタログ]:言わずと知れた超人気モデルの爆進続く

掲載 更新 28
〈アーカイブ〉カワサキZ900RSシリーズ [新型バイクカタログ]:言わずと知れた超人気モデルの爆進続く



カワサキZ900RSシリーズ 概要

直列4気筒ストリートファイターのZ900をベースに、レジェンダリーな外装とワイヤースポークをイメージした専用ホイールで、見事なまでに往年のZ1/Z2イメージを再現した「Z900RS」シリーズ。’17年暮れのデビュー以来、大型自動二輪のトップセールス街道を爆進する超人気モデルだ。2段階+オフのトラクションコントロールとツーリングに便利なETC2.0車載器を標準装備。

’22モデルではSTDと足まわりが豪華な「SE」に加えて、Z生誕50周年を記念する特別仕様車がラインナップされた。初代Z1/Z2の火の玉カラーをモチーフとし、特別な重ね塗り技法による深みあるキャンディカラーを実現。ホイールもゴールド色となるほか、サイドエンブレムやタンクトップのロゴなどに専用装飾が施されている。

「カフェ」は、Z900RSに弱ローハンドル/ビキニカウル/シングル風の段付きツートーンシートを与えて、カフェレーサースタイルとしたマシン。マフラーはシックなヘアライン仕上げだ。’22モデルはシルバーストライプの入ったブラックの1色を設定。エンジンスペックはZ900RSと同じで、ETC2.0車載器やヘルメットロックも同様に標準装備だ。

’22 カワサキZ900RS 50thアニバーサリー:上質塗装で”火の玉”復活!

初代Z1を思わせるカラーで大人気となった’18年の初代Z900RS。アニバーサリーカラーはこれを想起せずにはいられない「キャンディダイヤモンドブラウン」だ。なお、当モデルはZ900RS SEとは別ラインだ。

標準モデルからの主な変更点は以下の通りとなる。

・キャンディカラーを独自の技法で重ね塗りした艶やかで深みのあるフューエルタンク塗装
・フューエルタンク上部に印されたZ50周年ロゴ
・サイドカバーや左右エンジンカバーにあしらわれた専用のエンブレム
・デザインを強調するゴールドカラーのホイール
・上質感を高めるシボ入りの専用シート表皮
・標準装備されたグラブバー

◆主要諸元

―― 【’22 KAWASAKI Z900RS 50th ANNIVERSARY】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm■217kg シート高800mm 17L ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●色:キャンディダイヤモンドブラウン ●価格:149万6000円

◆足まわり

―― 50周年記念車のホイールはゴールド塗装が施され、スペシャルモデルとしての質感向上に大きく貢献。φ41mm倒立フォークにラジアルマウントキャリパーなど、足まわりの仕様はSTDと共通だ。

◆主要装備

―― 【メーターはシリーズ共通】往年のZのような砲弾型ハウジングを持った2連アナログメーター。中央部の液晶部分でギヤポジションなどを表示する。

―― 特別な重ね塗りで深みある光沢を放つタンクトップには「Z50th」と’72初代Z1から始まるカワサキZの生誕50周年を表す特製ロゴがプリントされ、上からクリアでコーティングされている。

―― クラッチ&ジェネレーターカバーのトップは、50周年記念車では「DOHC」のロゴが入った専用デザイン。STDでのこの部分は、文字なしの無地シルバーだ。

―― サイドカバーの立体エンブレムはSTDとは異なり往年のZ1風デザインを採用。900の下に並ぶ“DOUBLE OVERHEAD CAMSHAFT”は、’72年当時としては最先端メカニズムだった。

―― 50周年記念車では上質感を高めるシボ入りの専用シート表皮が奢られ、STDでは別売オプションとなるグラブバーも標準装備。

’22 カワサキZ900RS SE:+22万円で専用ブレンボ&オーリンズ

’22で追加された最上級仕様。オーリンズ製S46リヤショックが装着され、フロントブレーキはキャリパーをはじめパッドとディスクもブレンボ製。車体色は’73年Z1欧州仕様のみで発売された”イエローボール”が元ネタだ。

スペック上はサスペンショントラベルや車重などもノーマルとほぼ同じだが、最低地上高&シート高は10mmアップしており、積極的な走りに対応しているものと思われる。

フロントブレーキは、ブレンボ製のΦ300mmダブルディスク/M4.32ラジアルマウントモノブロックキャリパー/ブレーキパッドを装備。ラジアルポンプ式マスターシリンダーはニッシン製の小径とし、STDのΦ19.1mmに対しΦ17.5mmとした。また、ステンレスメッシュのブレーキホースがダイレクトなタッチと高いコントロール性を実現している。

リヤショックはオーリンズ製S46。シングルチューブ構造のアルミニウムボディを採用し、フローティングピストンで仕切られたΦ46mmの大型ピストンとガスチャンバーが、優れた路面追従性と確かなダンピングを発生し、グリップ感やハンドリングの向上、よりしなやかなライドフィールに貢献する。市販品とは異なり、密閉性に優れたダブルリップ式ダストシールを採用しているのもポイントだ。

このリヤショックの採用に合わせ、Φ41mm倒立フロントフォークのセッティングを最適化するとともに、アウターチューブをゴールド仕様に。同じくゴールド仕様の前後ホイールが華を添える。

また、リヤサスペンションはセッティングの変更に便利な油圧リモート式プリロードアジャスターとダイヤル式リバウンドダンピングアジャスターを装備。オーリンズロゴを刻印したプレートも備えている。

◆主要諸元

―― 【’22 KAWASAKI Z900RS SE】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm ■車重215kg シート高810mm 17L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●色:メタリックディアブロブラック ●価格:160万6000円

◆足まわり

―― Φ300mmダブルディスクにM4.32ラジアルマウントモノブロックキャリパーを組み合わせる。ラジアルポンプ式マスターシリンダーはニッシン製の小径(Φ19.1mm→Φ17.5mm) 。倒立フォークとホイールはオーリンズ製リアサスペンションに合わせてゴールド仕様だ。

―― リヤショックはオーリンズのS46タイプ。プリロード調整は工具いらずのリモートアジャスター式だ。STDと同じフロントフォークは、金アルマイト&セッティング変更。

―― オーリンズのリヤショックは、単体市販品と異なるZ専用設計。完成車に求められる耐久性などが与えられ、汚れによる性能低下を防ぐガードプレートも備える。

◆主要装備

―― サイドカバーに奢られる立体エンブレムは、STDと同じデザインのものを使用するが、SEでは「RS」の部分が赤塗装となり、差別化が図られている。

―― 【SE ブラックアウトパーツ】SEはFIカバーとラジエーターのサイドカバーにブラックアルマイト加工を施し、フロントフェンダーのステーも黒仕上げ。

’22 カワサキZ900RS [STD]:ネオクラの魅力は信頼の基本装備

’22年モデルのカラーバリエーションは従来のイエロータイガーことキャンディトーングリーンと、黒×銀のエボニーは廃止され、継続カラーなしの新色ラインナップとなった。

今回のカラーリングのうち、キャンディトーンブルーと呼ばれる新色は’75式のカワサキZ1(形式名Z1B) の復刻カラー。マニアには通称”青玉虫”と呼ばれる人気色だ。そしてもうひとつは、いわば”黒玉虫”と呼べそうなメタリックディアブロブラックで、こちらは’04モデルのゼファーシリーズがモチーフとなっている。

’18モデルのZ900RSは通称「火の玉カラー」と呼ばれる、’73の初代Z1を再現したキャンディトーンブラウン×キャンディトーンオレンジで登場。’19モデルは継続販売され、’20モデルでは’74式Z1をモチーフとした前述の「イエロータイガー」を採用した。そして今回は’75式というわけだ。

いずれもブラック系のエボニーが併売されてきたが、’21モデルではシルバーのストライプが入ったグラフィックとされ、これは’05モデルのゼファーシリーズをモチーフとしていた。

今回はZ1系のオマージュカラーとしてZ1Bの青玉虫を採用し、一方のブラック系は前年モデルよりも年代を遡ったゼファーをオマージュした黒玉虫としているのが面白い。オマージュ&アレンジカラーの世界観は、まだまだ広がりそうだ。

主要諸元に変更はなく、ABSとETC2.0を標準装備している。

◆主要諸元

―― 【’22 KAWASAKI Z900RS】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm ■217kg シート高800mm 17L ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17●色:キャンディトーンブルー メタリックディアブロブラック ●価格:138万6000円

―― 【カラーバリエーション】’17~’19が火の玉、’20~’21がタイガーカラー、’22STDが青玉虫と、オリジナルZ1と同順序の車体色を採用。’22は写真の黒も発売。

◆足まわり

―― STDはニッシン(日立アステモ)製のラジアルマウントキャリパーを装着。ディスク外径はSEと同じくφ300mmとなっているが、実際の有効径はSEよりも4mm小さい。

―― STDのリヤショックは、カワサキおなじみのホリゾンタルバックリンクサスを採用。フロントフォークは、セッティングとアウターのカラー以外はSEと基本的に同じ。

◆主要装備

―― 立体エンブレムは’17初代から使われているデザイン。弟分Z650RSも同系デザインを採用する。STDでは「RS」の文字に赤い差し色が入っていない。

’22 カワサキZ900RSカフェ:ビキニカウルで防風&味変

従来の曲線ラインやグラデーションを活かしたグラフィックとは一線を画し、マッスルカーなどのアメリカンスポーツを彷彿とさせる。特徴的なシングル風シートはブラウンのツートーンになり、レザーシートの雰囲気だ。

Z900RSカフェは、世界的な人気モデルとなっているネオクラシックネイキッド「Z900RS」にフェアリングとローハンドル、スポーティなデザインの段付きシートを追加したカフェスポーツ。’18に登場した初代カラーはライムグリーンで、ZRX1200ダエグなどが引き継いできた“ローソンレプリカ”のイメージを現代に継承してきた。

その後はグレーやブラウンといったカラーリングモデルが登場し、日本国内ではZ900RSともども’21モデルが新型コロナ禍の影響もあって品薄になるほど人気が続いている。’18~’20の401cc以上カテゴリーでは国内販売台数で3連覇も達成した。

カワサキが発表した’22モデルは、948cc並列4気筒エンジンや図太いサウンド、アシストスリッパークラッチ、ホリゾンタルバックリンク式リヤサスペンションといった装備に変更なく、メタリックディアブロブラック3と呼ばれる新グラフィックを採用。

主要諸元に変更はなく、ABSとETC2.0を標準装備している。

―― 【’22 KAWASAKI Z900RS CAFE】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm10.0kg-m/6500rpm ■217kg シート高820mm 17L ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:141万9000円

―― 弱ロー&絞りハンドルはSTDより自然な印象。

―― シート高はSTD比で+20mm高の820mm。

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みんなのコメント

28件
  • カワサキもここまで受けるとは思わなかっただろう。
  • seは1店舗3〜4台しか入荷しないって言うしマジで買えない。プラザで1台だけ乗ってる人見たけど、常連って感じだったな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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