MotoGPは7月5日から第9戦ドイツGPが開幕。初日のフリー走行1回目は、プラマックのホルヘ・マルティンがトップタイムをマークした。
サマーブレイク前の最後のグランプリとなるドイツGP。上空に雲のかかるコンディションの中、セッションがスタートした。
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注目を集めているのは、125cc時代の2010年からドイツGPで負けなし(2020・2022・2023年は欠場)のマルク・マルケス(グレシーニ)が、ドゥカティのマシンでどんな走りを見せるかだった。また負傷欠場のアレックス・リンスの代役として参戦するレミー・ガードナーにも注目が集まった。
注目のマルケスは、セッション開始後に1周を走ってピットイン。マシンに調整を施して、改めてコースへ向かった。
マルケスは走り始めるとすぐにペースを上げ、暫定トップタイムとなる1分21秒027をマーク。その後1分20秒734までタイムを縮めている。
マルティンはマルケスに近いタイムを記録。ただターン8ではマシンを曲げきれず、コースオフを喫する場面などもあった。
一方で前戦オランダGPを完全制覇したフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は、一転してのスロースタート。FP1中盤はトップから1秒差の15番手に留まるという状況だった。
FP1の終盤10分を切ると、マルティンがペースアップ。1分20秒584をマークして暫定トップのポジションをマルケスから奪った。
マルケスもアタックに入ると思われたが、彼は残り5分というところで、ターン1でスリップダウンの転倒を喫してしまった。再始動には手間取ったが、マルケスはコースを経由してピットへ戻り、その後は走行に戻らないまま、FP1を終えた。
その間に上位に並ぶタイムを記録してきたのはマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)で、3番手に食い込む1分20秒878をマークした。
さらに各車がラストアタックというタイミングで、ペドロ・アコスタ(GASGAS)がターン13で転倒。イエローフラッグが出され、各ライダーのアタックは中断となり、FP1もそのまま終了となった。
最終的にFP1のトップとなったのはマルティンだ。なおマルティンはセッション最後にライダースーツのエアバッグが作動してしまうトラブルにも遭遇した。2番手がマルケス、3番手にビニャーレスが続いた。また前戦ウイナーのバニャイヤは後半にタイムを縮め、9番手でFP1を終えた。
前戦オランダGPスプリントレースで転倒し右手第5中手骨を骨折していたアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は、ドイツGPにも出場する意気込みで現地に入っていた。FP1から出走したが、やはり怪我の痛みがあるようですぐにピットへ帰還。そしてスタッフとの話し合いを経て、エスパルガロはドイツGPを欠場することになった。
代役参戦のガードナーは、トップから2.385秒差の22番手。久しぶりのMotoGPマシンではあるが、レギュラー参戦勢最下位のジョアン・ミル(レプソル・ホンダ)からは約0.4秒差と健闘している。なおチームメイトのファビオ・クアルタラロは14番手だ。
またホンダ勢は中上貴晶(LCRホンダ)が17番手で陣営最上位となった。
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