フォルクスワーゲングループジャパンが、2018年8月から販売している「ティグアン TDI 4モーション」に試乗した。それは、期待以上にいいクルマだった。
現行ティグアンは、4500mmの全長に対し、全高が1675mmもある機能的なパッケージングがセリングポイントのひとつ。2列シートの5人乗りで、ゴルフ(全長4265mm)よりサイズは大きく、かつエッジの効いたボディ面で、キャラの立ったモデルだ。
日本導入モデルはこれまで1.4リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンのFFモデルである「TSI」のみだった。今回くわわった「TDI」は、1968cc直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載。最高出力150ps、最大トルク340Nmを発揮する。このエンジンに組み合わされるトランスミッションは7DSG(ツインクラッチタイプ)で、駆動方式は「4モーション」と呼ぶ4WDのみ。
輸入元のフォルクスワーゲンジャパンに、導入理由を聞くと「現状、輸入SUVの4台に1台がディーゼルエンジンモデルです。そのため、ティグアンもディーゼルエンジンのニーズが高く、導入しました」との答が返ってきた。
くわえて「欧州では規制が強まるディーゼルエンジンも、燃費のよさには注目すべき点があり、かつ、新しい環境技術との組み合わせでまだ将来性が見込める」と、話す。
ティグアン TDI 4モーションは意外なほど気持ちよく走るSUVだった。2.0リッターのコモンレール式ディーゼルエンジンは、1750rpmから最大トルクを発揮するので、アクセルペダルをわずかに踏むだけで力がモリモリと出るかんじだ。
エンジン回転をあげていくとインタークーラー付きターボチャージャーはしっかり追従してくれ、パワーの息つぎ感もない。エンジン音はそれなりに聞こえるものの許容範囲だ。ディーゼル特有の音に疲れることもない。
乗り心地は上質だ。オンロードは、姿勢がフラットに保たれて快適である。ステアリングホイールはやや軽すぎるのでは? と思ったが、応答性がいいので気にならなくなる。足まわりの動きはよく、路面への追従性が高いいっぽう、カーブを曲がるときの姿勢変化は小さい印象だった。
ひょっとしてけっこうスポーティ? と、予感はしたが、それはワインディングロードで的中した。コーナーの大小にかかわらず、ハンドリングはスポーティで、連続するコーナーをそれなりのペースでこなせるのだ。
ディーゼルエンジンのトルクとギア選択の組み合わせも適切で、無理なく自然に、速いペースが保てるのは予想外の嬉しい驚きだった。
4WDシステムは油圧クラッチを使った第5世代の「ハルデックス・カップリング」だ。駆動トルクは、アクセル開度やホイールスピード、ステアリングアングルによって瞬間的に変動し、前輪100から前後50対50まで配分する。
くわえて、シフトレバー横に「4モーション・アクティブコントロール」と呼ぶダイアル式のコントローラーがある。4つの走行モード「オンロード」、「オフロード」、「スノー」、「オフロードカスタム」を路面状況に応じて選択すれば、最適な駆動制御で走行可能だ。
惜しいのは、インテリアデザインがやや実用的すぎる点。とはいえ、シンプルかつクリーンなデザインゆえにフォルクスワーゲン車を好むひとも少なからずいるだろうが。
価格はベースグレードの「コンフォートライン」が408万6000円。上級仕様の「ハイライン」が494万円、そしてスポーツ仕様の「Rライン」が524万円だ。
競合車で考えられるのは、メルセデス・ベンツ「GLA220 4マチック」(458万円)、BMW「X1 xDrive 18d」(470万円)、ボルボ「XC40 T4 AWDモメンタム」(459万円)など。装備やスペックなど内容的に真っ正面からぶつかるのはBMWだ。この2台を比べると、実用性はティグアンに分がある。
ぼくはこのクルマに乗っているひとがなんとなく好きだ。自分が求めるものをはっきり分かっているはずだし、自分のライフスタイルに自信を持っているはず。そういう(うらやましい)生き方をしている人にほど、実直なティグアン TDI 4モーションはピタリとはまるのでは、と、思うのであった。
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