この記事をまとめると
■レクサスはトヨタの高級ブランド
コロナ禍でも落ち込まず! 日本車の苦手分野「高級車」で「レクサス」が成功できたワケ
■今回はレクサスの現行セダンモデルを紹介
■中古車相場や安く購入する方法についても解説する
日本を代表する高級自動車ブランドが手がけるセダンモデル
RXやNXなどのSUVが目立つレクサスですが、LSをはじめとするセダンのラインアップも充実しています。
今回はレクサスがラインアップするセダンを解説していきましょう。
クルマ好きに人気のハイブランド「レクサス」とは
トヨタが北米市場で1989年から展開する高級車ブランド「レクサス」。北米では初代LS(国内ではセルシオ)が好評を博したことで立ち上げ当初から順調に成長していきました。
一方、国内での展開をスタートしたのは2005年。当初、イメージ構築に苦労しましたがプレミアムブランドとしての認知度が浸透し、近年は都市部を中心に人気を集めています。
現在はセダンのLSやIS、SUVのLXやRX、その他クーペのLC、またラグジュアリーヨットのLY650まで幅広いジャンルのモデルを販売しています。
意外と知らない「セダン」の意味
SUVやミニバンに押され国内市場では存在感が薄くなったセダン。ただ、ひと昔前まで乗用車といえばセダンを指すほど人気が高いボディタイプでした。
ただ、セダンの定義を詳しく説明できないという方は意外と多いのではないでしょうか。
そもそもセダンとはラテン語の「sedeo(セデオ)」からきています。「腰掛ける」という意味を持つこの言葉を、乗客と運転手の間に仕切りがない馬車を指す用語として使用していたといいます。
馬車からクルマへ乗り物が進化していく過程で、エンジンルームと室内空間、荷室空間の3つのスペースがそれぞれ明確に分かれた3ボックスの車両をセダンと呼ぶようになりました。
ただし、軽自動車のアルトやミライースを軽セダンと呼ぶように明確な定義はありません。
現在では一般的に「3ボックス」であり「4ドア」のクルマをセダンと呼んでいます。
レクサスの最新セダンモデルを紹介!
レクサスLS
価格:1078万円~1796万円
ボディサイズ:全長5235mm×全幅1900mm×全高1450~1460mm
レクサスセダンのフラッグシップとなるLS。国内ではセルシオとして販売された初代からスタートし、現在販売されているのは2017年に登場した5代目となるモデルです。
「センシュアル・アグレッシブ」をテーマにデザインされたエクステリアは、初代から4代目までのデザインとは大きく異なるフォルムを採用。4ドアクーペかと思わせるほどの攻めた6ライトの斬新なフォルムを身にまといました。
先代にも採用されていたスピンドルグリルは斜め格子柄とし、さらにスポーティグレード“Fスポーツ”には小さなL字を配置した独自のメッシュ柄を装備しています。
インテリアもエクステリア同様、先代とは大きく異なる水平基調で上下二段構えにデザインしたインパネを採用。グレードに合わせて色や素材を変えるなど多彩なカラーコーディネートを用意するなど、レクサスのフラッグシップセダンにふさわしい選択肢を揃えました。
現行型のプラットフォームはGA-Lを採用。このプラットフォームは2ドアクーペのレクサスLCが先に使用していましたが、LSはホイールベースを255mm延長。プラットフォームを独自に改良することでプレミアムセダンにふさわしいボディを構築しました。
パワーユニットは2タイプを用意しています。ひとつは3.5リッターV6エンジンとモーターを組み合わせたマルチステージハイブリッド。マルチステージハイブリッドシステムは、モーターとエンジンの出力軸に変速機構を追加することで駆動力を向上。ハイブリッド車が苦手としている高速巡航走行時の燃費や静粛性を改善しています。
もうひとつが新開発の3.5リッターV6ツインターボエンジン。先代までLSにはV8エンジンが用意されていましたが、ダウンサイジングされた3.5リッターV6エンジンに変更されています。
ただし、排気量こそ小さくなりましたが最高出力422馬力、最大トルク61.2kgmを発揮。先代に搭載していたV8エンジンよりもパワーアップし、フラッグシップモデルにふさわしい動力性能を備えました。
レクサスのフラッグシップとなるLSには当然のように多彩な快適装備が備わっています。センターコンソールに備わるディスプレイは横長12.3インチの超ワイドディスプレイ。ナビはもちろん、エコ走行推進する「ハーモニーアス・ドライブングナビゲータ」など各種インフォメーションも表示されます。
また上位グレードには4席独立温度調整が可能なオートエアコンを装備。現行モデルは後席のみならず前席にもマッサージ機能を内蔵しました。
レクサスES
価格:602万円~728万円
ボディサイズ:全長4975mm×全幅1865mm×全高1445mm
国内導入が他のセダンと比べて遅かったことで、やや馴染みが薄いES。しかし初代ESは、北米市場でレクサス展開をスタートした1989年に、LSとともに最初に販売されたモデルでもあります。
現在、国内販売されているESは7代目となるモデルで2018年から販売を開始しました。
LSやISがFRレイアウトを採用していますが、ESはFFレイアウトとなります。
北米仕様には3.5リッターV6ガソリンエンジン搭載車などがラインアップされますが、国内仕様はハイブリッド車のみを設定。2.5リッター直4エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドユニットは、トヨタやレクサスのハイブリッド車同様にエンジンのパワーを遊星ギヤで発電と駆動力を分割するシステムです。
プラットフォームは現行カムリと同じGA-Kを使用していますが、フロントフロアを長くしてホイールベースを延長。5mに迫まるほどの堂々たるサイズに仕立てられました。
ESの国内導入時に話題となったのが世界初のデジタルアウターミラー。通常、ドアミラーを配置している位置にカメラを装着して車内の左右に配置された液晶ディスプレイに撮影動画を表示する、世界初採用の先進装備です。
液晶に表示される画角は広角化も可能で、ウインカーなどの操作時には自動で切り替わるなどデジタルならではの利便性を装備。またバックミラーと比べてカメラを小型化できるため、空力性能の向上や運転席からの死角が減るメリットも備えています。
FFレイアウトを採用しているESの大きなメリットが広大な室内空間です。先代LSと同等の広さを実現したリヤシートはまさに特等席。トランクルームもハイブリッド車とは思えないほどの広さで443Lを誇ります。
またハイブリッドユニットを搭載したことで高い静粛性を備え、軽快な走りを実現した“Fスポーツ”を用意していることなど、アッパーミドルセダンに求められるニーズをすべて備えたES。国内では他の基幹モデルに比べて知名度は劣りますが、高い実力を備えたセダンです。
レクサスIS
価格:481万円~850万円
ボディサイズ:全長4710~4760mm×全幅1840mm×全高1435~1440mm
1998年から販売されていたアルテッツァをベースに、海外でレクサスブランド化した初代IS。モデルチェンジを繰り返し、現在販売されているモデルは3代目となりました。
2013年から販売されている現行型は一部改良などを経て進化。2020年にはスピンドルグリルやヘッドランプなど外観を大きく変更したマイナーチェンジが行われました。
デザイン変更はインテリアにもおよび、インパネのデザインなどが刷新されています。
このマイナーチェンジではフロントグリルなどを変更するにあたり全長、全幅ともに30mm拡大したこともトピックスといえます。ただ、この拡大はデザイン変更だけでなくタイヤ&ホイールサイズをアップすることも理由のひとつでした。
2022年に5リッターV8エンジンを搭載するハイパフォーマンス仕様“Fスポーツ パフォーマンス”が追加されましたが、このモデルには専用19インチホイールが装着されています。
そんなISのパワーユニットは2リッター直4ターボエンジン、3.5リッターV6エンジン、2.5リッター直4エンジン+モーターのハイブリッド、そして先程お伝えした“Fスポーツ パフォーマンス”に搭載される最高出力481馬力を誇る5リッターV8エンジンの3タイプを用意。
レクサスブランドにおいてスポーツセダンとして位置づけられるISには、多彩なパワーユニットが設定されているのが大きな特徴といえるでしょう。
またISがレクサスセダンと異なる特徴として低い着座位置を保っている点も挙げられます。足を前に出すシートポジションとなるのはスポーツセダンらしい演出ともいえるでしょう。
ただしスポーツセダンとはいえ、後席スペースはタイトではありません。筆者はリヤシートに乗車したことがありますが、ライバルとなるBMW3シリーズセダンと比較して劣っているとは感じませんでした。
レクサスブランドにおいて、はっきりとした性格が与えられたISは貴重なスポーツセダンとして今後も進化していくことでしょう。
過去に販売されていたセダン
レクサスGS(4代目:2012~2020年)
2020年に生産を終了したGS。LS、ISとともにレクサスブランドの基幹車種としてラインアップされていたためGSが生産終了になったことは衝撃的でした。
アリストのレクサス版として1993年にデビューした初代からモデルチェンジを経て2012年から2020年まで販売されていたのが4代目です。
歴代モデルが搭載していたV8エンジンが廃止された一方で、主要グレードとなった450hにスポーティグレードの“Fスポーツ”が追加されたことが大きな話題となりました。
4代目はライバルとなるメルセデス・ベンツEクラスやBMW5シリーズに劣らない性能を備えていましたが販売台数では両車に及ばず、またレイアウトの違いこそありますが同じセグメントに位置するESの人気が高まったことで販売が低迷。その結果、生産終了となりました。
こんな人にレクサスのセダンがオススメ!
その1:フォーマルなシーンが多い方
SUVやミニバンが売れ筋となった現在でもフォーマルなシーンで活躍できるのはセダンです。冠婚葬祭はもちろん、接待ゴルフや大切なお客様の送迎などフォーマルなシーンが多い方にとってセダンは最適な車種となります。
しかもレクサスは国産車。いまだに輸入車に嫌悪感や輸入車ユーザーを毛嫌いする方も少なからず存在するなか、レクサスであればゲストに安心感を与えることができるでしょう。
その2:最新の先進安全装備装着車を求める方
いまや新車になくてはならない装備として普及している先進安全装備。予防安全性能に加え、運転支援システムも進化してきています。
運転中の安全や支援を期待する方にとって、レクサス車は国内随一の先進装備を備えています。とくにフラッグシップセダンLSにはマルチセンシングシステム&AIテクノロジーを搭載し、高速道路などでの運転を支援する「Lexus Teammate Advanced Drive」をはじめ各種装備がてんこ盛り。
最先端の運転支援装備を求める方にとって、レクサスセダンは最適な1台といえるでしょう。
その3:燃費が良い高級セダンが欲しい方
現在ラインアップされているLS、ES、ISのセダンすべてにハイブリッド車が設定されています。なかでもESはハイブリッド専用車となり、LS、ISも売れ筋モデルはハイブリッド。
メルセデス・ベンツやBMWなどが発売している同クラスのセダンにもハイブリッド車が用意されているモデルもありますが、燃費性能はレクサスが一歩リード。高級セダンにも燃費性能を求めるならレクサスセダン一択といえます。
レクサスのセダンの中古相場一覧
現在、新車を購入しても納車までの期間が読めない状態が続いているレクサス各車。そうなると中古車の購入を考えたくなりますが、レクサスセダンの中古相場はどうなっているのでしょうか。
まず、フラッグシップのLSから。執筆時で全国に295台が販売されていたLSの中古相場は450~1570万円。400万円台で販売されている中古車は2018~2019年式となりますが、意外なことに10万km以上を走行している車両はありません。
新車価格が1000万円以下のグレードがなくなったことを考えると、諸経費含め500万円ちょっとで現行モデルの中古車を購入するのはありなのかもしれません。
続いてはES。全国で販売されていたのは同時期に登場した現行LSより少ない100台でした。これはレクサスセダンのなかで知名度が低いことが要因なのでしょう。
ESの中古相場は400~730万円。LSの相場を見た後ではやや高い印象を受けました。とくに上級グレードのバージョンLは相場が高めで、標準グレードとは同じ年式や走行距離で見ると20~30万円は値段が高くなっています。
最後に紹介するのがISの中古相場。現行モデルは2013年に登場したことで中古車は635台販売されていました。
気になる中古相場は120~730万円。ただし、マイナーチェンジで現在販売されているフロントマスクとなった2020年以降のモデルは415万円からと一気に高くなります。
価格が高い車両はFスポーツですが、執筆時にV8エンジンを搭載するFスポーツ パフォーマンスは販売されていませんでした。
レクサスのセダンを安く購入するには?
基本的にレクサスは新車を値引き販売していません。レクサスセダンを買うにはある程度のお金を用意しているとは思いますが、オプションを装着することなどを考えるとできる限り安く購入したくなります。
レクサスセダンを安く購入する方法を紹介していきましょう。
その1:ディーラー試乗車を購入
レクサスは受注生産が基本となるため、輸入車のように登録済み未使用車を販売することはありません。
ただ、ディーラーの展示車や試乗車を入れ替える場合、認定中古車として販売するケースがあるようです。
当然、新車と比べると安く購入できますが、現在のように新車の納期がいつになるかわからない場合、そのような車両を探すことは非常に困難といえるでしょう。
また展示車や試乗車あがりの中古車を購入したい場合は、情報を入手するため販売店や店員との関係構築が必要となります。
その2:販売店同士を競合させる
新車を購入する場合、ライバル車と比較し値引きを拡大するのがよくある値引き攻略法ですがレクサスの場合、たとえメルセデス・ベンツなどと競合してもあまり効果がありません。
しかしレクサスの店舗同士を競合させることで、車両本体の値引きは別としてもオプションやメンテナンスサービスの値引きを勝ち取ることは可能です。
レクサス店は同じ都道府県にある場合でも経営母体が異なる別会社であるケースが多く、そのため別系列の店舗同士を競合させることで値引きを実現するというわけです。
その3:マイナーチェンジ前のモデルを中古車で購入
とはいえ、いままで挙げてきた方法でレクサスセダンを購入しても値引きしてもらえるケースはごくわずか。とにかく安く購入したいなら、中古車を購入することが一番確実といえるでしょう。
ただ、中古車とはいえ、先代ではなく現行モデルを手に入れたいですよね。そんな場合はマイナーチェンジ前のモデルを狙うことをおすすめします。
レクサスセダンのモデルサイクルは長く、先代LSは11年販売されたほど。ISの現行車はすでに登場から10年近くなっています。
モデルサイクルが長くなった分、ビッグマイナーチェンジを行うモデルが多いため、デザインは別として機能的に大きな変更がないモデルを購入するのが良いでしょう。
まとめ
国内でもプレミアムブランドとして幅広く認知されるようになったレクサス。冒頭でも記載したように現在は売れ筋がSUVとなっていますが、「レクサス=セダン」とイメージするユーザーも多いのではないでしょうか。
セダンの人気が低迷する国内市場ですが、国産プレミアムセダンの雄として今後も海外のライバルたちに対抗していくことでしょう。
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