ベースは現行ジュリア? TZ復活へ
アルファ・ロメオは、デザイン会社ザガートとのコラボにより、1960年代に販売されていたジュリアTZを復活させる予定だ。
【画像】ザガートデザインの2ドア・クーペ、ジュリアTZ復活へ【予告画像と現行モデルのジュリア・クアドリフォリオを写真で見る】 全33枚
新型車は「ジュリアSWBザガート」と名づけられ、オリジナルの低いボンネットや急峻なルーフライン、フラットなカムテールといったデザイン上の特徴を引き継いでいると思われる。
ザガートのInstagram公式アカウントに投稿された予告画像では、パフォーマンスに特化したモデルであることが示唆されている。フロントエンドは現行のジュリアよりも低く、アグレッシブなスタイルで、シートはレース向けのようだ。さらに、ボンネットはフロントヒンジ式になっている。
車名の「SWB」が示すように、オリジナルのジュリアTZを模倣してホイールベースは短くなる見込みだ。詳細はまだ不明だが、ジュリア・クアドリフォリオ(またはGTAm)のツインターボV6とシャシーを流用する可能性がある。
同様のアプローチは、2010年に発表されたTZ3でも見られる。こちらはダッジ・バイパーをベースとしていた。
ジュリアSWBザガートは、オリジナルのジュリアTZがFISAモンツァ・カップでレースデビューしてから60周年を記念して、2023年11月に登場する予定。同大会でTZは2位、3位、4位、5位を獲得した。
TZはコレクション性の高いクラシックカーとしても知られ、1965年式の個体は、グッディング・アンド・カンパニーのロンドン・オークションで118万1250ポンド(約2億円)で落札されるなど、コレクターにとっての価値の高さが伺える。
こうした背景を考えると、ジュリアSWBザガートの生産台数は極めて限られたものになると予想される。
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