もくじ
どんなクルマ?
ー 新しいトヨタの姿勢が伝わってくる
ー 新プラットフォームにハイブリッドのみの設定
どんな感じ?
ー 評価できる車内と乗り心地
ー 優れたコーナリングに力強い走り
「買い」か?
ー ファミリーカーとして悪くない選択肢
スペック
ー トヨタRAV4ダイナミックFWDのスペック
コンパニオン大特集(13) 東京オートサロン2019 画像72枚
どんなクルマ?
新しいトヨタの姿勢が伝わってくる
雑誌の表紙やCDのジャケットだけの判断で買って、失敗した経験のある読者もいるだろう。クルマの場合はどうだろうか。新しく5代目に生まれ変わったRAV4の外観は悪くないが、トヨタの豊田章男社長が「トヨタをもう一度素晴らしい存在にしたい」という目標の本気度を、しっかりと内面からも感じ取ることができた。
Dセグメントに属する、ファミリーカー利用が前提となるSUVは、トヨタGT86やヤリスGRMN、新しいGRスープラなど異なり、熱いエンスージアストの気持ちを掴むようなことはまずないといえる。しかしデザインの視点でRAV4を見ると、従来のトヨタ車が持っていた、退屈で印象に残らないクルマ、というステレオタイプを覆すような力を感じる。
一回り小さいCH-Rと同様に、新しいRAV4の持つデザイン言語を、不調和的だと一括りに捉えてしまうのは軽率だと思う。近年のSUVがまとう大胆なイメージを好まないひとは、特にその傾向があるのだろうけれど。わたしは、この角ばった無骨そうなデザインは、どちらかというと好きだ。ジープに限らず、SUVの場合、この四角いホイールアーチなどはスタイリングのハイライトだと思う。
新プラットフォームにハイブリッドのみの設定
この新しいエクステリアデザインを得たことで、RAV4のボディサイズにも小さからぬ変化が発生している。全高は10mm低くなったが、ホイールベースは30mm延長され、後部座席の足回りにゆとりが生まれている。ボディは先代より剛性が高められると同時に、重心高は低くなっている。コーナリングでのボディコントロールにとっては有利な変更だ。
この新しいボディの核となるのが、トヨタの新しいTNGA GA-Kと呼ばれるプラットフォーム。このアーキテクチャを採用した初めてのモデルがRAV4となるが、レクサスESやトヨタ・カムリなども同じアーキテクチャで作られている。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式で、リアにはダブルウイッシュボーン式が選ばれている。
ホンダCR-Vなども同じだが、今回のRAV-4からはディーゼルエンジンモデルは完全に消滅した。一方で、CR-Vは通常のガソリンエンジン仕様となっているが、英国で販売される新しいRAV4の場合、ハイブリッドのみの設定となる。
エンジンは2.5ℓの自然吸気4気筒で、今回の前輪駆動モデルの場合、トランスミッションはCVTとなり、電気モーターと組み合わされる。ハイブリッドとして、エンジンとモーターを合算したシステム総合出力は218ps。四輪駆動モデルの場合は、2つ目のモーターがリアタイヤ側に追加され、システム総合出力は222psとなる。
どんな感じ?
評価できる車内と乗り心地
運転席に乗り込んでみると、インテリアデザインはエクステリアデザインと比較して、おとなしく感じられる。しかし、使用されている素材や組み立て品質に関しては、充分な質感を得ていることはわかる。
人間工学的な部分や操縦のしやすさという点でも良好。運転席やステアリングホイールの調整幅も大きく、快適な運転姿勢を簡単に生み出してくれる。少し居心地が悪いと感じるのは、暑いか寒いか、エアコンやベンチレーターの操作ノブに手を伸ばす時くらいかもしれない。セカンドシートの空間も広々している。
反面、標準装備されるインフォテインメントシステムは残念。古いコンピューターゲームが好きなひとでもない限り、グラフィックには馴染めないだろう。アップル・カープレイやアンドロイド・オートが、オプションでさえ備わらないことは、傷に塩を塗るような事実ではないだろうか。
RAV4の乗り心地は、ファミリー・フレンドリーなSUVとして、評価に値するような仕上がりを得ている。路面に凹凸のある直線路でも十分に快適なしなやかさがあり、ステアリングの質感も上々。しかし、突出した水準というわけでもなく、路面状況を完全にいなしているような感覚にまでは至っていない。また、細かな振動も車内に伝わってきてしまう。
優れたコーナリングに力強い走り
コーナーリング時の姿勢は印象的なほどフラットで、しっかりした掛け心地ながら快適なシートが、身体を横方向にも支えてくれる。TNGA GA-Kプラットフォームによる低重心化の効果の表れだといえる。ステアリングの重さも丁度良く、レシオの設定も適度にクイックだから、回頭性も悪くない。進路変更をする際のもたつきのようなものは、まったく感じられない。
フロントタイヤのグリップはもう少し高くても良いと思う。コーナーリング時でグリップ限界に迫った際には、スタビリティコントロールが唐突に介入してくる場面もありそうだ。しかし、RAV4のオーナーで、グリップ限界領域まで突っ込んだ走りをするひとは稀だろう。
ハイブリッド化されたパワートレインは充分に力強く、追い越し加速などでも躊躇なくこなしてくれる。また電動モーターが、自然吸気エンジンの低回転域でのトルク不足を上手にカバーしてくれる点も嬉しい。特に市街地など、電動モーターだけで駆動している時は、極めてスムーズにドライブすることが可能となる。
ただし、CTVは加速するたびにエンジンの回転数を不用意に高める傾向があり、エンジンノイズもかなり大きくなってしまう。SUVらしくリラックスして運転する限り、気にならない部分ではあるけれど。
「買い」か?
ファミリーカーとして悪くない選択肢
RAV4の価格は2万9635ポンド(408万円)からで、決して安くはない。スコダ・コディアックのスターティングプライスを見ると特にそう感じるだろう。そのかわり、比較的小さなDセグメントに属するSUVとしては、標準装備は充実している。
ハイブリッドを搭載したライバルというと、ホンダCR-Vとなるが、私感では見た目はRAV4の方が魅力的に思える。またパフォーマンスでもトヨタのほうが有利で、数百ポンド(数万円)ながら安い。
RAV4は確かにニッチな選択かもしれない。トヨタによれば、2019年の英国でのRAV4の販売台数は9300台程度と読んでいる。実際に購入したユーザーはトヨタを選んで後悔することはないだろう。エクステリアデザインはカッコいいし、快適で580ℓの大きなラゲッジスペースを備えた、実用性の高いSUVだ。ファミリーカーとして使うのに、不便を感じる場面はほとんどないはず。悪い選択ではないと思う。
トヨタRAV4ダイナミックFWDのスペック
■価格 3万4400ポンド(474万円)
■全長×全幅×全高 4600×1855×1685mm
■最高速度 180km/h
■0-100km/h加速 8.4秒
■燃費 18.1km/ℓ (WLTP)
■CO2排出量 105g/km(NEDC)
■乾燥重量 1680kg
■パワートレイン 直列4気筒2487cc+電気モーター
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 218ps(システム総合)
■最大トルク 22.4kg-m/3600-5200rpm
■ギアボックス CVT
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