実車は写真以上にスタイリッシュ! パワーユニットは全3種
フルモデルチェンジ並みの大幅改良が実施されたISに、開発の拠点となったトヨタ・テクニカルセンター下山で試乗した。
レクサスLSがマイナーチェンジ。レクサス独自の上質な走りの深化や内外装の仕様変更などで高級セダンとしての存在価値をいっそう高める
実車は写真以上にスタイリッシュ。カッコよさが際立つ。低いフロント回り、ワイド&ローを強調したスタンス、クーペを彷彿とさせるサイドビュー、そして横一文字のリアコンビネーションランプが新鮮だ。素直に「スポーツセダンはいいな」と思わせる。
インテリアは小変更。今回の改良の「選択と集中」の結果だろう。ただしインパネ上部は新設計。ここまでやるならステアリングホイールの形状や操作系、メーター表示など、最新レクサスと同じ意匠にグレードアップしてほしかった。
パワートレーンは3.5リッター・V6(318ps/350)、 2.5リッター直4(178ps)+モーター(143ps)のハイブリッド(300h)、そして2リッター直4ターボ(245ps/300)の3種。ハイブリッドはモーターアシスト制御を変更、2リッターターボはアダプティブ式ATの採用など、アップデートされた。
走りは劇的変化! クルマとの一体感が大幅進化
プラットフォームは従来モデルと同じNプラットフォーム。ただし、GSが用いるワイドトレッド仕様のNワイド(従来のISはNナロー)をベースに高剛性化を実施。サイドラジエターサポートの補強やフロントメンバーのスポット打点追加、Cピラーからルーフサイドにかけての構造最適化が行われた。前ダブルウィッシュボーン、後マルチリンク式サスペンションはセッティングが見直され、アルミ製ロアアームの採用、タイヤ大径化(19インチ・一部を除く)、ハブボルト式のホイール締結などを実施する。
走りは見た目と同じく「激変レベル」だ。グリップバランスが適正化されたことで、クルマの動きに連続性が増し、一体感が強調された。ハンドリングの自由度もぐっと向上している。ドライバーの運転操作で弱アンダーから弱オーバーまで自在に操れる。足を綺麗に動かす設定が、プラスをもたらしているようだ。しかも限界時の動きは唐突ではない。ジワーッと流れるような懐の深いコントロール性である。新型は「FRの旨み」が、存分に実感できる。
ひとつ惜しいのは、従来と大きくは変わらない、ややルーズで曖昧なステアリング系。最新モデルのスッキリしたフィールや直結感には到達していない。ここが改良されれば、クルマとの対話性はぐっと高まるに違いない。個人的には軽快で前後バランスが最良の2リッターターボ、すなわち 300が、最も「ISらしい」と感じた。
新しいISは「知り尽くしたリソース」と「TNGAの知見」が融合し、1+1=3になった気がする。スポーツセダン復権を告げる魅力的な存在だ。
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みんなのコメント
現行もそれくらいの価格で買えたらそれはもう大喜びで手を出すんだけどな。
まぁBMWなんかは10年前700万で買えた3リッター直6モデルが今じゃ1000万だからもっと酷いが。
エクステリア、インパネデザイン、乗り味の全てが駄作。
その割には大幅値上げで、新車販売は3桁値引き前提で信用ゼロ。
アピールポイントは安全性の向上だけという有り様である。
アンチトヨタ、アンチレクサスの連中に限ってビーエムなんかを盲信してるのには、呆れる。