WRC世界ラリー選手権第12戦ラリーGBは10月3日、大雨のなかで競技初日のSS1が行われ、クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)が2番手に2.1秒差をつけて総合トップに立った。
同日の日中に実施されたシェイクダウンでも一番時計を記録したミークが、母国ラウンドで速さをみせている。リバプール中心部でのセレモニアルスタート後、現地19時過ぎにスタートしたSS1はグラベル(未舗装路)とターマック(舗装路)が入り交じる、全長3.58kmのオウルトンパーク・サーキットが戦いの舞台となった。
WRC第12戦:ラリーGBシェイクダウンはトヨタのミーク最速。王座争うタナクは8番手
夜闇に加え、激しい雨が各選手にとって非常に難しい路面コンディションを作り出したこのSSで、ミークは持ち前のスピードを発揮。チームメイトのオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)とチャンピオンシップを争うティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)に対して2.1秒のリードを奪ってトップに立ってみせた。
「路面はトリッキーだった。暗かったし、滑りやすくて本当に難しいなコンディションだったよ」とミークはWRC公式サイトWRC.comに対してコメント。
「レースサーキット部分では、氷の上(を走っている)ような状態だったよ。今日はポイントが付かないけど、良い週末を過ごせるようにしたい」
総合2番手につけたヌービルに続いたのは、このラリーGBが最後のWRC参戦となるペター・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI RS)だ。実子オリバーとともに今戦に出場している元WRC王者から0.5秒遅れの総合4番手には、現王者のセバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)がつけ、アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)が5番手に。6番手にはエサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)が入っている。
ミーク以外のトヨタ勢は、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)がトップから5.7秒遅れの総合8番手に。ランキング首位につけるタナクはエンジンストールに見舞われたことでタイムを失い、8.8秒遅れの総合13番手という出だしになっている。
今戦は下位クラスのWRC2に参戦している勝田貴元(フォード・フィエスタR5)は総合15番手/クラス4番手。同じくWRC2クラスのオリバー・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI RS)は総合27番手/クラス10番手で初日の走行を終えた。
WRC第12戦ラリーGBのデイ2は4日、サービスパーク南側に広がるスノードニア山脈周辺の森林地帯に舞台を移し、本格的なグラベルラリーがスタートする。この日は予定されているSSはSS2~10の計9本。その合計距離は116.52kmで、リエゾン(移動区間)を含めた1日の総走行距離は608.05kmだ。
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