■至るところに高級路線とファミリー路線の差が
トヨタのミニバン「ノア」「ヴォクシー」の新型が、2022年1月に発売されました。
アルファードを超える? トヨタが新型高級ミニバン「マジェスティ」発表!
この2モデルは兄弟車の関係にあり、車体の骨組みとなるプラットフォームやパワートレイン、安全装備などで共通点が多くあります。
しかしトヨタのミニバン兄弟といえば、この2車種のほかに「アルファード」「ヴェルファイア」も挙げられます。どのように違うのでしょうか。
それぞれの“兄”にあたるノアとアルファードの2車種を、数字を中心に比較しました。
●価格
・ノア:267万円から389万円(消費税込)
・アルファード:359万7000円から775万2000円(消費税込)
ノアとアルファードは価格帯が異なり、最大で3倍近い開きがあります。
ノアは「堂々・モダン・上質」と「王道・アグレッシブ」のふたつをキーワードにデザインされており、子どものいる家族の利用を主なターゲットにしています。
一方のアルファードは、トヨタのミニバンのなかでも高級路線を採用。2015年発売の現行3代目は「大空間高級サルーン」をキーワードとして開発され、外観は「豪華・勇壮」をテーマにデザインされています。
なお、毎月定額でトヨタ車を利用できるサブスクリプションサービス「KINTO ONE」の場合、ノアの月額料金は2万6070円から、アルファードは3万8280円からで設定されています(契約期間やプランなどで金額は変わります)。
●車体寸法
・ノア:全長4695mm、全幅1730mm、全高1895-1925mm、ホイールベース2850mm、室内高1405mm、車両重量1600-1710kg
・アルファード:全長4945-4950mm、全幅1850mm、全高1935-1950mm、ホイールベース3000mm、室内高1400mm、車両重量1920-2260kg
ボディはアルファードの方が一回り大きく、全長は5mに迫ります。ただし室内高はノアの方がわずかに高い結果となっています。
●パワーユニット
・ノア:総排気量1986cc、最高出力(ネット)125kW(170馬力)/6600rpm、最大トルク(ネット)202N・m/4900rpm、燃料タンク容量52L
・アルファード:総排気量2493cc、最高出力(ネット)134kW(182馬力)/6000rpm、最大トルク(ネット)235N・m/4100rpm、燃料タンク容量75L
それぞれのエントリーモデル(2WD、ガソリンエンジン車)で比較しています。いずれも前輪駆動で直列4気筒エンジンを搭載。車体が大きく重量もあるアルファードの方が、総排気量や最高出力などが大きく設定されているのが分かります。
●燃費
・ノア:ガソリン車14.3-15.3km/L、ハイブリッド車21.9-23.6km/L
・アルファード:ガソリン車9.6-11.0km/L、ハイブリッド車14.8km/L
燃費(WLTCモード)は、ノアが優勢です。とくにハイブリッド車はコンパクトキャブワゴンクラスでトップレベルを実現しています。
※ ※ ※
アルファード/ヴェルファイア(とくにアルファード)は、前回のフルモデルチェンジから7年目を迎えようとしており、モデルライフの後半といえますが、トヨタのミニバンではいまだにトップセラーです。
理由としては、大きなボディとキラキラなフロントフェイスによる押し出し感の強さや、高級感のある広い室内に魅力を感じるユーザーが多いと思われます。また、アルファード/ヴェルファイアには高出力なパワーユニットを搭載したグレードがあり、余裕ある走りも魅力です。
一方のノア/ヴォクシーは、アルファード/ヴェルファイアほどの主張はありませんが、取り回ししやすいボディや、価格帯が下ながら最新の安全運転支援システムを搭載しています。ノア/ヴォクシーは最新モデルだけあって、「かゆいところに手が届く」使い勝手の良さも上といえるでしょう。
ノア/ヴォクシーとアルファード/ヴェルファイアは、どちらも甲乙つけがたい魅力があり、今後の販売台数の推移が注目されます。
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みんなのコメント
もともとショーファー用途ではクラウンが多用されたが、近年はアルファードにその座を追われている感じ。
ファミリーユースにはノアでしょうね。
ノアのほうが好きだけど。
高いけど、売れると思うよ。