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アウディRS6 eトロン 最高出力600psの高性能ワゴン 2023年頃登場か

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アウディRS6 eトロン 最高出力600psの高性能ワゴン 2023年頃登場か

RS6アバントの電動後継モデル

アウディは5年後に同社最後の純ICE車を発売する準備をしており、高性能車部門のアウディ・スポーツもEVのみのブランドに移行しつつある。

<span>【画像】電動化をいち早く進めるアウディ【現行のEVラインナップを写真で見る】 全124枚</span>

アウディ・スポーツのガソリン車とディーゼル車のラインナップはかつてないほど充実しており、A1スポーツバックを除くICE車の全モデルで「S」および「RS」仕様が用意されている。しかし、EVではeトロンGTのみがRS仕様を展開している。電動SUVのeトロンとeトロン・スポーツバックにはS仕様が設定されているだけで、新型Q4 eトロンとQ4 eトロン・スポーツバックの派生モデルはまだ発表されていない。

この状況は今後、2025年までに全世界で20種類以上のEVを展開し、販売台数の40%を電動モデルにするという計画に沿って、急速に変化していくだろう。

この計画では、アウディのラインナップ(現在は17のモデルラインで構成)の多様性を維持し、顧客を失うことのないようにすることが不可欠だ。例えば、先日公開されたA6 eトロン・コンセプトは、現行のA6のEVモデルを大きく予告するものであり、アウディ・スポーツがチューニングした高性能仕様が用意されることは間違いない。

A6 eトロンは、ICE車のA6にすぐに取って代わるモデルではないが、EV市場では同等のセグメントを占めることになる。そしてアウディは、ワゴンタイプ(アバント)の開発も視野に入れているようだ。

つまり、2002年のV10エンジンを搭載したC5世代から続くモデルラインとして、RS6アバントにもEVの後継モデルが登場することになる。

現行のC8世代のRS6は、標準的なA6に2年遅れて登場したが、RS6 eトロンは、eトロンGTとRS eトロンGTの例に倣い、2023年にA6 eトロンと同時に発売される可能性がある。

現行のアウディEVの標準仕様と高性能仕様の微妙な違いを考慮すると、この2つのモデルは現行のA6とRS6よりもデザイン的に近いものになると思われる。つまり、RS6で見られるワイドフェンダー、専用ホイール、リアスポイラーなどは若干トーンダウンするのではないだろうか。

性能はRS eトロンGTと同等?

A6 eトロンは、アウディとポルシェが共同開発しているEV用アーキテクチャー「PPE」を採用した2番目のアウディモデルとなる。このアーキテクチャーでは、ドライブトレインのレイアウトや出力を柔軟に変更することができる。

A6 eトロン・コンセプトでは、電気モーターを前後に1基ずつ搭載し、出力は475ps、トルクは81kg-mと、RS6の4.0LツインターボガソリンV8と同等の性能を実現している。

一方、RS6 eトロンは、BMWのM部門やメルセデスAMGが開発している高性能EVに対抗するため、パフォーマンスがより高いレベルに引き上げられる。

最上位モデルのRS eトロンGTと同等の性能を持つと予想され、600ps(オーバーブーストモードでは645ps)と84kg-mの出力を発揮し、大型バッテリーによる重量増を相殺することで、0-100km/h加速のタイムは3.0秒を切る可能性が高い。

ただし、eトロンGTやその兄弟車であるポルシェ・タイカンが採用しているJ1アーキテクチャーを発展させたPPEに、2基以上のモーターを搭載できるかどうかはまだ不明だ。SUVのeトロンSとeトロンSスポーツバックは3モーターを採用しているが、フォルクスワーゲン・グループの最大級のICE車に採用されているMLBエボを流用している。

A6 eトロン・コンセプトで見られたように、PPEアーキテクチャーには100kWhのバッテリーパックを搭載することができ、航続距離も700km以上を目指せる。

RS6 eトロンはこの数字には及ばないだろうが、PPEが270kWの急速充電に対応しているため、わずか10分で最大300kmの航続距離を得ることができるだろう。また、バッテリーをキャビンフロアに配置し、ホイールベースをできるだけ長くすることで、現在のRS6と同等の室内空間と積載量を実現する。

TTクーペの後継モデルは?

PPEアーキテクチャーのもう1つの特徴は、大型SUVと低車高モデルの両サイズに対応できるように設計されており、ホイールベースの長さやバッテリー容量などに柔軟性が与えられていることだ。

例えば、ポルシェはこのプラットフォームをタイカンの下に位置する新型セダンに採用することを検討しているが、アウディも先行きが不透明なTTの電動後継モデルに採用することが可能だ。

昨年、AUTOCARは、マルクス・ドゥスマンCEOが進めているコスト統合プログラムの一環として、TTとR8がラインナップから淘汰される可能性があるという情報を掴んだ。しかし、PPEアーキテクチャーの柔軟性とフォルクスワーゲン・グループ内における部品共有により、電動の2ドア・スポーツカーを作ることができるかもしれない。

実際、アウディの幹部は2019年にAUTOCARに対し、販売不振によりTTの後継モデルの登場が脅かされていることから、その将来性については「感情的な議論」の対象になっていると語った。

ポルシェは、718ケイマンと718ボクスターの電動モデル向けに独自のプラットフォーム「eコア」の開発に取り組んでいる。バッテリーをシートの後ろに縦に積み重ねることで、現行のミドエンジン車の特徴的なハンドリング特性を模倣しようとしているのだ。

4人乗りフロントエンジンのTTの後継モデルには、このようなレイアウトは採用されないと予想され、候補としてはフラットフロアのPPEが有力だ。PPEを採用すれば、現行モデルと同様にリア駆動やクワトロ仕様が可能となり、実用性と優れた動力性能の両立が実現できる。

アウディ・スポーツの重要なモデル

クワトロ(1980年):

WRCのレギュレーションが緩和され、4輪駆動が可能になったことを利用した最初のラリーカーであるクワトロ。数多くのラリーで勝利を収め、後にタイトルを獲得する多くのマシンに採用される4輪駆動の先駆けとなった。

RS2アバント(1994年):

アウディのRSシリーズの原型となったこのクルマは、ポルシェが開発した実用的なワゴンで、クワトロ・システムの効果により、0-48km/h加速ではマクラーレンF1よりも速かった。

RS6(2002年):

初代RS6は、洗練されたセダンと広々としたワゴンの2タイプがあり、アウディの有名な「Qカー」の先例となった。限定生産されたRS6プラスは、480psのコスワースV8を搭載し、最高速度280km/hを達成した。

R8(2006年):

ル・マンで優勝したプロトタイプにちなんで名付けられたR8は、アウディ初の本格的なスーパーカーだ。発売当初はV8、後にV10をラインナップし、2000年代後半のスーパーカーシーンの中心的存在となった。

RS eトロンGT(2021年):

アウディ初の量産型高性能EVであり、同社がこれまでに生産した市販車の中で最もパワフルな645psを発揮する。アウディのスポーツカーに新しい時代をもたらした。

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みんなのコメント

6件
  • eトロンGTカッコよすぎでしょう。
    素でも充分ハイパワーでコスパ良いよね。
    EV乗るなら趣味車と決めてるから
    買うなら充電設備も入れたい。
    その辺の話題と言うか話がそろそろ出ても良さそうだが
    自宅がガレージに気軽に設置できるのはまだ無いのかな?
  • FFベースですからね。。。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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