小松礼雄代表が率いる2024年のハースF1について、かつて同チームでドライブした経験もあるエステバン・グティエレスは“効率性”の面で群を抜いていると語った。
ハースは今年はじめ、2016年のF1参戦初年度からチーム代表を務めてきたギュンター・シュタイナーを更迭し、エンジニアリングディレクターの小松を代表に起用した。
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小松はシーズン開幕前から、例年とは異なるアプローチを採り、プレシーズンテストではチームが前年苦しめられたレースでのタイヤデグラデーション(性能劣化)の問題を解明するために徹底的なデータ収集を行なっていた。
シーズンが開幕すると、予選だけでなくレースでも戦えるように進化したVF-24とケビン・マグヌッセンとニコ・ヒュルケンベルグのチームプレーが相まり、ハースは随所でポイントを獲得。複数回にわたるアップデートも成功させ、チームの母国戦アメリカGPではライバルのRBを抜いてコンストラクターズランキング6番手に浮上し、直近のメキシコシティGPでは5番手チームの速さを見せていた。
また小松代表は今年、チーム成績の改善によってオーナーのジーン・ハースから追加投資を引き出すことに成功。チーム黎明期からのパートナーであるフェラーリやダラーラとの関係を継続しつつ、新たにトヨタを陣営に引き入れた。
ハースのF1参戦初年度である2016年に、同チームに所属したグティエレスは、F1公式ポッドキャスト“F1 Nation”に登場した際、かつての古巣の躍進についてこう語った。
「ハースに関しては、単純に技術的なインプットだけの話ではないと思う」
「今週末、アヤオとコーヒーを飲みながら、チームでの彼のアプローチについて話したんだ。彼のメンタリティとアプローチを見ることができるのは素晴らしいね」
「今のハースは非常に……より安定したチームで、より集中し、統合されているみたいだ。ひとりのドライバーがポイントを獲得するだけではなく、今はふたりのドライバーが競争力を発揮している。良い雰囲気があるみたいだ」
また、かつて所属していた頃とは大きく変わったかと聞かれたグティエレスは、現在のハースがチーム運営の面で最も効率的になったと答えた。
「もちろん、変わったね。僕がハースでレースをしていたのは、チームがF1をスタートしたばかりの初年度だったんだ。僕の最初のレースでは、担当パフォーマンスエンジニアもいなかった。だから間違いなく、大きく進化しているね(笑)」
「今のチームを外から見ると、彼らが今のポジションにいる姿を見ることができるのは、とても嬉しい。彼らは戦えるようになったからね」
「そして彼らは、投資とコストの面で最も効率的なチームだと思う。彼らはフェラーリからできるだけ多くのパーツを調達していて、内部には何も無い。その点、非常に効率的だ」
「そして彼らは結果を出している。ちょっと前のフォースインディア(現アストンマーティン)を思い出すよ」
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