4月26日にロンドンで行なわれたF1コミッションの会合において、2023年にスプリントレースを6戦開催する案が議論されたが、FIAが賛成票を投じなかったため、合意には至らなかった。
F1オーナーであるリバティ・メディアは以前からスプリントの開催拡大を目指しており、今回のF1コミッションで2023年にスプリントを6戦開催することを提案。これにF1チームは同意した。
■F1スプリントレースは“決勝に直接関係しない”独立イベントに変えるべき? ドライバーからは賛同の声上がる
2023年のレギュレーションを変更し、スプリントの開催数を増やすためには、各F1チーム(10票)、FIA(10票)、FOM(10票)のうち、25票の賛成が必要だったが、FIAが賛成しなかったために、今回この提案は可決されなかった。
情報筋によると、会議の議長を務めたFIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は、FIAに対するさらなる財政的な貢献があった場合のみ、スプリントの開催を進める意向を参加者に示したという。
その後、FIAは声明を発表し、スプリントの追加による人員への影響を正確に調査した上で、この問題を再検討するとしている。
「2022年シーズンの3つのスプリントイベントのうち、最初のイベントであるエミリア・ロマーニャGPがファンや関係者に好評だったことから、F1とチームは2023年シーズンに2022年と同じフォーマットで行なわれるスプリントイベントを6つに拡大することに賛成している」
「スプリントイベント数の増加を原則的に支持しつつも、FIAはこの提案がトラックサイドの運営や人員に与える影響を評価中であり、委員会にそのフィードバックを提供する予定だ」
非営利組織であるFIAは、すでにF1の運営に携わる上で多額の資金を受け取っている。一方で、スプリントを実施する際は、車検やパルクフェルメの管理といった手間が増え、スタッフの仕事量が増大する。そのためFIAは、スプリントの開催数増加を手放しに賛成できない立場にあるようだ。
■ヘルメットカメラ搭載義務化へ。タイヤセット数も削減
今回のF1コミッションではスプリント以外にも、様々な議題が議論された。まず、世界的なインフレとそれによるコスト上昇については、F1のファイナンシャル・ワーキング・グループでこの問題の議論を引き継ぎ、短期的・長期的に問題を緩和できるような提案をすることが合意された。
また、ウクライナ侵攻の影響でキャンセルされたロシアGPの代替イベントについても議論されたが、最終的な決定はまだなされていない。
当初、カタールが代替開催地の有力候補に挙がっていたが、その時期の極端な気象条件や、サッカーワールドカップの準備に伴うロジスティックスへの懸念から、イベント開催の機運が一部沈静化している。
現状ではmotorsport.comが報じたように、シンガポールで2戦連続でレースを開催する案が有力視されている。
2023年に向けた変更では、2023年の技術規則変更が全会一致で承認された。これにより、これまで試験的に導入されていたヘルメットカメラの搭載が義務化される他、レース週末に割り当てられるタイヤのセット数が、現行の13セットから11セットに削減されることになるようだ。
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