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ペナルティ覚悟の押しがけ/今季2度目の大破/残り10分で“活動限界”【S耐オートポリス決勝Topics】

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ペナルティ覚悟の押しがけ/今季2度目の大破/残り10分で“活動限界”【S耐オートポリス決勝Topics】

 真夏の暑さのなかで行われた2024 Empowered by BRIDGESTONE第3戦『スーパー耐久レース in オートポリス』。5時間耐久で争われた決勝では、レース序盤からアクシデントやトラブルなど、さまざまなことが起きた1戦だった。各所でいろいろなトラブルが起きていたが、なかでも気になったことの顛末を取材した。

■序盤に大クラッシュのIMPUL Z。平峰一貴は無事

DAISHIN GT-Rにペナルティ。クラフト・バンブーAMGが逆転で初勝利を飾る/スーパー耐久

 スタートから激しいポジション争いが見られたST-Zクラス。とくに、吉田広樹が駆る52号車埼玉 GB GR Supra GT4と、平峰一貴が駆る20号車NANIWA DENSO TEAM IMPUL Zによる2番手争いは激化していた。

 レース開始から1時間が経過しようとした30周目のメインストレートにて、サイド・バイ・サイドになった際に2台は接触。

 バランスを崩した20号車平峰は、アウト側のガードレールにフロントからクラッシュし、スピンしながら中山精密コーナー(1コーナー)のグラベルにマシンを停車した。

 その後、かけつけたマーシャルの手をかりてマシンを降りた平峰。公式映像では、歩いて救急車に乗る姿が映されていた。その後、星野一樹監督やTEAM IMPULの高橋紳一郎工場長らに確認をとったところ、体に関しては大丈夫とのことだ。

 ただ、今季の開幕戦SUGOに続いて、ふたたびマシンに大きなダメージを負ってしまったということもあり、星野監督は険しい表情を見せていた。

■首位DAISHIN GT-R、最終ピットでセルが回らず

 続いては、前日の予選ポールポジションに続き、決勝でも序盤から力強い走りをみせたST-Xの81号車DAISHIN GT-R GT3。

 藤波清斗がスタートを担当してリードを広げると、今田信宏、阪口夏月が着実にバトンをつなぎ、残り1時間20分弱のところで最後のピットストップを迎えた。

 ここでふたたび藤波が乗り込んでピットアウトしたのだが、その後に押しがけによるエンジン始動をしたとして、レース結果から1周減算という厳しいペナルティが課せられた。

「それまでは普通にエンジンがかかってくれていたのですが、最後のピットでセルモーターが回らなくなりました。『なんで、ここで?』というタイミングでした」

 そう語るのはGTNET MotorSportsの尾本直史監督。何度かエンジンをかけようと試みるもうまくいかず、押しがけでのエンジン始動を決断した。

「最後のピットだったので、何としても出さなきゃ……という感じでした。正直、ペナルティ覚悟で(押しがけ)をやって、遅れたとしても(藤波)清斗に頑張ってもらって追い上げられたらと思っていました」

「ただ、思いのほか(ペナルティの内容が)大きかったですね。……次、頑張ります」と尾本監督は肩を落としていた。

■EVA初号機カラーのアウディTCR。残り10分で“活動限界”

 今大会から3台のST-TCR車両が参戦し、今シーズン初の決勝レースが行われた。97号車、98号車という2台のRacer ホンダカーズ桶川CIVICと激しいトップ争いをしていたのが、430号車エヴァRT初号機 RS3 LMSだ。

 ここ数年のST-TCRクラスは、シビックのみのエントリーとなっており、アウディの車両が登場するのは久しぶり。予選では97号車がクラストップとなったが、決勝が始まると430号車アウディも絡み、激しいトップ争いが展開された。

 後半に入ってシビック勢がリードを広げるも、430号車もゴールすれば表彰台に上がれるという状況だった。

 しかし、チェッカーまで残り10分を迎えたところでマシンから白煙を上げてスローダウン。ジェットコースターストレートを終えたところでマシンを止めてしまい、ゴール間近というところで“活動限界”を迎えてしまった。

 白煙が出ていたこともありエンジン系のトラブルかと思われたが、チームがマシンを調べたところ、右リヤのサスペンションにトラブルが発生していたとのこと。こちらもゴール直前での脱落ということで、元気がない様子だった。

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