WEC世界耐久選手権は12月12日、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットと2024年からの6年間にわたるイベント開催契約を締結したと発表した。同シリーズにとってはバーレーンに続く中東での開催となり、日程は未定ながら2024シーズンは開幕戦として開催するという。
2021年にはF1世界選手権も開催された16のコーナーを持つロサイルは、2023シーズンのF1再開催、そして2024年のWEC開催に向け、現在大規模な施設改修が行われている。
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2004年に建設されたこのサーキットは、この地域で唯一FIAとFIMの両方のホモロゲーション・ライセンスを取得しており、約20年にわたってMotoGPを開催してきた。
2024年は、WECのシーズン前テスト“プロローグ”もカタールで実施される予定だ。
WECのフレデリック・ルキアンCEOは、「ロサイル・インターナショナル・サーキットと少なくとも6年の契約を結び、カタールで初めてWECを開催できることをうれしく思っている」とコメントしている。
「現在進行中の大規模な改修により、ロサイルは世界で最も権威あるレースサーキットのひとつになるだろう」
「2024年は、非常に記念すべき年になるだろう。ハイパーカー・カテゴリーに複数のグローバルメーカーが参戦するだけでなく、耐久レースをまた新たな領域に引き上げることになるのだ」
『ウォルドーフ・アストリア・ロサイル・ドーハ』で開催された発表会では、トヨタとプジョーの既存のハイパーカーに加えて、2023年にデビューを飾るフェラーリの新型499Pとポルシェ963が登場。ルキアン、ACO会長のピエール・フィヨン、FIAエンデュランス・コミッティ会長のリシャール・ミル、カタール首相兼内務大臣のシェイク・ハリド・ビン・ハリーファ・ビン・アブドゥル・アジーズ・アル・ターニ、カタール政府高官のサラー・ビン・ガーニム・アル・タニなど、多くの著名人が集まった。
さらにサラー・ビン・ガーニム・アル・アリー スポーツ・青年大臣、カタール観光局会長で本イベントのスポンサーであるカタール航空グループCEOのアクバル・アル・ベーカー、カタール自動車・オートバイ連盟会長のアブドゥルラフ・マン・ビン・アブドゥラティフ・アル・マナイらも参加している。
また、ドライバーとしては小林可夢偉、ローレンス・ファントール、アレッサンドロ・ピエール・グイディが出席した。
2012年の現行WEC創設以来、カタールは13カ国目の開催国となる。初開催となる2024年開幕戦は、少なくとも8メーカーのハイパーカーが参戦する予定だ。
「ロサイル・インターナショナル・サーキットは、世界レベルのモータースポーツイベントの下開催には定評がある、近代的なサーキットだ」とミルは述べた。
「したがって、WECの開催サーキットに名を連ねることは、前向きで論理的な展開と言える」
「地域の多様性を高めることは、FIAにとって非常に重要だ。同時に、モータースポーツを推進し、新しい市場でFIA WECを宣伝することは、ファン、関係メーカー、プロモーターにとって有益なことである」
「FIA WECのエコシステムが制御された方法で成長し、ヨーロッパ以外の場所で開催されるイベントが追加されることによって拡大するのは良いことだ」
この発表は、日曜日に決勝戦を控えたサッカー・ワールドカップ・ウイーク中に行われた。
カタールモーター&モーターサイクル連盟のアブドゥルラフマン・ビン・アブドゥラティフ・アルマンナイ会長は、「このイベントは世界的なものであり、カタールは2024年“シーズン12”の開幕戦を開催することを大変名誉に思っている」と述べた。
「待ちに待ったWECの開催は、間違いなく新たな大きな節目であり、カタールの夢がまたひとつ実現したことになる」
「我々はFIAの技術基準に適合させるために必要なすべての変更を行い、スポーツイベントのひとつにふさわしい先進技術を導入している」
「しかし、我々が着手したこの6年間の旅は、これまで達成可能と考えられていたことの限界をさらに押し広げる動機となり、2030年までに会場を大幅に改善することができると確信している」
昨年、WECはバーレーン・インターナショナル・サーキットとの契約を2027年まで延長することを発表しており、カタールがカレンダーに加わることで、少なくとも4年間はこの地域で2レースが開催されることになる。
確定ではないが、2023年は7戦のカレンダーを組んでいるWECは、2024年は8戦へと拡大する可能性が高い。ルキアンは以前、2024年からの追加レース開催に意欲を示していた。
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