Stellantisジャパンは、アルファロメオとしてブランド初となるマイルドハイブリッド(MHEV)システムを搭載した、ミドルサイズのSUV「Alfa Romeo Tonale(トナーレ)」を2月18日より発売する。ラインナップは「Tonale “Ti ”(ティーアイ)」が5,240,000円、導入記念モデルの「Tonale “Edizione Speciale ”(エディツィオーネ・スペチアーレ)」が5,780,000円の2グレードとなる。
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●文:月刊自家用車編集部
スポーティネスと電動化の融合
Tonaleは、競争が激しいSUVセグメントのなか、エモーショナルなイタリアンデザイン、伝統のスポーツ性能と電動化を両立したパワートレーン、先進運転支援システムならびにコネクティビティを強みに、アルファロメオの新たな道筋を示すモデルとなっている。ちなみにモデル名はイタリア北部にある、スイスの国境にほど近いアルプスを望む“トナーレ峠”に由来している。
全長4,530mm、全幅1,835mm、全高1,600mmのコンパクトなボディサイズが魅力で、Stellantisグループの「スモールワイドプラットフォーム」をベースに、ワイドトラックやシャシーの剛性強化、専用の前後ストラットサスペンションの採用などにより、俊敏なハンドリング性能、リニアな応答性、そして快適な乗り心地を実現している。
パワートレーンは、新開発の1.5L直列4気筒直噴ターボエンジン(最高出力160PS、最大トルク240Nm)、48Vモーター(最高出力20PS、最大トルク55Nm)を内蔵した7速デュアルクラッチトランスミッション(7速DCT)を採用。エンジン始動と回生ブレーキ機能を担うベルト・スターター・ジェネレーター、リチウムイオンバッテリーで構成されている。
低速時(15-20km/h前後まで)の走行はモーターで行い、モーターの負荷が高まるとエンジンが起動し、加速をアシスト。また、アクセルをオフにすると、燃費向上に寄与するコースティングモードに切り替わり、減速時には制動エネルギーから電気を生み出す、回生充電が行われるシステムを採用している。
伝統が息づくタイムレスなエクステリアデザイン
アルファロメオ初採用となるマトリクスLEDヘッドライトは、カメラによる前方認識や車速・走行状況に応じて、照射範囲や照射距離を自動で最適化し、視認性を飛躍的に向上。3連のU字型デイタイムランニングライトが、アルファロメオの新たなシグネチャーとして個性を主張している。
サイドは、往年のGIULIA(ジュリア)GTを想起させる、シンプルながらも官能的なショルダーラインを採用。リヤサイドガラスは、スポーティでありながらエレガントな雰囲気を醸し出す。リヤデザインにも、3連型のLED式コンビネーションランプを採用し、一目でTonaleと識別できるリヤビューを構成している。
通信機能を備えた新世代のインフォテインメントシステム
インテリアは、ブラックを基調とし、触感にもこだわった上質なマテリアルを採用。ダッシュボード中央の10.25インチのタッチスクリーンでは、様々な車載機能を直感的に操作することが可能だ。また、計器盤には12.3インチの大型デジタルクラスターメーターを採用し、優れた視認性を実現している。
ナビゲーションシステムは、日本のアイシン製ナビゲーションシステムを採用し、地図コンテンツをはじめとする機能や使い勝手を向上。オンライン機能も備え、施設名称による検索や天気予報、ガソリン価格、駐車場満空情報や渋滞情報(VICS)などが利用できる。最新世代のインフォテインメントシステムが魅力だ。
さらに、アルファロメオとして初めて、車載通信モジュールを全グレードに標準搭載。これにより、タッチスクリーンによる操作のほか、スマートフォン専用アプリ「My Alfa Connect(マイ・アルファ・コネクト)」やWEB専用ポータルサイトを介して、ナビゲーションの目的地設定、ガソリン残量やタイヤ空気圧、走行距離などの車両コンディションの確認や自車位置情報の閲覧が可能となった。このアプリでは、停車位置から最終目的地まで、徒歩ルートを含む経路案内が可能で、快適な移動を可能とした。
運転支援システムも充実
安全面においては、全グレードで充実した機能を備えており、4つのカメラで捉えた車両周辺の映像をモニターに映し出し、駐車時や狭い場所での安全なハンドル操作をサポートする360°カメラや、高速道路において車線中央の走行をアシストするレーンキーピングアシストなど、先進の安全装備が魅力。
国内で展開しているAlfa RomeoブランドにTonaleが加わることで、スポーティセダンのGIULIA(ジュリア)、ピュアスポーツSUVのSTELVIO(ステルヴィオ)およびTonaleの3モデル展開となり、日本のお客により幅広い選択肢を提供することが可能となった。
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