Vol.41|リヤ用のタイヤ&ホイール組み立て
今回の箱は分厚いな~と思って開けてみたら、タイヤとホイールでした。リヤ用のタイヤ&ホイールなのでVol.8で組み立てたフロント用よりも太いです。サイズ表記は305/30ZR20。
ついに! カーボンセラミックブレーキ再現の塗装法を発見!【DeAGOSTINI 週刊 Honda NSX 組み立て記録】
ちなみにフロント用は245/35ZR19なので1/8スケールとなってもリヤ用の方が5mmほど太いです。そうだ、NSXは前後異径ホイールだったか。
金属製のホイールはデザインも塗装もリアルに再現されています。このホイールにゴム製のタイヤを嵌め込むのですが、タイヤは回転方向指定タイプなので外側と内側を間違えないようにしなくてはいけません。かなり力を要しますが、焦らずゆっくりやりましょう(やりづらい場合はタイヤをお湯につけると柔らかくなりますよ)。
ホイールとタイヤを合体させたら、別体のホイールナットを嵌め込んでいきます。フロント組み立て時にも感じましたが、ホイールナットが別パーツというのは凝ってますよね。そのおかげで一体成形では不可能なリアルな造形を実現しています。エアバルブは一体化されてはいますが、これも明らかに別パーツで構成されています(トップの写真でぜひご確認ください)。
今回の作業はこれだけ。箱が大きかった割にはシンプルな作業でした。
右がリヤタイヤ、左がフロントタイヤ。幅と径が結構違います。タイヤはコンチネンタル・スポーツコンタク6。ロゴもしっかり入っています。Vol.42|インタークーラー組み立て
42号はインタークーラーの組み立てです。吸入路がそれぞれのバンクごとに分かれているNSXは、インタークーラーも左右にふたつあります。インタークーラー本体を組み立て、そこにパイプを装着します。ふたつあるので、それぞれパイプの方向などを間違えないようにしなくてはいけません。
さて、その次の作業は「スピーカーの組み立て」と書いてあります。てっきり室内のオーディ用スピーカー部分の作業かと思ったら、サウンドギミック用のスピーカーでした。エンジン後部のフレーム部分に直径2cmほどの本物のスピーカーをビス留めします。ふむふむ、ここからエンジン音などが流れるわけですね。
インタークーラーを組み立てていて、ふと、インタークーラーの色が黒なのはおかしのでは? と感じました。インタークーラーはだいたい放熱効果の高いアルミ製なので、色はシルバーなのが普通です。
でもここまでリアリティを追求しているデアゴスティーニのキットで黒ってことは、じつはボクが知らないだけで本物も黒なのかも……と思いつつ、調べてみました。
こちらがNSXのパワートレイン図。やはりリヤタイヤ前に設置される実際のインタークーラーはシルバーのようです(よかった)。一度組み立てたインタークーラーを早速バラして、コア部分をフラットシルバーで塗装し、再び組み上げ。どうですか? グッとリアルになったと思いませんか(自画自賛)。GENの独り言……|インタークーラーとは?
インタークーラーとは、過給器を装着したエンジン特有のパーツのこと。
ターボなどで過給すると吸入空気の温度は上がります。そして温度が上昇すると空気は膨張して体積も増えてしまうので、仮にターボで2倍の空気を送り込んでもシリンダー内の空気量は2倍にはなりません。
そこでインタークーラーで吸入空気を冷やして空気密度を上げてやることで、それに見合った燃料を送り込めてより効率良くハイパワーを出せるのです。また吸入空気の温度を下げることはノッキングの防止になり、圧縮比も高く設定できます。
シティ・ターボIIはクラス初のインタークーラーを採用。1.2ℓエンジンから110PS/16.3kgmを発揮しました。ボディサイドにはWITH INTERCOOLERの文字が光ります。スポーツグレードなのにスチールホイールというのが、時代ですよね。現在ではターボエンジンには必ずと言っていいほどインタークーラーが装着されていますが、ターボエンジンが出始めた頃はインタークーラーは装備されていませんでした。ホンダは1983年に発売したシティ・ターボIIでクラス初のインタークーラーを採用。ボディサイドのTURBOIIロゴの下にはWITH INTERCOOLERの文字が誇らしげに加えられていました。当時はインタークーラーを備えることは高性能にこだわっていることの証だったんですね。
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