2024年春にアブダビでスタートした、自律走行車両によるレースリーグ『A2RL』。その2025年シーズンに、スーパーフォーミュラにも参戦するTGM Grand Prixがエントリーすることが発表された。
A2RLは、無人のスーパーフォーミュラ車両SF23がAIによる自律運転によりサーキットを駆け抜けるという画期的なシリーズであり、注目を集めている。鈴鹿サーキットでのスーパーフォーミュラ最終戦ではデモランも予定されているが、それに先駆けて記者会見が実施され、その中でTGM Grand Prixの参戦が明らかにされた。
■鈴鹿サーキットを無人マシン”A2RL”が走った。アブダビでの初イベントから半年……格段に進歩した印象
TGM Grand Prixは、レースチームのメンテナンス、エンジニアリングを手掛けるセルブスジャパンが母体。アブダビでのこけら落としイベントでは、池田和広代表はじめとする同社のスタッフが視察に訪れており、池田代表はその際に参戦の意思があることを伝えたと話していた。
“日本代表”として参戦するTGM Grand Prixの池田代表は、A2RLの舞台で行なわれていた先進的なテクノロジー開発に感銘を受けており、「この場にいなければ、テクノロジーの開発の場に後れをとってしまうとすごく感じました」と参戦経緯を説明。大きい組織ではできないことでも、機動力を持って開発をできるはずだとした。
また池田代表は、A2RLの舞台で人材育成ができる点も魅力的だと述べた。
「私自身はプログラマーではないので開発できるわけではありませんが、このTGM Grand Prixを通じて、若者、学生たちとコラボレーションをしていきたいです」
「彼ら・彼女らがこういった最先端の場所で、異国の異文化の人たちと競争することは非常に大事だと思っています。日本のテクノロジーの進化にも繋がっていくと思い、日本代表としての参戦を決めました」
今後はシミュレータテストがあり、それに合格することで正式に参戦することができるとのこと。池田代表は「色んな人を巻き込んで新しいことにチャレンジしたいきたい」と意気込んだ。
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