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DENSO LEXUS RC Fが嬉しい初優勝。48秒差をつけてポール・トゥ・ウイン/スーパー耐久第5戦決勝

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DENSO LEXUS RC Fが嬉しい初優勝。48秒差をつけてポール・トゥ・ウイン/スーパー耐久第5戦決勝

 9月3日、栃木県のモビリティリゾートもてぎでENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE第5戦『もてぎスーパー耐久 5Hours Race』の決勝レースが行われ、ST-XクラスのDENSO LEXUS RC F GT3(永井宏明/小高一斗/嵯峨宏紀)がポール・トゥ・ウインで総合優勝を飾り、レクサスRC F GT3がスーパー耐久初優勝を果たした。

 今回の第5戦は、台数調整の関係でST-5クラスが不参加となるが、8クラス45台のマシンがエントリーし盛況をみせている。迎えた決勝日は午前中から残暑が厳しく、気温31.5度というコンディションで11時10分に全クラスが参加する5時間レースの火蓋が切られた。

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 スタートでは、総合ポールポジションを獲得した31号車DENSO LEXUS RC F GT3の永井を先頭に、5時間の長丁場らしく各マシンともクリーンな出だしをみせる。そのなかで勢いを披露したのは4番手からスタートした23号車TKRI松永建設AMG GT3の元嶋佑弥となり、開始20分で14号車中升 ROOKIE AMG GT3の平良響、1号車HELM MOTORSPORTS GTR GT3の鳥羽豊をかわして2番手に浮上してくる。

 その後もペースを緩めない23号車元嶋は、31号車永井の背後に迫り90度コーナーへの飛び込みでパス。続く1コーナーでは3番手に浮上してきた202号車KCMG NSX GT3のホー・ピー・タンも永井をオーバーテイクしていく。迎えた開始1時間、S字コーナーで1号車の鳥羽がコースアウトを喫し、グラベルにストップしてしまったためFCYが導入される。このFCYは2分ほどで解除となり、その後各マシンが続々と最初のピットインを行いながら、レースはアクシデントなく進んでいく。

 トップ争いは残り2時間30分というところで首位の23号車が2度目のピットインを行いDAISUKEに交代。代わってトップに立った31号車も翌周にピット作業を終えて嵯峨宏紀がコースに復帰すると、嵯峨がDAISUKEをオーバーテイクして再び総合トップに躍り出る。

 レース残り1時間が迫ると各クラスの車両が最後のピットストップを行っていくも、ST-Xの4番手を走行していた14号車はペダルユニットのトラブルによりガレージでの修復を余儀なくされ後退に。そして110周目には2番手の23号車、111周目には首位の31号車もルーティンピットを完了させ、小高と元嶋が最終スティントに臨む。

 そんななか、ピット作業を終えたST-Zクラスの22号車Porsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RS CSから火災が発生してしまい、千代勝正はマシンを2コーナー先で止めたものの、炎が大きくなってしまったことでFCYが導入。車両の消火作業と回収完了後、残り55分から再スタートを迎える。

 その後も大きなアクシデントなくレースは進み、総合首位をいく31号車の小高は、2番手との約50秒差をキープしたまま5時間レースを走り切り、147周を走破してDENSO LEXUS RC F GT3のスーパー耐久初優勝となるトップチェッカーを受けた。48.341秒差の2位には序盤から好走を披露した23号車、3位には81号車DAISHIN GT-R GT3が続いている。

 ST-Zクラスは、スタートから22号車がトップをキープしていたが、ピット完了後に首位浮上を果たした885号車シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVOが52号車埼玉トヨペット GB GR Supra GT4との争いを制して2連勝を飾った。52号車は最終的に0.710秒差の2位、3位は26号車raffinee 日産メカニックチャレンジZ GT4となった。

 2台のホンダ・シビック・タイプR TCRが参戦するST-TCRクラスは、レース序盤に5号車AI' CIVICがリタイアとなってしまい、97号車Racer HFDP CIVICも途中ピットロード入口にストップする場面があったが、完走を果たした97号車がFL5型投入後の2連勝を達成している。

 開発車両が参加するST-Qクラスは、序盤から230号車ニッサンZレーシングコンセプトが速さをみせ、途中ボンネットが浮き上がってしまうアクシデントこそあったものの、クラストップとなる総合8位で完走。2位には注目のDATを搭載する32号車ORC ROOKIE GR Yaris DAT conceptが続き、初戦ながらST-2クラスに割って入る活躍をみせた。

 クラス3位にはORC ROOKIE GR86 CNF concept、4位にはMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptが続いた。Team SDA Engineering BRZ CNF Concept、MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept、CIVIC TYPE R CNF-Rの3台はトラブルへの対応を行う場面もあったが、各車チェッカーフラッグを受けている。

 2号車シンティアム アップル KTMと47号車D'station Vantage GT8Rが争うST-1クラスは、スタートで47号車の織戸学が首位に立つ。しかし、その後は2号車の吉本大樹が抜き返してトップの座を奪還すると、FCY直前のピットインでリードを広げた2号車がそのままクラストップチェッカーを受けている。

 ST-2はクラスポールの6号車新菱オートDIXCEL夢住まい館エボ10が1時間ほどでトラブルにより後退。僚友7号車新菱オートDIXCELエボ10がトップに立つも、終盤にかけてレースをリードしたのは225号車KTMS GR YARISとなり、7号車に1周差をつけて今季初優勝を飾った。

 ニッサン・フェアレディZニスモRC同士の優勝争いが白熱したST-3クラスは、序盤25号車raffinee 日産メカニックチャレンジ Zがレースをリード。中盤では15号車岡部自動車フェアレディZ34がクラストップに立つも、残り1時間49分というところで25号車の松田次生が15号車をオーバーテイクして首位奪還を果たすと、最終スティントまでバトルを展開することに。

 そして2台の争いは、残り10分を切ると25号車の藤原大暉と15号車の甲野将哉がテール・トゥ・ノーズでのバトルを繰り広げる。しかし、残り2分40分のS字コーナーで接触してしまい25号車がスピン。2台ともダメージなくレースに復帰したが、トップチェッカーを受けた15号車に対してレース後に30秒加算ペナルティが科されたため、25号車が初優勝を手にしている。

 ST-4は、クラスポールからスタートした41号車エアバスター WINMAX GR86 EXEDYから86号車TOM'S SPIRIT GR86がトップを奪うも、残り1時間27分でコースアウトを喫してしまい後退。その後86号車は2位まで追い上げを披露するも、逃げ切った41号車がクラス初優勝を飾った。

 今回も熱いバトルが繰り広げられた2023年のスーパー耐久。次戦となる第6戦は10月21~22日に岡山国際サーキットでグループが分けられた3時間×2レースが行われる予定だ。なお、次回は台数調整のためST-2クラスが“お休み”になる。

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