現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「EGシビックのFRドリフト仕様は夢がありすぎる!」心臓部はS2000で足回りはシルビア!?【OPTION back number】

ここから本文です

「EGシビックのFRドリフト仕様は夢がありすぎる!」心臓部はS2000で足回りはシルビア!?【OPTION back number】

掲載 更新 164
「EGシビックのFRドリフト仕様は夢がありすぎる!」心臓部はS2000で足回りはシルビア!?【OPTION back number】

もはやシビックなのはエクステリアのみか!?

プライベーターが作り上げた驚異のEG4シビックFR仕様

「SR20エンジンを9000rpmまでぶん回す!」NAハイメカチューンのS15シルビアが熱すぎる【OPTION back number】

リヤタイヤから白煙を巻き上げながら、華麗なドリフトを繰り出すEGシビック。おかしい、明らかにおかしい…。そう、このシビックはFF駆動のドリ車ではなく、正真正銘のFR駆動仕様なのだ。

前代未聞のFRシビックを作り上げたのは、プロショップではなく何と群馬県のプライベーター。過去にはコルサやプラッツのFRドリフト仕様も製作した実績があり、ドリフト業界では“異色マシン製造機”として広く知られる存在だ。

「このFRシビックは後輩のクルマなんですが『ちゃんとドリフトしたい』ということだったので、エンジンから足回りまでシルビアのパーツを移植して仕上げました。エンジンは縦置きのF20Cにして、元々のB型エンジンに近いフィーリングで走れるようにしたのもポイントですね。トラクションも良くかかるし、ハイバランスなドリ車だと思いますよ」とは製作者。

エンジンルームから見ていく。心臓部はS2000のF20Cユニットを換装。もちろん無加工とはいかず、自作エンジンマウントを介してF20CとS13サスメンバーを合体。さらに鉄骨でフレームを製作し、サスメンバーごとボディに溶接固定している。

なお、エンジン搭載位置は、ボンネットやバルクヘッド、オイルパンとの位置関係を考慮して決定。サスメンバーは後方寄りに取り付け、テンションロッドで前側に引っ張ることでタイロッドの逆間接を防止するなど、ドリフターならではの工夫も盛り込まれる。

排気系パートも一筋縄ではいかなかったポイントの一つ。どうやってもEXマニがステアリングラックと干渉するため、パイプを切った貼ったしながら形状を最適化していったという。ちなみに、EXマニの下に確認できるピンク色の物体は自作のエンジンメンバーだ。

ステアリングはシャフトからラックまでS13用を使うが、パワステ機構はS13が油圧式なのに対してAP1はパワステポンプレスの電動式。そこで、オルタネーターの下側スペースにS13用ポンプを組み込んで油圧化している。電動ファンは他車種の純正品(おそらくプリメーラ用)だ。

ミッションはエンジン同様にAP1純正の6速を選択。それに伴い、センタートンネルはAP1のものを丸ごと移植し、切り取ったシビックのフロアパネルをその後方に溶接することで、ミッションとプロペラシャフトが通るスペースを確保した。

その他、操作系ではペダル類やマスターバックはEGシビック用をそのまま使い、サイドブレーキはS13用に変更。なお、グローブボックスに固定されているコントロールパネルはヒーター用だ。

ハーネスやコンピュータ、メーターやスタートスイッチなどもAP1純正をフル移植。燃料ポンプやインジェクターまでAP1用を移植することで、制御系のエラーを回避している点も見逃せない。

サスメンバーをS13用としている事からも分かるように、フロントサスはダブルウィッシュボーン式からストラット式へとスイッチ。車高調はテインだ。

当然ながら、EGシビックとS13シルビアではトレッド幅が大きく異なる。EGシビックのストラットアッパーを基準に車高調を組むとネガティブキャンバーが付き過ぎてしまうため、車高調のロアブラケットを長穴加工してキャンバーを無理やり起こしている。

リヤサスも、干渉する部分のボディ側をカットした上でデフケースごとS13サスメンバーを合体。プロペラシャフトはAP1とS13のニコイチで「さすがに折れたらヤバいので、プロショップで製作してもらいました」とのこと。ドライブシャフトはHCR32純正を流用している。

ホイールはフロントが15インチのロンシャンXR4(7.0J)、リヤがRSワタナベの8スポーク(7.0J)だ。LSDはニスモの2ウェイを奢る。なお、前後タイヤ位置は純正フェンダーアーチに合わせて設定したため、ホイールベースはシビックと同一だ。

生粋のプライベーターがアイディアを振り絞りながら創出した超大作。サーキット専用と割り切っているからこその大胆仕様と言えるが、こういう仰天チューンドが生息しているからドリフトシーンは面白いのだ。(OPTION2誌2013年9月号より抜粋)

こんな記事も読まれています

円急落、38年ぶり一時160円台後半、自動車株は全面安[新聞ウォッチ]
円急落、38年ぶり一時160円台後半、自動車株は全面安[新聞ウォッチ]
レスポンス
夏のカーエアコンで燃費が悪化! 「25度設定」が良い理由は? 押すと燃費が悪くなる“意外なスイッチ”とは?
夏のカーエアコンで燃費が悪化! 「25度設定」が良い理由は? 押すと燃費が悪くなる“意外なスイッチ”とは?
くるまのニュース
バイクのウインカーの謎! クルマみたいに自動で戻らないのはなぜ?
バイクのウインカーの謎! クルマみたいに自動で戻らないのはなぜ?
バイクのニュース
BYD『シール』、欧州ではEVモード80kmの電動SUV設定 9月発売
BYD『シール』、欧州ではEVモード80kmの電動SUV設定 9月発売
レスポンス
日々の暮らしに笑顔をもたらすニューモデル!ホンダ、三代目「フリード」を「エアー」と「クロスター」の2シリーズ構成で発売
日々の暮らしに笑顔をもたらすニューモデル!ホンダ、三代目「フリード」を「エアー」と「クロスター」の2シリーズ構成で発売
LE VOLANT CARSMEET WEB
フェルスタッペン、2025年のレッドブル残留を明言「すでに来年のマシン開発にも取り組んでいる」
フェルスタッペン、2025年のレッドブル残留を明言「すでに来年のマシン開発にも取り組んでいる」
motorsport.com 日本版
ヤマハとJAF、電動ゴルフカートで「移動支援」と「地域活性化」へ 広がる低速モビリティの輪
ヤマハとJAF、電動ゴルフカートで「移動支援」と「地域活性化」へ 広がる低速モビリティの輪
レスポンス
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「池田直渡の着眼大局セミナー」第4回 ティアフォーにおける自動運転事業と開発の現場
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「池田直渡の着眼大局セミナー」第4回 ティアフォーにおける自動運転事業と開発の現場
レスポンス
日本を代表するハーレー・エンジニアと所ジョージさん 2人の深い関係を示す1台のカスタムバイク
日本を代表するハーレー・エンジニアと所ジョージさん 2人の深い関係を示す1台のカスタムバイク
バイクのニュース
5速MT搭載! 三菱が新型「軽トラック」を発表! ワイルドな「角張りボディ」採用した商用モデル「新型ミニキャブ」に反響続々!
5速MT搭載! 三菱が新型「軽トラック」を発表! ワイルドな「角張りボディ」採用した商用モデル「新型ミニキャブ」に反響続々!
くるまのニュース
【人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYA】過去最高の389社が出展して開催 7月17-19日
【人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYA】過去最高の389社が出展して開催 7月17-19日
レスポンス
BYDの日本導入モデル第3弾で、“e-スポーツセダン”を謳う「シール(SEAL)」が発売
BYDの日本導入モデル第3弾で、“e-スポーツセダン”を謳う「シール(SEAL)」が発売
カー・アンド・ドライバー
ホンダ、新型フリード発売 8年ぶりフルモデルチェンジ 6グレード展開で価格は250~343万円
ホンダ、新型フリード発売 8年ぶりフルモデルチェンジ 6グレード展開で価格は250~343万円
日刊自動車新聞
スバルBRZを含め人気モデルがどんどん市場から消えていく・・・ スバルBRZの特別仕様車「ファイナルエディション」登場!
スバルBRZを含め人気モデルがどんどん市場から消えていく・・・ スバルBRZの特別仕様車「ファイナルエディション」登場!
AutoBild Japan
F1参戦250戦目。RBダニエル・リカルド、F1オーストリアGPに特別ヘルメットで挑む「状況を好転させたい」
F1参戦250戦目。RBダニエル・リカルド、F1オーストリアGPに特別ヘルメットで挑む「状況を好転させたい」
motorsport.com 日本版
福岡の大動脈「八木山バイパス」有料化へ秒読み!? 4車線化工事がNEXCOへ移管 2024年度中に「普通車280円」徴収開始へ
福岡の大動脈「八木山バイパス」有料化へ秒読み!? 4車線化工事がNEXCOへ移管 2024年度中に「普通車280円」徴収開始へ
くるまのニュース
トヨタのサブスク[KINTO]がARを使ったスマホアプリの新サービス開始 ほんとに使えるか実際に試してみた!
トヨタのサブスク[KINTO]がARを使ったスマホアプリの新サービス開始 ほんとに使えるか実際に試してみた!
ベストカーWeb
写真で見るニューモデル ホンダ「フリード」
写真で見るニューモデル ホンダ「フリード」
日刊自動車新聞

みんなのコメント

164件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

193.7235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.9260.3万円

中古車を検索
シビックの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

193.7235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.9260.3万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村