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アロンソ、アストン残留の決め手のひとつはホンダ「新規定のF1を、ホンダとの新プロジェクトで走りたかった」

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アロンソ、アストン残留の決め手のひとつはホンダ「新規定のF1を、ホンダとの新プロジェクトで走りたかった」

 アストンマーティンF1チームは、フェルナンド・アロンソとの契約を複数年にわたり延長し、少なくとも2026年末までは彼がチームにとどまることを発表、ともにチームをトップの座に押し上げるという決意を示した。アロンソは新たな複数年契約が発表された直後、その決断について語り、F1に新しい技術レギュレーションが導入される2026年に走りたかったと明かし、アストンマーティンを選ぶ決め手のひとつはホンダとの提携であるとも述べた。

 4月11日、アストンマーティンは、2023年に加入したアロンソと、2025年からの新たな複数年契約を結んだことを発表した。チーム代表マイク・クラックは、「フェルナンドの長期的な将来をアストンマーティン・アラムコが確保できたのは、素晴らしいニュースだ」と語った。

42歳のアロンソがアストンマーティンF1と複数年契約、2026年にはホンダと再タッグへ「心身ともに準備が整っている」

「この18カ月、我々はともに働くうえで強力な関係を築き、このプロジェクトを成功させるという決意を共有している」

「過去数カ月にわたり、継続的に対話を続けてきた。フェルナンドは彼の言葉に忠実だった。レースを続けるという決意を固めた時に、最初に我々に話をしてくれたのだ。フェルナンドは我々への信頼を示してくれ、我々も彼を信じている」

「フェルナンドは成功を渇望しているし、これまで以上に良い走りをし、身体的にもベストのコンディションだ。そして、アストンマーティン・アラムコを競争力の高いチームにするために全力で取り組んでくれている」

「フェルナンドとの複数年契約は2026年にも続き、この年にはホンダとのワークス・パワーユニット・パートナーシップがスタートする。ともに信じられないような素晴らしい思い出をこれからも作り、さらなる成功を成し遂げることを楽しみにしている」

■「アストンマーティンとの関係は一生涯のプロジェクトになる」

 アロンソは、契約発表直後に会見を行い、アストンマーティンとの新契約についてメディアに対して語り、自分にとっては生涯にわたるプロジェクトの一部であると述べた。

「これは僕にとってある意味、一生涯のプロジェクトだ。僕のキャリアのなかで最長の契約になる」

「これにより、今後何年も、アストンとのつながりを保つことになる。どういう役割を担うのか、あと何年走るのか、見てみよう」

「走ることを終えた後も、25年以上のF1での経験と、F1以外での10年や15年の経験を活用していくつもりだ。モータースポーツで40年近い経験を、キャリアのこの段階で僕に機会をくれたチームの利益のために利用したい」

「したがって、この契約は僕にとって非常に魅力的なものだ。これからの数年に向けてモチベーションが非常に高まっている」

■「1年契約は考えていなかった」とアロンソ

 他チームへの移籍の可能性も検討したというアロンソだが、アストンマーティンを選んだ理由として、チームがF1プログラムに多額の投資を行い、新社屋や風洞を建設したこと、新規則が導入される2026年にチームがホンダのパワーユニットを搭載することなどを挙げ、1年のみの契約延長は希望しなかったと明かした。次世代パワーユニット(PU)が導入される2026年に向けて、アストンマーティンはパワーユニットサプライヤーのホンダとの契約を結んでいる。

「正直言って、そこ(複数年契約)は重要なポイントだった。1年のプロジェクトに取り組むことは、僕にとって意味はなかった」

「他のチームから1年契約のオファーがあったとか、そういうことではない。単純に、僕はアストンとの最初の会話で、彼らに対して、このプロジェクトの魅力的な部分は、僕たちが構築しつつあるすべてのことであると、はっきり伝えた」

「僕にとっては、新しいプロジェクトで、新しいレギュレーション(のF1)に参加することが、絶対に必要だった。アストンに残るという決断を下した理由の一部は、彼らが2026年にホンダと組むことであり、世界最大かつ最高のパートナーであるアラムコと組むことだ」

「新しいプロジェクト、新しい風洞、そしてパートナーのホンダとともに、新しいレギュレーションに参入することは、僕にとって必須だったと思う。それは僕にとって非常に重要なことだった」

「今のチームには、技術部門に信じられないほどの才能を持った人材がおり、シルバーストンの新しい風洞や新施設の恩恵を受けることもできる」

「2026年にアストンにいることがとても魅力的に感じさせる要素がたくさんあったわけだ」

■「ホンダと再び働けることがとてもうれしい」

 2015年から2017年にマクラーレン・ホンダで走ったアロンソは、当時、キャリアのなかでも最も厳しい時期を過ごした。その後、ホンダはマクラーレンと袂を分かち、レッドブル・グループと提携、現在、F1タイトル連覇を成し遂げている。

「ホンダはF1で多くの成功を収めたメーカーであり、F1以外にもモータースポーツの世界で成功している。僕が常に尊敬してきた会社だ」とアロンソ。

「彼らがF1に復帰した直後、マクラーレンで彼らと働いていたころにはうまくいかなかったけれど、その後、彼らは問題をすべて解決した」

「彼らは現在このスポーツを支配し、この数年、(レッドブルとともに)世界チャンピオンの地位を保っている。彼らは2026年に向けて非常に強力なベースラインを作り上げていくことと思う。(HRCの)Sakuraには素晴らしいものを作り上げる能力がある。2026年には持続可能な燃料を使うことになり、僕としてはそれもぜひ実験してみたい」

「ウィンウィンの状況になると思っている。僕は日本の文化を心から尊敬している。日本で走るときにはスペシャルデザインのヘルメットを使い、背中にはサムライのタトゥーを入れている。再び一緒に仕事をする機会ができたのは、僕にとって本当にうれしいことだ」

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みんなのコメント

53件
  • yu_********
    純粋に今トップをとっているエンジンだからな。そりゃ乗りたいだろうけど。
    遅けりゃまた暴言吐くだろうけど遅けりゃ仕方ない。
  • bee********
    アロンソはルノーでチャンピオンにもなり、「親日家]
    としても知られているけど、マクラーレンの時代にホンダ製PUを
    ボロカスに言っていたことを知っているF1ファンには覚えが良くない。
    「ホンダ」とは絶縁を望んでいたのだと思っていた。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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