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ミニバン界の革命児ステップワゴン 中古車市場で強すぎるライバルに勝てるか!?? 

掲載 更新 6
ミニバン界の革命児ステップワゴン 中古車市場で強すぎるライバルに勝てるか!?? 

 国内最激戦区と言ってもいいBOX型ミニバン2Lクラス。

 表をみてみると、同じカテゴリーのクルマがベスト20にランクインし、実力伯仲していることがわかる。

【ヴェゼル タント N-BOX…】 売れてるのに目立たないクルマ 売れてないけど目立つクルマ

2019年11月新車販売台数
( BOX型ミニバン2Lクラス抜粋版)

 トヨタの3車種をまとめてしまうと、1万2118台となり、1位のカローラを超える販売台数を記録している。

 今回は、この強豪ひしめく2Lクラスミニバンの中で現在販売台数がリードされているホンダステップワゴンの中古車事情を調べてみよう。

文:萩原文博、写真:ホンダ、トヨタ、ベストカー編集部

【画像ギャラリー】ミニバン激戦区を戦い続ける歴代ステップワゴンをみる

現行型ステップワゴンとは? 

 5代目となる現行型ステップワゴンは2015年4月に登場。

5代目(現行型)ステップワゴン

 モデル体系は従来型と同様に標準車のステップワゴンとスポーティなステップワゴンスパーダの2種類を設定している。

 ライバル車のエアロ系グレードが3ナンバーとなるのに対して、ステップワゴンは全幅1695mmに抑えていて5ナンバーとなるのが特徴。

 現行型ステップワゴンの最大セールスポイントは、縦開き式のテールゲートに横開き式のサブドアを組み合わせた「わくわくゲート」を採用したこと。

5代目(現行型)ステップワゴンの最大セールスポイントであるわくわくゲート

 そして3列シートを左右分割して床下収納可能な「マジックシート」を採用したことだ。

 これにより、3列目シートへのアクセスが可能となったほか、狭い場所に駐車した際に、大きなテールゲートを開けずに荷物を積載することができる。

 加えて、わくわくゲートを採用した重いテールゲートを採用することになり、ボディのリアの開口部の剛性をアップさせたことで、クラストップの走行性能も手に入れることができた。

 現行型ステップワゴンに搭載されているパワートレインはデビュー当初は最高出力150ps、最大トルク203Nmを発生する1.5L直列4気筒DOHCターボ+CVTのみだったが、

現行型ステップワゴン スパーダ ハイブリット

 2017年9月のマイナーチェンジ時に、オデッセイなどにも搭載されているスポーツハイブリッドi-MMDと呼ばれる2L直列4気筒エンジン+2モーターを採用したハイブリッド搭載車をスパーダのみに追加。

 モーターによる走行を積極的に行うことによりWLTCモードは20.0km/Lという優れた燃費性能を発揮する。駆動方式はFFを中心に1.5Lターボ車に4WDを用意する。

 また、安全装備はホンダ独自の運転支援システム「ホンダセンシング」を採用し、2017年のマイナーチェンジで全車に標準装備となり、高い安全性を実現している。

 走行性能はもとより、燃費性能、安全性能とライバルに一歩も引けを取っていない。

 それでは現行型ステップワゴンの中古車の現状を見てみよう。

ステップワゴンの中古車市場をみる

 現在、現行型ステップワゴンの中古車の流通台数は約1470台。3カ月前の時点が約800台だったので、急速に増加している。

 ステップワゴンより1年早い2014年に登場したトヨタヴォクシーが約3500台なので、ステップワゴンの流通台数は半分以下に留まっている。

 現行型ステップワゴンの中古車の平均走行距離は3カ月前が約2.2万kmだったのだが、今月は約2.5万kmまで延びている。

 この走行距離の増加に呼応するように平均価格は3カ月前の約245万円から今月は約238万円まで値落ちが進んでいる。

 いっぽう現行型ヴォクシーもこの3カ月の間に流通台数は900台近く増えて、平均価格も約227万円から約232万円へと上昇した。

ライバル車であるトヨタ ヴォクシー

[usedcar-search carname="ヴォクシー" limit="2"]

 このヴォクシーの値上がりの原因は未使用中古車が出回ったことで、中でも特別仕様である2.0ZS煌IIの未使用中古車が約400台も一気に中古車市場に放出されたのだ。

 これを除くとほぼ横這いからやや値落ちと考えられる。

 ステップワゴンのグレード分布を見てみると、標準車は少なく圧倒的にスパーダが多い。

 その中でも最も多いグレードが1.5スパーダホンダセンシングで約285台、続いて1.5スパーダクールスピリット ホンダセンシングの約240台。

 そして1.5スパーダの約153台と販売期間の長い1.5Lターボ車が上位を占めている。

 しかし、第5位にハイブリッドスパーダG EXホンダセンシングがランクインして、約14.2%までハイブリッド車の割合が高くなっているのだ。

[usedcar-search-2 carname="ステップワゴン" limit="2"]

ステップワゴン中古を購入するなら? 

 運転支援システムを装備した最も流通台数の多い1.5スパーダホンダセンシングの価格帯は約155万~約308万円で、ターボ車ならば200万円以下でもアダプティブクルーズコントロールをはじめとした運転支援システム装着車が手に入る。

ホンダセンシング搭載
5代目(現行型)ステップワゴン

 いっぽうのハイブリッド車の最多グレードであるハイブリッドスパーダG EXホンダセンシングは約250万~約400万円とだいぶ割安感は出ているが、ガソリン車と比べるとまだ高めだ。

 ライバルのヴォクシーで最も多いのは特別仕様車の2.0ZS煌IIだったので、カタログモデルで流通台数が最も多い2.0ZSの中古車の価格帯は約120万~約350万円。

 そしてハイブリッド車で最も多いハイブリッドVの価格帯は約118万~約312万円とガソリン車とハイブリッド車の相場が変わらない。

 これはヴォクシーがハイブリッド車の標準モデルよりガソリン車のエアログレードの方が人気でハイブリッドの標準車に割安感があるということを示しているのだ。

まとめ

 人気、流通台数、中古車相場の割安感はヴォクシーに軍配が上がるが、ステップワゴンは高速道路での追従走行が可能なアダプティブクルーズコントロールをはじめとした8つの運転支援システムを搭載し、ヴォクシーを上回る機能性を誇る。

 これから始まる生活のパートナーとして選ぶのならば、安全装備が充実したステップワゴンを積極的に選びたい。

【画像ギャラリー】ミニバン激戦区を戦い続ける歴代ステップワゴンをみる

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みんなのコメント

6件
  • ホンダ党がいくら「そう思わない」を押したところで
    市場の人気は低迷に変わりない。
  • ワクワクゲートは要らないかなぁ。
    リアの割れ目がやっぱりダサいから。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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