もくじ
ー はじめに モーガン・プラス6とは?
ー モーガン・プラス6の外装
ー モーガン・プラス6の内装
ー モーガン・プラス6のシャシー
ー モーガン・プラス6のパワートレイン
ー モーガン・プラス6の装備
ー モーガン・プラス6のスペック/価格
はじめに モーガン・プラス6とは?
諸元には英国仕様値が含まれます。伝統的なブリティッシュスポーツカーであるモーガンは、エンスージャストの多い日本に於いても、かなり稀有な存在といえる。しかしながら、エスシーアイ株式会社「モーガンカーズ・ジャパン」が2018年4月より日本の正規代理店となったことで、再び脚光を集めることとなった。
そんな新体制で送り出される初のオールニューモデルが、このプラス6である。伝統的なフォルムと構造を受け継ぎながらも、BMWによる最新世代のパワートレインを搭載。独自開発のプラットフォームにおいても、将来を見据え、刷新を図るなど、新世代モーガンの未来が詰まった1台でもある。
自動車が100年に1度の大変革期を直面する中、モーガンが描く次世代へのバトンとして送り出す、フラッグシップモデル「プラス6」とは如何なるスポーツカーなのだろうか。
モーガン・プラス6の外装
確かにフォルムは、古典的だ。ロングノーズショートデッキという伝統的な2シータースポーツのスタイルを受け継いでおり、一目でモーガンであることを周りに知らしめる。
ただ従来モデルのようなフォーマルさは、やや控えめとなり、丸型ライトと流麗なカーブを描くフェンダーにより構成されるフロントマスクは、ベビーフェイスと呼びたくなるような愛らしさも覚える。そのスタイルを今風に表現するならば、レトロモダンとなるだろう。
まさに伝統を受け継ぎながら、革新的な進化を遂げたプラス6に相応しいスタイルが与えられているのだ。新デザインの良きアクセントとなっているのは、スタイリッシュなデザインの18インチもしくは19インチの大径アルミホイール。低扁平タイヤと組み合わせること、足元を引き締める。
・全長:3890mm
・全幅:1756mm
・全高:1220mm
グレード差をあげると、「ツーリング」を選ぶと、ハードトップが標準装着される。ただその他については、他のモーガン同様にオーナーの好みに合わせて、カスタムすることができる。
モーガン・プラス6の内装
エステリア同様にクラシカルなインテリアは、徹底的な機能美を追求したもの。現代的なアイテムは最小限に留められている。
特徴的なのは、ふたつパネルで構成される計器類だ。センターパネルには、アナログ時計を挟み速度計と回転計をレイアウト。その下には、エアコン、エンジンスターター、ハザードランプのスイッチを備える。運転席前のパネルには、燃料計と水温計、そして、数少ないハイテクアイテムとして、車両情報を表示するLCDスクリーンが備わる。
計器類のデザインも一新されており、1950年代の航空機のものをモチーフとしているという。ステアリング位置は、左右が選択可能。スポーティかつ上質なシートは、軽量化と剛性アップを目指し新設計されたもので、車両からのインフォメーションをしっかりと伝える。
また厚みを抑えることで限られたキャビンスペースを有効活用しており、収納や乗員スペースの拡大に貢献している。
モーガン・プラス6のシャシー
プラス6には、今後登場するモーガンの全てに使用される新世代プラットフォーム「CXジェネレーション接着アルミプラットフォーム」を採用。このプラットフォームは、エアロ8やプラス8などに18年間使われてきた従来型プラットフォームと比べ、高剛性かつ軽量であることが大きな特徴だ。
ねじれ剛性については、先代比100%向上。構造の高効率化も図られており、ホイールベースはプラス20mmに留めながら、足元のスペースは200mm拡大し、収納スペースは31%も向上されている。しかしながら、重量増はしておらず、プラットフォーム単体重量は、98kgに過ぎない。この点は、プラットフォームの優れた素性を物語る。
足まわりは、フロントがマクファーソンストラット、リアが4バーリンケージとなる。性能、快適性、柔軟性の3つをバランスさせるように開発されており、特に高速コーナリングの路面追従性と高速走行時の安定性の向上が図られている。この新たなアルミ構造シャシーにも、伝統の木製フレームは組み合わされており、単なるアイコンではなく、性能向上にも貢献するものとした。
モーガン・プラス6のパワートレイン
新世代モーガンのハイライトのひとつといえるパワートレインだ。モーガン史上初となるターボエンジンを採用。このエンジンは、なんとBMW製。同社の最新モデルに加え、GRスープラにも採用される最新の3.0ℓ直列6気筒ターボエンジンだ。トランスミッションには、ZF製8速ATを組み合わせる点も同様。
そのスペックは、最高出力340ps/6500rpm、最大トルク51.0kg-mを発揮する。現行ラインアップでは最もパワフルなだけでなく、唯一ステアリング操作に集中できるモデルでもある。マニュアルモードは、スティックシフトとパドルシフトが可能。さらに走行モードセレクトも装備されており、「スポーツモード」と「プラスモード」の選択が可能だ。ハイパワーモデルだけに、モードセレクトで、どのようなセッティング変更がなされるのかも注目される。
その実力を示す0-100km/h加速は、乾燥重量1075kgと軽量ということもあり、BMW Z4 M40iに迫る4.2秒を実現。トップスピードは、267km/hとされる。
モーガン・プラス6の装備
現代車とみると、かなりストイックな仕様だが、最新型だけあって、日常使用でマストとなるアイテムもいつくか標準化されており、リモートセントラルロックやオートマティックヘッドライト、乗降時に足元を照らす「パドルライト」などの機能が挙げられる。
インテリアは、レザー仕様が基本。単色や2トーンなど多様なボディカラー仕上げ、内外装のカラーリング、内装ステッチやパイピングなど自由度の高いカスタムオプションを取りそろえる。
また2タイプのファーストエディションでは、ヒーテッドシートやファーストエディション専用デザインの19インチ・アルミホイール、専用仕様のエクステリア・アクセントパックなどのアップデートが施されている。
モーガン・プラス6のスペック/価格
プラス6シリーズの価格は、以下の通りとなる(価格は消費税8%を含む)。発売日は、本日6月28日。日本での納車は、2020年春頃の開始を予定している。
プラス6:1393万2000円
プラス6ツーリング:1490万4000円
プラス6ファーストエディション・ムーンストーン:1576万8000円
プラス6ファーストエディション・エメラルド:1576万8000円
諸元には英国仕様値が含まれます。車名モーガン・プラス6
価格(税8%込み)1393万2000円
エンジン 2997cc直6ターボ(B58)
ステアリング 左/右
全長 3890mm
全幅 1756mm
全高 1220mm
車両重量 1075kg
最高出力 340ps/6500rpm
最大トルク 51.0kg-m
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