現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > カワサキ「Z2」フルレストア まずはエンジン腰上を分解 ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.20

ここから本文です

カワサキ「Z2」フルレストア まずはエンジン腰上を分解 ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.20

掲載 1
 カワサキ「Z2」フルレストア まずはエンジン腰上を分解 ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.20

エンジン分解したことで初めて気が付くことも……

 いよいよ本格的な作業開始!! カワサキの初代空冷Z系エンジンの分解と点検、そして、組み立て作業を実践します。

【画像】内部の状態は良好!? 初代空冷Z系エンジンの腰上分解作業を画像で見る(14枚)

 バイクショップやバイク仲間が組み立て作業している様子は、過去に何度も見学したことがあるエンジンです。どちらかと言えば、他人が行う作業を見学したエンジンでは、この初代空冷Z系エンジンが一番多かったかも知れません。

 ぼく個人的には、同じ空冷4気筒エンジンなら、ホンダCB750Kシリーズの分解メンテナンスやオーバーホール経験が圧倒的に多く、その次がホンダ4ミニの横型エンジンかも知れません。4ミニ耐久レースへ積極的にエントリーしていた頃は、ホンダエイプの縦型エンジンをメンテナンスする日々が続きました(7時間耐久の【もて耐!】では優勝経験もあります)。

 あくまで個人的な印象ですが、初代空冷Z系と呼ばれる、国内Z2Eエンジンは、そのパワー感に不満があります。CB750K0やK1と比べても、パンチ感は今ひとつで、2ストエンジンの750SS/H2のじゃじゃ馬加減とは、まるで異なるジェントルなエンジンフィーリングです。

 この連載車に搭載されるZ2Eエンジンは、気になるメカノイズは一切無く、エンジン始動から暖気中、走行に至るまで、バラつきなどまったくありませんでした。パワー感に対する不満を除けば、何ら問題は無く、素晴らしいエンジンだと思います。ベーシックコンディションと言うか、その素性は、極めて良い個体であることが、これまでのお付き合いの中で、はっきり理解できました。

 ところが!? 開けてビックリ……なこともあるのが、この初代空冷Z系エンジンなのかも知れません。頑丈なエンジンと言われるからこそ「過信してしまう」ユーザーが多いとも聞いたことがあります。ちょっとしたメカノイズが出でていても、パワー感に違いはないから「そのまま走ってしまえ」っと走り続けたところ「銀粉ギラギラのエンジンオイルが出てきた……」といったお話しを、過去に何度か聞いたことがあります。

 初代空冷Z系エンジンに限ったことではありませんが、定期的なメンテナンスやオイル交換は、4ストロークエンジンにとっては当たり前のルーティーン・メンテナンスであって、頑丈なエンジンだから「オイル交換タイミングを怠っても問題ない!!」と言ったことなどありません。特に、海外からの里帰りした900/Z1で、程度が良さそうだからそのまま乗り始めたら「気が付いた時には……」と言ったお話しも聞いたことがあります。

 中古車を購入する際には、見た目の程度も大切ですが、以前のオーナーさんがどのような乗り方、走らせ方をさせていたかを知ることも、大切なことだと思います。程度の良し悪しに関わらず、可能な限り、まずは現状コンディションを知ることが大切です。

 このZ2Eに関しては、分解前にある程度の実走行を繰り返し行いましたが、それでも、やっぱり「開けて良かった!!」といった現実を目の当たりにしました。詳細は、また追ってリポートいたします。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ロータリーエンジン搭載バイク【バンビーンOCR1000】漫画『熱風の虎』にも登場した70年代モンスターマシンに乗る
ロータリーエンジン搭載バイク【バンビーンOCR1000】漫画『熱風の虎』にも登場した70年代モンスターマシンに乗る
モーサイ
試乗後、見事トラウマ克服!『KTM 390 DUKE』にマルチで活躍する初心者ライダーの北向珠タが、乗ってみました!
試乗後、見事トラウマ克服!『KTM 390 DUKE』にマルチで活躍する初心者ライダーの北向珠タが、乗ってみました!
バイクのニュース
ブレーキから“キーキー”音がするけれど、大丈夫!?
ブレーキから“キーキー”音がするけれど、大丈夫!?
バイクのニュース
【クルマ物知り図鑑】「Rの称号」はサーキットの輝き。日産初のFFスポーツ、チェリーX1-Rは熱い走りでマニアを魅了した独創クーペだった!
【クルマ物知り図鑑】「Rの称号」はサーキットの輝き。日産初のFFスポーツ、チェリーX1-Rは熱い走りでマニアを魅了した独創クーペだった!
カー・アンド・ドライバー
ホンダ「スーパーカブC100」マフラーから吹き出す白煙の原因も様々 同い年のバイク=スーパーカブと生きるバイクライフ VOL.19
ホンダ「スーパーカブC100」マフラーから吹き出す白煙の原因も様々 同い年のバイク=スーパーカブと生きるバイクライフ VOL.19
バイクのニュース
一体いつまで供給してくれる? バイクに長く乗るには必要不可欠な純正部品
一体いつまで供給してくれる? バイクに長く乗るには必要不可欠な純正部品
バイクのニュース
自動変速システム「Y-AMT」 やコーナリングヘッドライトなどの最新技術モリモリ!! ヤマハ「TRACE9」シリーズ最新モデル発表
自動変速システム「Y-AMT」 やコーナリングヘッドライトなどの最新技術モリモリ!! ヤマハ「TRACE9」シリーズ最新モデル発表
バイクのニュース
歴史ある筆記体ロゴとモダンなスタイル! トライアンフが25年に向けたモダンクラシックな限定車「ICON EDITION」を発表
歴史ある筆記体ロゴとモダンなスタイル! トライアンフが25年に向けたモダンクラシックな限定車「ICON EDITION」を発表
バイクのニュース
涼しい季節がやってきた! 2024年10月の原付二種の納車状況
涼しい季節がやってきた! 2024年10月の原付二種の納車状況
バイクのニュース
思い入れの強いゼッケン『27』で参戦! ホンダの電動トライアルバイク「RTL ELECTRIC」の開発ライダー藤波貴久選手に、つぐみライダーが直接聞いた!
思い入れの強いゼッケン『27』で参戦! ホンダの電動トライアルバイク「RTL ELECTRIC」の開発ライダー藤波貴久選手に、つぐみライダーが直接聞いた!
バイクのニュース
1充電で120kmも走る特定原付「Fiido L3 PRO」 SWALLOWがジャパンモビリティショー2024でお披露目!
1充電で120kmも走る特定原付「Fiido L3 PRO」 SWALLOWがジャパンモビリティショー2024でお披露目!
バイクのニュース
日産が新型「スカイライン」発売! 最強モデル「GT-R」手掛ける匠の“爆速エンジン”搭載に反響あり! めちゃレトロな「旧車デザイン」取り入れた“NISMO Limited”とは!
日産が新型「スカイライン」発売! 最強モデル「GT-R」手掛ける匠の“爆速エンジン”搭載に反響あり! めちゃレトロな「旧車デザイン」取り入れた“NISMO Limited”とは!
くるまのニュース
最近見かけるモペットは、どういうバイク!? 交通ルールとは
最近見かけるモペットは、どういうバイク!? 交通ルールとは
バイクのニュース
約180万円から! ダイハツ本気の「AWDスポーツカー」に反響あり! パワフルな「ターボ×専用エンジン」搭載! ド迫力ボディを“5速MT”で操る「辛口モデル」X4に大注目!
約180万円から! ダイハツ本気の「AWDスポーツカー」に反響あり! パワフルな「ターボ×専用エンジン」搭載! ド迫力ボディを“5速MT”で操る「辛口モデル」X4に大注目!
くるまのニュース
ん? それは……カワサキが新しいモビリティ開発に「パナソニックサイクルテック」と協業合意
ん? それは……カワサキが新しいモビリティ開発に「パナソニックサイクルテック」と協業合意
バイクのニュース
カワサキ「Z900」新デザインを採用した最新モデル発表 国内導入へ向け準備中
カワサキ「Z900」新デザインを採用した最新モデル発表 国内導入へ向け準備中
バイクのニュース
こんなバイクもある!? 白バイにはどんな車種が使用されているの?
こんなバイクもある!? 白バイにはどんな車種が使用されているの?
バイクのニュース
レーシングスーツ最新事情 ヒョウドウ『アジリティ』はエアバッグ装備前提 培った技術はストリートにもフィードバック
レーシングスーツ最新事情 ヒョウドウ『アジリティ』はエアバッグ装備前提 培った技術はストリートにもフィードバック
バイクのニュース

みんなのコメント

1件
  • dar********
    昔のメグロはオイルの交換時期が500Km毎だった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村