四角い形のおかげで車内が広い
ヒョンデ・サンタフェは、全長4830mm、全幅1900mm、全高1770mmある大型USVだ。トヨタ・ランドクルーザー・プラドと、高さ以外はほぼ同じ大きさがある。
【画像】四角い形=車内が広い ヒョンデ・サンタフェ ボディサイズが近いSUVと写真で比較 全167枚
新型の発表会で、同社のチーフデザイナーを務めるイ・サンヨプ氏は、先代からの変化ぶりを強調していた。確かに、ふくよかにカーブを描いていた面構成からの大胆な方向転換といえる。
アウトドア文化の世界的なメインストリーム化にも触れ、それをスタイリングへ反映させたという。ちなみに、韓国のキャンパーたちは車中泊を好むらしい。外にテントを張る人は少ないそうだ。
このサンタフェは、韓国では既にディーラーヘ並んでいるが、グレートブリテン島では2024年の前半から販売が始まる。導入されるパワートレインは、1.6Lガソリンエンジンがベースのハイブリッド。プラグイン・ハイブリッドもラインナップされる。
最高出力などの数字は不明ながら、230ps前後になるだろう。トランスミッションは、8速オートマティックが組まれる。どちらも、現行サンタフェの改良版だという。
英国での価格も、まだ発表されていない。現行型は約4万3000ポンド(約795万円)からだが、恐らく上昇するはず。
街なかの景色を一変させそうな見た目のサンタフェは、四角い形状のおかげで、数字以上にサイズは大きく見える。そのため車内空間も広く、実用性も高い。確かに、少人数なら車中泊も余裕でこなせるだろう。
インテリアには実用性以上の高級感
シートレイアウトは2列と3列を選べ、どのシートにもUSBポートとカップホルダーが用意されている。最後列でも空間にはゆとりがあるが、必要なら2列目をスライドさせて広くすることも可能。エアコンの送風口も、独立して設けられている。
3列レイアウトの場合、荷室は限定されるものの、背もたれがリアガラスへ迫るほどではない。テールゲートは大きく開き、荷物も積みやすい。プレゼンテーションの資料には、開口部の幅も強みとして記載されていた。
インテリア・デザインは、実用性以上の高級感がある。内装素材の多くは上質で、クロームメッキ部品の多くも、実際に金属のような光沢がある。一部、そうではないものも含まれるけれど。
ダッシュボードは、竹のような風合いの化粧パネルで飾られ、上部にはインフォテインメント用モニターとメーター用モニターが一体になった、大きなパネルが据えられる。車載機能やエアコンには、実際に押せるハードボタンが用意されている。
フロントシートの周りには、収納がふんだん。背もたれを倒した姿勢がお好みのドライバーには、センター・アームレストの位置が少々後ろすぎるかもしれない。
リアドア後方のピラーには、カバーが倒れグラブハンドルになる仕掛けも隠されている。ルーフキャリアへ積んだ荷物を下ろす時に、有用だそうだ。
駆動用モーターだけで想像以上に長く走れる
試乗車は、1.6L 4気筒ガソリン・ターボエンジンに電気モーターが組み合わされた、プラグインではないハイブリッドの前輪駆動だった。内燃エンジンだけで180psを発揮するが、駆動用モーターの最高出力はまだ非公開。四輪駆動も選べるという。
エンジンノイズは少々荒っぽいものの、ボリューム自体は小さい。プラグインではないにも関わらず、想像以上に長時間、モーターだけで走れることには驚いた。8速ATは、変速を感知できないほどシームレスにこなす。
0-100km/h加速は9.5秒で、大型SUVとしては充分。最高速度は189km/hが主張されるが、そこまで速く走ろうと考えるドライバーは少ないはず。
試乗車のタイヤは、18インチの235/60というサイズでサイドウォールが高く、乗り心地は柔らかめ。だが、速度抑止用のスピードバンプを通過すると、足まわりがぎこちなく動く様子が伝わっていたため、大径ホイールでは快適性へ顕著に影響が出そうだ。
ステアリングは、セルフセンタリング性が強い。実用性重視で設計され、操縦性に優れるとはいえないだろう。
燃費は、カタログ値で15.2km/Lがうたわれる。今回は、複合的な条件を走らせて12.7km/Lを記録した。
2225kgの車重を考えれば悪くないものの、ディーゼルターボの方が経済的なことは事実。日常的に長距離を走らないなら、プラグイン・ハイブリッドが好適だろう。
思慮深くデザインされた有能な大型SUV
スクエアなスタイリングへ目がゆきがちだが、新型サンタフェは思慮深くデザインされた、有能な大型SUVだといえる。ターゲット層を明確に定め、何が必要とされているのか、しっかり考えられている。
車内は広く、収納やSUBポートもふんだん。落ち着いたインテリアで、リラックスした移動を叶えている。
英国価格などは今後明らかになるが、ヒョンデらしく競争力の高い数字になることは想像に難くない。広いファミリー層へオススメできる、SUVになるのではないだろうか。
◯:広く実用的なインテリア 上質な内装
△:ぎこちなさが残るドライビング体験
ヒョンデ・サンタフェ 1.6ハイブリッド(韓国仕様)のスペック
英国価格:約4万7000ポンド(約869万円/予想)
全長:4830mm
全幅:1900mm
全高:1770mm
最高速度:189km/h
0-100km/h加速:9.5秒
燃費:15.2km/L(予想)
CO2排出量:150g/km(予想)
車両重量:2225kg
パワートレイン:直列4気筒1598cc ターボチャージャー+電気モーター
駆動用バッテリー:−kWh
使用燃料:ガソリン
最高出力:230ps(システム総合/予想)
最大トルク:35.8kg-m(システム総合/予想)
ギアボックス:8速オートマティック(前輪駆動)
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