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どこまで巨大化するのよ……デカすぎるBMWのグリル!! 90年前のデザイン回帰だった!?

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どこまで巨大化するのよ……デカすぎるBMWのグリル!! 90年前のデザイン回帰だった!?

 BMWのアイコンであるキドニーグリル。近年、その巨大化が話題になることがしばしばある。確かに新型7シリーズなどでは、顔面の半分をグリルが占めているような印象!! そのうち顔がグリルになってしまうのでは!? なんて冗談も飛び出すほど。この先、どこまで大きくなるのよ!?

文/奥津匡倫(Team G)、写真/BMWジャパン

どこまで巨大化するのよ……デカすぎるBMWのグリル!! 90年前のデザイン回帰だった!?

■2019年からグリル巨大化!! すっかり見慣れたか!?

マイナーチェンジを機に、著しく大型化されたグリルが与えられた先代7シリーズ後期型(G11/12)。デビュー時は賛否両論渦巻いたが、見た目のインパクトが高まったのは確かだ


 BMWの象徴的なグリル、キドニーグリル(以下、グリル)が巨大化したと強く印象付けられたのは、2019年登場の先代7シリーズ後期型(G11/12型)と、2020年に登場した現行4シリーズ(G22型)あたり。

 7シリーズはマイチェン時にグリルが大型化され、4シリーズは顔の中心のほぼすべてを占めるような大型グリルを持った“新しい顔”でデビューしたことで話題となった。

 7シリーズは大型車が好まれる中国や中東で人気。また、それらの地域では傾向として立派に見えるデザインが好まれるため、モデルライフ途中での“顔面変更”は、そうしたニーズに応えたものと言われた。

 G11/12の後期型を初めて見た時、縦横ともに大型化されたグリルにギョッとしたが、見た目のインパクトが増したのは事実。その後、良く見えるように感じたのはきっと気のせいではないはずだ。

■ドデカグリルは好評!? 立派に見えるのが嬉しい?

とうとうここまで大きくなったかというほど巨大化した新型7シリーズ

 そして2022年、7代目となる新型7シリーズ(G70型)がデビュー。ガラリと印象を変えた顔つきが話題となった。だが、グリルに注目すると縦にも横にも大型化され、ヘッドライトが薄型になったことも手伝ってか、その存在感はそれまで以上に強烈なものに。もはや顔面の1/3くらいがグリル!? と思ってしまうほど。しかもその周囲が光るようになっており、注目せずにはいられない。

 インパクトある顔つきとなったG70だが、実際に走っているのを見ると思っていたほど変ではなく、むしろ重厚さを感じさせる。実際、立派に見えると好評らしい。

 ライバルのメルセデス、とりわけ新世代のEV、EQSよりも重厚かつ立派で、格上にすら感じるほどだという評価がこうしたクルマを選ぶ層から聞かれているとも聞く。そうなるとやはり、次期型はさらにグリルが大型化されることは間違いないか!?

■4シリーズの縦長巨大グリルは先祖帰りだった!?

一方4シリーズは大型グリルでも縦に大きなタイプを採用。ホットモデルのM3やM4もこのデザインとなっている

 現行4シリーズ、そしてM3/M4やi4などのグリルは、顔の天地とほぼ等しい大きさとなっている。4シリーズだけでなく、M3/M4、i4などシンボリックなモデルに続々採用されており、EVのi4など外気の取入れが必要なモデルにもデザインとして採用されているところを見ると、BMWの“新しい顔”ということなのだろう。インパクトの大きなデザインだけに、登場時、驚いた人も多かったのではないかと思う。

 この縦長デザインのグリル、実は初めて登場したものではない。1933年に登場した「303」でも顔の天地とほぼ同じ大きさの縦長グリルが採用されていて、初めてキドニーグリルが採用されたモデルとしても知られている。

 つまり、顔の天地と同等の上下高を持つグリルこそオリジナルのデザインと言うこともできそうだ。縦長長大グリルに違和感があるとしたら、それは小さくなったキドニーグリルを見慣れ過ぎたせいなのかもしれない。

■縦長に違和感あるも横長はイケる!?

現行3シリーズ(G20)。グリルの大きさが話題になることはあまりないが、左右に幅広く、かなり大きなサイズのグリルが与えられている。

 7シリーズや4シリーズなどの大型化されたグリルに話題が集まっているが、それ以外のモデルのグリルのサイズ拡大も著しい。

 例えば、現行3シリーズ(G20型)。グリルが左右のライト間を占めるだけでなく、ボンネットにも食い込むようなデザインとなっており、かなりの大きさだ。しかし、登場時からその大きさが話題になっているのを聞いたことはない。

 現行ラインナップを見ても、5シリーズも8シリーズもかなり幅の広い大きなグリルを持っているし、X系のSUV(BMWではSAV)に至っては、ほとんどのモデルが横にも縦にも大きなグリルを持っている。

 縦に大型化すると違和感があるのに、横方向への拡大ならそれほど違和感はないようだ。大きなグリルは見栄えの面だけでなく、当然、冷却面での要求もあってのことだが、横方向への拡大もさらに進むのだろうか?

 BMWに限らず、ヨーロッパ車はEV化に邁進しているのはご存じの通りだ。その中でBMWはややエンジンに未練があるような印象だが、ゆくゆくはEVが主流になっていくことは間違いない。

 すると、グリルは機能としては必要のないものとなり、デザインだけのものとなる。そうなった時、どのような形に変わっていくのだろうか。噂のように、顔全面がグリルになったりして!?

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