9月25日、7月11日に生産を終了したフォルクスワーゲンのビートルの最終ロットぶんが、愛知県豊橋市にある明海埠頭に陸揚げされた。埠頭の隣にはフォルクスワーゲン・グループ・ジャパン(VGJ)豊橋インポートセンターがある。
VGJ豊橋インポートセンターに隣接する明海埠頭。保税地域には、フォルクスワーゲンのほかアウディやポルシェ、ベントレーなどフォルクスワーゲングループのクルマがならぶ。2012年に登場したザ・ビートルは、1945年から2003年までつくられた初代「ビートル(タイプ1)」をモチーフとして、“21世紀のビートル“というコンセプトをもとに開発された。
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ザ・ビートルとならぶ初代「ビートル(タイプ1)」。初代はフォルクスワーゲングループ ジャパンが所有する1964年製の個体。2012年より販売されているザ・ビートル。駆動方式は初代と異なりFWD(前輪駆動)。ザ・ビートルの日本販売がはじまったのは、2012年6月1日。現在販売中のモデルは、2016年の9月21日から導入されているマイナーチェンジ版である。なお、日本への累計輸入台数は2019年9月25日現在、4万4681台に達するという。
今回、陸揚げされた日本向け最後のザ・ビートルは63台。メキシコのプエブラ工場で生産されたあと、川崎汽船が所有する自動車専用船「ダリアン ハイウェイ号」に積載され、約1カ月かけて日本に運搬された。
川崎汽船が所有する自動車専用船「ダリアン ハイウェイ号」(パナマ船籍)。全長199.9mにも達する。自動車搭載台数は最大6249台。未来のビートルはEV?最終ロットのザ・ビートルの陸揚げにあわせ、明海埠頭で記念式典がおこなわれた。
フォルクスワーゲン グループ ジャパン代表取締役社長のティル シェア氏は冒頭、「ザ・ビートルの販売が終了するのは大変残念です。今から3年前の社長就任時、はじめてのイベントがマイナーチェンジしたザ・ビートルの記者向け発表会だったので印象深いモデルでした。ザ・ビートルを育ててくれた日本のユーザーに感謝申し上げます」と、述べた。
「日本では、“黄色いビートルを見ると幸せになれる”といったおまじないもあった」と、話すフォルクスワーゲン グループ ジャパン代表取締役社長のティル シェア氏。ダリアン ハイウェイ号から、陸揚げされていく最終ロットのザ・ビートル。傷などを防ぐための専用ラッピングが施されている。シェア氏の挨拶後、ダリアン ハイウェイ号のベゼリン・イグナトブ船長に、感謝の花束がシェア氏からわたされた。最後、陸揚げされたザ・ビートルをフォルクスワーゲン グループ ジャパンの社員が囲み、記念撮影をおこなった。
陸揚げされた最終ロットのザ・ビートルのうち、ストーンウォッシュドブルーメタリックのモデル(Rライン マイスター)は、しばらくのあいだフォルクスワーゲン グループ ジャパンが保有するという。なお、日本国内販売分については、まだ在庫が残っているとのこと。とはいえ、グレードやボディカラーは限られているから、気になる向きは早めに最寄りのディーラーに行くべし。
最終ロットのザ・ビートルを囲むフォルクスワーゲン グループ ジャパンの社員。ダリアン ハイウェイ号のベゼリン・イグナトブ船長に花束をわたすティル シェア氏。保税エリアにずらりとならぶ、陸揚げされたザ・ビートル。ザ・ビートルの後継モデルについて、フォルクスワーゲン グループ ジャパンの広報に訊くと「予定はありません」とのこと。
ただし、「先代のニュー・ビートルが終売してから、ザ・ビートルが登場するまで約2年のブランクがありました。多くの人から要望があれば、いずれ後継モデルが登場するかもしれません」と、述べる。
Products: New Beetle Colour Concept (2001)ニュー・ビートルは1998年から2010年まで生産されていた。Volkswagen AGなお、ビートルのリバイバル・モデルはいったんザ・ビートルで途絶えるものの、フォルクスワーゲンバスのリバイバルモデルが、2022年、「I.D. BUZZ」の名で電気自動車(EV)として登場する。汎用性の高いEV専用プラットフォームを使うので、将来、ザ・ビートルの後継モデルに使われる可能性もなしとはしない。
とすれば、ガソリン・エンジン搭載のビートルはザ・ビートルで最後になるかもしれない。オリジナルと異なり、空冷ではなく水冷で、しかもターボ付きではあるが、ガソリン・エンジン独特の味わいのあるザ・ビートルの最終モデルは、やっぱり気になる存在である。
文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)
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