アメリカ西海岸のイメージが横溢
欧米を旅行などした際に、「海外で見る日本車って日本で見るよりカッコいいなぁ!」と感じる――そんな経験をされたことがある方も、少なくないのではないだろうか。クルマを格好よく見せる要因とは、その車種自体のデザインの良し悪しであるのはもちろんだが、実は、そのクルマが置かれている周囲の環境もその大きなひとつなのだという。
そのオトシマエは20年後に!判断ミスを連発する1965年のamt、そして続々登場する名車【アメリカンカープラモ・クロニクル】第21回
【画像33枚】細部まで気を抜かずに仕上げられたNSX-Tと、その制作過程を見る!
ヨーロッパであれば、街並みに普通に残る歴史的な建築やその外壁の色遣い。アメリカであれば、広大な芝生の庭や強い日差し……。さらに、アメリカにおける(アスファルトではない)白っぽいコンクリート舗装も、強い日差しを下から反射させ、クルマ全体を際立たせて見せるのだと聞いたことがある。
今回プラモデルで制作させて頂いたのは、日本が誇る唯一の国産スーパースポーツ、初代ホンダNSX。山道やサーキットに駆り出される機会が多いこのピュアスポーツに、アメリカ西海岸の燦々と降り注ぐ太陽光を掛け算し、ルーフを外して海岸沿いを優雅にクルージングさせたくなるような雰囲気に仕上げてみた。
元々ACURA仕様にも仕上げられるキット(タミヤ1/24 NSX)ではあるが、今回は更にタルガトップ化、タイプTの3.2L版(NA2)仕様として制作している。詳細については写真のキャプションをお読み頂きたいが、主な制作ポイントはエクステリアに集中している。
まず、タルガトップ化のためのルーフの切り離し。ノーマルボディからテンプレートを使って慎重に切り離していくが、その作業よりはむしろ、切り離した後の華奢なピラーの取り扱いに注意が必要だ。また、切り取ったルーフは実車同様、エンジンリッド上に格納できるようにしてみた。
屋根を着脱式とするだけでは、NSX-Tにはならず…
さらに、自作した16/17インチの純正7本スポークホイールも、外観を引き立ててくれる。3.2Lモデル標準の切削仕上げの雰囲気で塗装した。細部では、デカールで済まされているサイドマーカーをスジボリと塗装で表現するとともに、アメリカ仕様の特徴である赤一色のテールレンズを再現。これも雰囲気アップにひと役買ってくれる。
3.2L仕様のエンジンルームに目をやると、ヘッドカバーとインマニカバーの文字が赤に変更されている。また、タイプTの特徴となる補強部材を、プラ板と金属パイプから制作した。これらは、屋根を失ったことによるボディ剛性不足対策の一部である。
ボディカラーは、3.2LタイプTのイメージカラーである、サーキットブルーパール。これにタン内装の組み合わせというカラーコーディネートにより、ニュルブルクリンクでのラップタイムなんかどうでもよくなるほど、体育会系の汗臭さがなくなり、西海岸の日差しに溢れた、陽気でラグジュアリーなイメージになったと思う。
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みんなのコメント
日本の寺社仏閣等をバックに見れば雰囲気あってカッコいいよ。