新型スズキ・ハスラーはインテリアも走りも大きく進化!
最初に言い切ってしまおう。オールラウンダーなスモールモビリティーを探しているユーザーにとって、新型ハスラーは絶対に“買い”であると!!
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2014年にデビューした初代スズキ・ハスラーは軽ワゴン×SUVを提案し、大ヒット。登場以来、6年間で48万台以上を販売したスズキの基幹車種となり、「遊べる軽」というジャンルを確立。街で、郊外で、観光地で、カラフルなボディーを見ない日はないぐらい売れている。
そんなハスラーの2代目は、「遊べる軽」を大きく進化させた新型だった。エクステリアは一目でハスラーとわかるデザインだが、より個性的でタフネスさを強調している。とくにリヤ部分の角ばったデザインが特徴的で、もちろん、2トーンルーフを含む全11色ものボディカラーを用意。
しかし、より新しさを感じるのはインテリアで、7インチから9インチに大型化された3画面分割のメモリーナビゲーション、その横の収納と連動した大胆なフレームデザイン(カラー変更可能)、セミベンチタイプから、運転席と助手席の間に便利なトレーを新設したセパレートタイプに変更した。かけ心地に定評あるワゴンR譲りの前席など、先代ハスラーのユーザーが思わず欲しくなるような新型らしさがある。
パッケージも新しい。ホイールベースを35mm延長し、そのすべてを後席ニースペースにあてたことで、先代でも十二分に広かった後席はさらに広々。ラゲッジルームも、汚れや水気に強いワイバブル機能はそのままに、ストラップの新設でアレンジ性はさらに向上。床下収納も、ついに!? 樹脂製の脱着式ボックスに変更した(先代は発泡スチロール製だった)。
もちろん、走行性能にかかわる部分の進化も著しい。NAエンジンとCVTを新開発し、ISG(モーター付き発電機)も改良。後席の突き上げ感が気になった2WDモデルのリヤサスペンションを、ITLからトーションビームに変更。サスペンションストロークも10%向上させていたりする。
加えて、ボディの開口部まわりに、スズキ軽初の構造接着剤、高減衰マスチックシーラーを用いることで、ねじり剛性で約30%、曲げ剛性で約20%のUPを果たしているのである。
それが乗り心地に効くことはもちろんだが、さらに乗り心地と燃費性能を高次元で両立した専用タイヤを新開発。トレッド部の角をミリ単位で丸めることで、かつてない乗り心地の良さを実現したという。
そんな新型ハスラーの運転席に乗り込めば、先代比で前席ヒップポイントを乗降性向上のため7mm低めたことで乗り降りのしやすさはさらに良くなり、クッションの厚みを増したシートのかけ心地も文句なしにゴキゲンだ。
一方、ヒップポイントを5mm高めた後席は、大きく開くドアのおかげもある乗降性の良さはそのままに、フロアからシート前端の高さが増したこともあって、太もも裏がしっかりとシート座面に密着する、いす感覚の自然で快適なかけ心地を実現していた。安全要請のために前席ヘッドレストが大きくなって、やや目障りではあるものの、前席に対してシートを高くセットしているため、前方見通し性は悪くない。
後席膝まわり空間も圧倒的だ。身長172cmの筆者のドライビングポジション背後に座ると、先代比+35mmちょうどの300mmもあるのだから、フラットフロアと合わせ、軽自動車とは思えないほどゆったりできるのだ。
が、新型ハスラー最大の感動ポイントは走行性能だ。先代と違い、最低地上高を2WD/4WDともに180mmに統一しているのはともかく、アプローチアングルとデパーチャーアングルを高めた。さらに4WDの場合、グリップコントロール、ヒルディセントコントロールに加え、新たにスノーモードを追加。そもそもハスラーは雪国のスズキ・ファンの強いリクエストで登場したという経緯もあり、スキーやスノボが趣味の都会のユーザーはもちろん、雪国のユーザーにとっても大歓迎したい機能を満載し、悪路走破性をさらに高めているというわけだ。
新型スズキ・ハスラーはNAでも十分な動力性能
最初に試乗したのは、都会の一般ユーザーが選ぶであろう、新NAエンジンを積む2WDモデル。マイルドハイブリッドの新エンジンはCVTとの相性も抜群で、トルキーに、スムースに発進する。ただ、アクセルの踏みはじめにゴロゴロ感があるのは要改良点だが、市街地の走行がメインなら動力性能は必要十分と言っていい。アクセルを深く踏み込むのではなく、ゆっくり踏んでやると、エンジンノイズを高めることなく、必要な加速力が得られるエンジンだ。
そして思わず頬をゆるませてくれるのが、絶品の乗り心地。良路ではもちろん、荒れた路面、段差でもフラットな姿勢を貫き、不快なショックや突き上げ感がない。それを前席だけでなく、後席でも実感できる乗り心地は、まるでもっとずっと大きな上級車さながら。いや、多くのコンパクトカーさえ凌駕する質の高い乗り心地を味わわせてくれるのだからビックリだ。
操縦性は重心に配慮した穏やかなものだが、カーブでの安定感、姿勢変化の少なさは圧巻。カーブを勢いよく曲がった際に、先代が倒れこむような挙動を示すシーンでも、新型は限りなく水平感覚を保ったままクリアしてしまうのだから、安心・安全である。
高速直進安定性も見事。ビシリと直進するから、高速道路でのロングドライブもストレスは最小限のはずである。
新型ハスラーの、これまたマイルドハイブリッド仕様となるターボモデルは4WDで試乗したが、もう、しびれるほど良かった。NAモデルと165/60R15サイズの専用スペシャルタイヤやサスペンションは同一だが、NAの2WDモデルとの車重差もあり、一段としっとり上質な乗り心地を披露。動力性能は、ターボでありながら、より排気量の大きいNAエンジンを思わせるゆとり、豊かなトルクによる余裕を感じさせてくれるもの。これならフル乗車、荷物満載のロングドライブもストレスフリーでこなせるに違いなく、ミニマムサイズの一家に一台のファーストカーとして見事に応えてくれるに違いない。
ターボモデルには、例によってスピードコントロールのしやすさでも活躍するパドルシフトが付くほか、スズキ軽初のACC(アダプティブクルーズコントロール/渋滞追従機能付き)も備わるから完璧だ。
そのACCを含むスズキ・セーフティサポートと呼ばれる先進安全運転支援機能もさらに充実し、デュアルカメラによる自動ブレーキはもちろん、前後誤発進抑制機能のほか、後退時のブレーキ制御まであるのだから文句なし。さらに標識認識機能では、スズキ軽として三角形の標識=一時停止の標識も認識できるようになり、走行中、一時停止の標識に遭遇すると、チャイムとナビ画面上での標識表示で教えてくれるのだから、うっかり一時停止を見落とすこともなくなるというわけだ。
とにもかくにも、デザイン、機能、使い勝手、先進安全運転支援機能の進化の大きさもさることながら、前後席の乗り心地の素晴らしさは、繰り返すけれど、感動に値するレベルにある。これはもう、先代以上に大ヒットすること間違いなしである。お薦めは2トーンカラー。「遊べる軽」感が一気に増幅するからだ。
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みんなのコメント
ワゴンRの様な軌道を描くのかな