ノリス、今季チャンピオン有力の呼び声に「みんな落ち着こう。折り返しまでは考えないよ」

F1開幕戦を勝利し、今季のチャンピオン候補と言われているマクラーレンのランド・ノリスだが、本人は前半戦が終わるまではチャンピオン争いについては考えないと語っている。

ノリスは開幕戦オーストラリアGPでポールポジションを獲得し、雨に見舞われた決勝レースでも見事な走りを披露し、今季初優勝を達成した。

この勝利でノリスは初めてF1のチャンピオン争いで首位に立った。今季のチャンピオン有力候補と考えられているのも不思議ではないが、ノリス本人はあまり気にせず落ち着いて進めていきたいと語っている。

「今のところ、僕としては何も変わってはいないし、その事（チャンピオン候補）については考えていない。あんまり気にしていないんだ」

ノリスはそう語る。

「そういったことで、僕自身がやることは何も変わるべきではないし、チームの行動が変わるべきでもないと思う。良いレースウィークが1回あっただけだ」

「みんな、少し落ち着く必要がある。集中を維持していこうとしているし、今週末も（オーストラリアGPと）同じようにやろうとしている。でもそうだね、チャンピオンシップについては少なくとも今年の折り返しまで考えもしないだろう」

第2戦中国GPを前にノリスはそう語った。こうした彼の姿勢は好調だった昨年を経て、眼の前のパフォーマンスに集中しようとして、ドライバーの成熟具合が高まっていることを示していると言えるだろう。

「去年は素晴らしい1年だった。というのも、ポールポジションも獲得していたから、レースをリードしている時にどう対処すればいいのかの学びになったからだ」

「去年はチャンピオンシップ首位をリードすることを除いて、様々なことを少しずつ経験してきたんだ」

「ランキング首位に立ったことはなかったけど、マックス（フェルスタッペン／レッドブル）とレースをして、僕がトップに立って彼が後ろということもあった。それで色々なことを学んだんだ。今年を迎えるにあたって、とてもいい準備ができたと思うし、実際かなり落ち着いていられる」

「自分にもっとプレッシャーがかかっているし、皆も『今はあいつがやるしかない』といった風に思っている。でも僕はすごくリラックスして落ち着いているんだ。今まででも一番リラックスしていると思う。これは良い意味で準備ができているということだ」