レベリオンR-13をベースに開発
text:Joe Holding(ジョー・ホールディング)
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translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
アルピーヌは、世界耐久選手権(WEC)の新クラス「ハイパーカー」に参戦する新マシンA480を公開した。
ハイパーカークラスは、プロトタイプとハイパーカーの両方が参加できるクラスで、近年膨れ上がっていた開発コストを削減するために新レギュレーションが導入された。
アウディ、ポルシェ、ホンダ(アキュラブランド)が2023年の参戦を発表しており、フェラーリも1965年以来のル・マン総合優勝を目指して復帰することが決まっている。
プジョーは2022年から参戦し、元F1ドライバーのケビン・マグヌッセンとポール・ディ・レスタに加え、フォーミュラEのチャンピオンであるジャン・エリック・ベルニュなど計7人の強力なドライバーラインを持つ。
A480は、2020年にLMP1カテゴリーに参戦したレベリオンR-13を実質的にコピーしたものだ。スイスに拠点を構えるレベリオンは、2020年にル・マンから撤退している。
フランスのオレカ社が開発したシャシーに、ギブソン・テクノロジー社製の4.5L V8エンジンを搭載する。WECの新レギュレーションでは、ハイパーカークラスのすべての車両にミシュランのタイヤが装着されることになっている。
A480を運転するのはニコラ・ラピエール、アンドレ・ネグラオ、マチュー・ヴァクシヴィエールの3人。ル・マン24時間レースは、新型コロナウイルス感染を防ぐために現地の対策を尊重しつつ、ファンの参加を可能にするために8月まで延期された。
ルノー傘下のスポーツブランドとして
一方、アルピーヌのチーム代表には、2014年からLMP2での活動を監督してきたフィリップ・シノーが留任した。シノーは次のように述べている。
「アルピーヌがわたし達を信頼してこのプロジェクトに参加してくれたことは、大きな誇りです。わたし達は、耐久レースの世界が歴史の転換期にある今、謙虚な気持ちでこのプログラムに臨み、良い結果を出したいと考えています」
「フランスと世界のモータースポーツ界にアルピーヌを再び定着させるために、この爽快でモチベーションの高い挑戦に立ち向かう決意です」
アルピーヌのローラン・ロッシCEOは、「8年間の成功の後、ブランドの新たなスタートとして、トップカテゴリーに加わる時が来ました。レギュレーションの進化は、公正で費用対効果の高い枠組みの中で、わたし達の情熱を表現し、技術的なノウハウと経験を示す機会を提供してくれます」と述べている。
2021年のWECシーズンは、5月1日にベルギーのスパ・フランコルシャン6時間レースで開幕する。一方、アルピーヌはルノー・チームを引き継ぎ、F1での初シーズンに向けて準備を進めている。
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