2020年12月4日日本時間22時30分、F1第16戦サヒールGPが開幕する。F1では異例のラップ60秒の超高速バトルはどうなるのか、ルイス・ハミルトンの欠場で優勝争いの筆頭にあげられるレッドブル・ホンダはどう戦うのか。直前情報をもとに予測してみよう。
前戦バーレーンGPとはまったく異なるレースになる可能性も
さまざまな出来事が起こったバーレーンGPから間を置かずに、今週末にはサヒールGPが開催されるが、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)の新型コロナウイルス感染の一報により、またグランプリが大きく揺れている。
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幸いなことにハミルトンの症状は軽いということだが、サヒールGPには出場できなくなってしまった。絶対的な優勝候補の離脱はレッドブル・ホンダにとって複雑なところだが、一転して勝たなければいけない立場となったと言えるだろう。前戦バーレーンGPでハミルトンに次ぐ2位、3位の座を獲得しているのだから、優勝候補の筆頭にあげられることは間違いない。
強敵はハミルトンのチームメイトのバリテリ・ボッタスということになるのだろう。そして、ハミルトンのマシンにはウイリアムズ・メルセデスのジョージ・ラッセルが乗る。彼がどこまでの速さを見せるかも興味深い。それでメルセデスAMGのマシンの速さが測れるからだ。
サヒールGPはバーレーンGPと同じサーキットで行われるとはいえ、コースレイアウトや開始時間が異なるため、また違ったグランプリという見方もできる。今週使われるコースは全長は3.543kmのオーバルレイアウトで、「コーナー」と呼べる場所は4か所しかない超高速サーキットとなる。まずはフリー走行の走り出しでどれだけセットアップできているか、予選までにどれだけマシンを仕上げられるかが注目だろう。
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、グランプリ開幕を前に「今週末のサヒールGPは、先週と同じバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われますが、アウタートラックを使用することで先週とは異なるコースレイアウトでのレースになります。1周約3.5kmという短いコース距離と、ストレートが占める割合の高い特徴的なレイアウト、ラップタイムは1分を切ることが予想されており、テンポの速い展開で先週とは違ったレースの一面が楽しめると思います。コース距離が短いこととストレートの占める比率が高いことから、予選ではトラフィックやトウ(スリップストリーム)の観点からガレージアウトのタイミングがひとつ大きな要素になりそうです。我々としては、まずいつでも走り出せるようにパワーユニット側の準備を整えること、またチームとのコミュニケーションが重要になります」と語ってくれた。
また、エネルギーマネージメントやパワーユニットのセッティングに関しては、「今シーズンいくつも経験してきた初開催サーキットと同様のプロセスを踏んでいくことになります。特徴的なコースレイアウトを十分検討した上でシミュレーションを行っており、そこに実際の走行から得たデータを合わせて迅速に最適化を進めたいと思います。先週末のレース結果によりレッドブルは、今シーズンのコンストラクターズチャンピオンシップ2位のポジションを確定しました。ダブル表彰台を獲得した先週のよい流れを持続し、残りの2戦をチームとともにプッシュして戦いたいと思います」とコメントしている。
タイヤを供給するピレリはサヒールGPについて「今週もバーレーンでグランプリが開催されますが、先週とは異なる体験をすることになるでしょう。ユニークな短いオーバルスタイルのアウターサーキットで夜に開催されて、ラップタイムは1分未満と予想されます。 3.543 kmのアウターサーキットはF1で最速に設定されており、平均速度は約230km/hと予測されています。シミュレーションデータはありますが、フリープラクティスからの実際のデータが重要になります。超高速でのトリッキーな追い越しが連続する忙しいグランプリになりそうです。再び多くのタイヤ戦略が見られるでしょう」と分析している。
第16戦サヒールGPは日本時間12月4日22時30分(現地16時30分)から始まるフリー走行で開幕、予選は日本時間12月6日深夜2時(現地5日20時)、決勝は日本時間12月7日深夜2時10分(現地6日20時10分)に開始される。
【参考】2020年F1第15戦バーレーンGP 決勝 結果
優勝 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG) 57周
2位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)+1.254s
3位 23 A.アルボン (レッドブル・ホンダ) +8.005s
4位 4 L.ノリス(マクラーレン・ルノー)+11.337s
5位 55 C.サインツ(マクラーレン・ルノー)+11.787s
6位 10 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ) +11.942s
7位 3 D.リカルド(ルノー)+19.368s
8位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG)+19.680s
9位 31 E.オコン(ルノー) +22.803s
10位 16 C.ルクレール(フェラーリ) +1周
11位 26 D.クビアト(アルファタウリ・ホンダ) +1周
2020年F1ドライバーズランキング(第15戦終了時)
1位 L.ハミルトン(メルセデスAMG)332
2位 V.ボッタス(メルセデスAMG)201
3位 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)189
4位 D.リカルド(ルノー)102
5位 S.ペレス (レーシングポイント・メルセデス)100
6位 C.ルクレール(フェラーリ)98
7位 L.ノリス(マクラーレン・ルノー)86
8位 C.サインツ(マクラーレン・ルノー)85
9位 A.アルボン (レッドブル・ホンダ)85
10位 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)71
2020年F1コンストラクターズランキング(第15戦終了時)
1位 メルセデスAMG 533
2位 レッドブル・ホンダ 274
3位 マクラーレン・ルノー 171
4位 レーシングポイント・メルセデス154
5位 ルノー 1446位 フェラーリ 131
7位 アルファタウリ・ホンダ 97
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