■CX-5にターボやMTが新たに設定
世界的にSUVジャンルの人気はいまだに続き、2018年も国内外問わず多くのSUVが登場しました。そんななか、マツダは「CX-5」の商品改良を行ない、2018年10月11日から予約開始、11月22日より発売します。「CX-5」は、多種多様なライバル車が登場するなかで、どのような改良が施されたのでしょうか。
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今回の大きな改良ポイントとしては、『ガソリンエンジンにターボ仕様追加』『ディーゼルエンジンにMT仕様追加』『高速走行時の安定性を高めるシステム向上』『CarPlayとAndroid Autoに対応』という4つです。
マツダ「CX-5」のエンジンは、いままで『2リッターガソリンエンジン』『2.5リッターガソリンエンジン』『2.2リッターディーゼルエンジン』の3種類が設定されていました。今回、『2.5リッターガソリンターボエンジン』を追加したことにより、幅広いユーザーニーズに対応しています。
スペックは、『2.5リッターガソリンエンジン』が出力188PS/トルク25.5kg-mと『2.5リッターガソリンターボエンジン』が出力230PS/トルク42.8kg-mと、大きな違いがあります。
実際に、ガソリンターボ仕様を試乗した感想としては、ターボ特有の低速域からグングンと力強く加速する感覚はありつつも、加速時の振動は抑えられているため、ターボ車に慣れていない人でも乗りやすい印象を受けます。また、高速域ではしっかりと伸びていくので、SUVだけど走りも楽しみたい人にも向いているのかもしれません。
また『2.2リッターディーゼルエンジン』には、6速MT仕様を追加設定。世の中の流れ的に、MT仕様車は極端に減少傾向にあります。このタイミングで導入するにあたって「初代CX-5のころからディーゼルエンジンには、MT仕様を設定してほしいとの要望がありました。お客様には大変お待たせしましたが、今回の改良でやっと導入することができました」(マツダ)という話がありました。
ディーゼルエンジンとMT仕様の組合せは、相性が良いもので、低速のトルクもあることからMTでの発進も楽々行なえ、シフトフィーリングもよく、軽快なシフトチェンジができます。
■挙動安定性やコネクティビティが向上
マツダには、走行時の安定性を高める『G-ベクタリング・コントロール(以下:GVC)』というシステムがあります。このシステムはドライバーのハンドル操作に応じて、エンジンの駆動トルクを変化させることにより、車両の挙動を安定させる技術です。
今回の改良では、GVCをさらに進化させた『GVC Plus』が登場。これは、緊急時の危険回避や高速走行時の車線変更など、車体の挙動が大きく変化した場合、その動きを復元させるときにクルマ側の判断で適切なブレーキを介入させ、素早く安定性をもたらすものです。
試乗では、特別に『GVC Plus』をON/OFFできる装置が付いたクルマで体感しました。80km/hの車速でハンドルを切り、車線変更した場合にクルマ自体の揺れ具合の違いは明確で、『GVC Plus』がONだとすぐに揺れが収まります。動物の飛び出しや雪道などの滑りやすい路面などでは大いに効果が期待できます。
4つ目の改良ポイントでは、マツダのコネクティビティシステム『マツダ コネクト』が『CarPlay』と『Android Auto』に対応したということです。スマートフォンをUSBコネクターでクルマに接続することで使用できます。また、最新の「Apple iOS12」か「Android 9 Pie」などにも対応していることから「Google Maps」を車体のディスプレイに表示することも可能です。
「CX-5」の商品改良について開発主査 松岡英樹氏は「今回のポイントは“走る歓び”の深化とさまざまなライフスタイルに応じた多彩な選択肢の提供です。『CX-5』導入時には、ディーゼル比率が全体の80%でしたが、近年はガソリン比率も40%までアップしています。また、マツダはSUVでも“走る歓び”を提供したいということもあり、2.5リッターターボの追加やディーゼルにMT仕様を追加しています」と話します。
また、新たに「CX-5」の最上級モデルとして、特別仕様車「エクスクルーシブ・モード」が設定されました。マツダの上級SUV「CX-8」にも使用されている高品質のナッパレザーや、本物の木を使った本杢パネルなど採用し、さらにマツダ「アテンザ」から導入している「シートベンチレーション」も搭載したモデルとなっています。 マツダ新型「CX-5」の価格(消費税込)は、257万0400円から388万2600円です。
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