「普通のロードスター」に飽きちゃったあなたへ！ ディーラーで買える「競技専用モデル」をあえて選ぶメリットとは？

モータースポーツ専用モデルってどんなの？

　クルマ好き、運転好きならば一度はやってみたいと思うサーキットでのスポーツ走行。しかし、いざ始めようと思っても、「○○と□□を変えないとダメだよ」と聞いたりして、クルマにどんな準備が必要なのかわからないという人も多いはず。そんな人にオススメしたいのが、サーキット走行に必要なパーツがディーラー納車時に装着できるマツダ・ロードスターの競技ベースグレード「NR-A」です。

ロードスターNR-Aってどんなモデル？

　NR-Aは2代目NB型からラインアップされているグレード。

　ナンバー付きロードスターのワンメイクレース「パーティーレース」への参戦などを中心に、モータースポーツやスポーツ走行での使用を主眼においたグレードです。　走りの装備として、車高調整機能付きサスペンション（調整はディーラーで行う）やトルクセンシングLSDなどが標準装備となっているほか、冷却性や耐久性への配慮として大容量ラジエターや、上位グレードRSと同じ大径ブレーキなどが採用されています。

　このようにスポーツ走行をすると交換したくなるパーツが純正状態で既に装備されている点が、スポーツ走行を考えている人にオススメなポイントのひとつです。上記以外に交換を考えたいパーツとしては、ブレーキパッドとフルードをより高熱に耐えられるものにしたい程度（撮影車両はパーティーレース指定パッドに交換済み）。　また、競技ベースグレードと聞くとエアコンやパワーウインドウが装備されていないイメージを持つ人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。現代モデルとして必要な快適装備もしっかりと備わっていて、サーキットへの行き帰りや普段使いも苦にならないのは、一般スポーツ走行ユーザーにとって嬉しいポイントと言えます。

ディーラーオプションで安全装備も用意

　そして、ディーラーオプションでスポーツ走行に必要な安全装備を装着できるのも嬉しいポイント。ロードスターのようなオープンカーの場合、サーキットによってはロールバーや牽引フックの装着が必要とされますが、「NR-A専用アクセサリー」としてこれらが装着可能となっています。　また、スポーツ走行をすると欲しくなってくるフルバケットシートも、NR-A専用アクセサリーとして用意されています。

練習用にピッタリなタイヤ＆サスペンション

　実際に運転してみると、走りに定評のあるモデルだけあって運転の気持ちよさは申し分ありません。NR-A専用パーツである車高調整式サスペンションによって、程よく固められ落とされた車高はコーナーで抜群の安定感を誇ります。しかし、ガチガチな乗り心地になっていないのも流石だと感じさせるところ。フルバケットシートとの相乗効果で「今荷重がどこにかかっているのか」という情報をドライバーにわかりやすく伝えてくれます。まさに練習用としてはピッタリの足まわりです。　またタイヤも練習用にピッタリという印象。撮影車両はパーティーレース指定タイヤであるブリヂストン ポテンザ アドレナリンRE004が装着されていましたが、高すぎず低すぎずの程よいグリップ感があり、滑り出しもわかりやすく穏やかです。

　また、このタイヤを使用して実際にレースに参戦しているドライバーによると、タイヤの持ちもいいとのこと。「ガンガン走って腕を磨きたい！」という人に最適なタイヤと言えるでしょう。

　そして、横滑り防止装置やトラクションコントロールといった電子制御を、簡単にカットできるのも好印象。ステアリングコラム右下のボタンを押せばすぐにカットできます。これなら走行前にピットで慌てることもありません。

初心者にも上級者にもおススメの１台

　スポーツ走行に必要となる最低限の車両装備がディーラーで整えられるのが大きな魅力のNR-Aですが、過剰なチューニングはされておらず「初めの一歩」として最適な点も見逃せません。競技に参戦しないでスポーツ走行を楽しむのであれば、このNR-Aをベースに徐々に自分の好みやスキルの向上とともにチューニングしていくのも大いにアリと言えます。

　スキルアップに合わせてよりハイグリップなタイヤにしたり、機械式LSDを装着したりして、マシンのポテンシャルアップを図るのもカーライフとして楽しい出来事。やり過ぎていなくて、伸びしろが残されているのもNR-A良いところと言えます。スポーツ走行初心者、そして上級者のどちらにもオススメできるのがロードスターNR-Aなのです。

Comments

タイトル
>ディーラーで買える「競技専用モデル」をあえて選ぶメリットとは？

"競技専用" ではなく一般道も走れたと思っていたのですが違ったのでしょうか。

走り好きはNR-A一択だね。
過剰な快適装備や電子制御が最小限で、走りに徹した仕様になってるのが好印象。
今度出る990Sは公道を気持ちよく走る人にうってつけらしい。
マツダはロードスターオーナーの心情をよく分かっている。