世界モータースポーツ評議会(WMSC)は、世界ラリー選手権(WRC)委員会の提案に同意し、Rally1車両は標準的なプラグインハイブリッドシステムを搭載せずとも、WRC最高峰クラスに参戦することができるようになった。
その代わり、ハイブリッドシステムと同等の重量をバラストとして積む必要があり、マニュファクチャラーズ選手権ポイントは獲得できないが、FIA曰く、今回の変更によってWRCに参入しやすくなると説明した。
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100kWのハイブリッドユニットを搭載せずに走行すると、500馬力のRally1ハイブリッド車両と比べて約100馬力のパワーダウンとなる。
しかし競技者にとっては参戦コストを削減することができ、Rally1車両で各地のラリーへ参戦する道が開けることになる。
FIAロードスポーツディレクターのアンドリュー・ウィートリーは、この決定がRally1車両とRally2車両のギャップを埋める助けになると考えている。
「ハイブリッドユニットを搭載していないRally1車両で参戦するという選択肢も存在する」
ウィートリーはそう語った。
「これは本質的に、Rally1車両とRally2車両の間にステップを設けるモノで、メーカーもそれを支持している」
この決定は、来季に向けて批准された変更点のひとつ。この他にも、参戦コストを削減するため、チームが使用する新型ハイブリッドユニットを従来の9基から最大3基に制限する動きも含まれている。
「コスト削減は継続的なプロセスであり、ハイブリッドユニットの性能と信頼性を鑑みて、ハイブリッドユニットを9基から3基に減らすことで、チームに大幅なコスト削減をもたらすことができる」とウィートリーは続けて説明した。
2024年シーズンに向けた最大の変更点とも言えるのは、ラリー最終日を盛り上げるために導入される新ポイントシステム。土曜日の全ステージが終了した後にチャンピオンシップポイントが加算され、日曜日の走行単体でもポイントが配分されることとなる。
この新システムでは、土曜日の最終ステージ終了時に首位から順位に応じて18点、15点、13点、10点、8点、6点、4点、3点、2点、1点が与えられる。ただ仮にクルーが日曜日にフィニッシュできなかった場合は、繰り上げ式で次順位のペアにポイントが付与される。
また、これまでは上位で十分なマージンを築いたドライバーが日曜日のステージで飛ばすことなく、最終パワーステージに向けてタイヤを温存する様子が見られたが、日曜日の成績に応じてチャンピオンシップポイントが付与されることとなるため、スペクタクルも増すだろう。
ドライバーは日曜日に最大7ポイントを争うことになり、日曜日の上位7名に7点、6点、5点、4点、3点、2点、1点と順位に応じてポイントが付与されることとなる。
FIAは現在、ポイントシステム変更の影響について、来シーズン中に見直しとモニタリングを実施し、必要に応じて調整を行なうと認めている。
なおラリー前の車検から最初のタイム・コントロールまでの間にエンジン交換を行なった場合、ドライバーに5分のタイムペナルティが科されることはなくなるとも発表された。
2023年シーズンまでM-スポーツで走ったオット・タナクは、ラリーエストニアでこのレギュレーションの影響を受けた。
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