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【懐かしの輸入車 31】アウディ A4アバントは美しいだけでなく、心躍らされるワゴンだった

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【懐かしの輸入車 31】アウディ A4アバントは美しいだけでなく、心躍らされるワゴンだった

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代の輸入車ニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「アウディ A4アバント」だ。

アウディ A4アバント(2代目:2002年)
ミドルクラスのプレミアムワゴン、アウディ A4アバント。フランス語で「前進する、前に出る」という意味の「アバント」を車名に与えられ、ヨーロッパではメルセデス・ベンツ Cクラス ワゴンやBMW 3シリーズ ツーリングより売れている。昨年(編集部註・2001年)のフランクフルト モーターショーで発表された新型A4アバントが、いよいよ日本にやって来た。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

「美しくなければアバントではない」という言葉にふさわしく、A4アバントはなかなかスタイリッシュだ。A4セダン同様、ボディは張りのある面で構成され、ダイナミックな印象を与える。ベルトラインをウエッジシェイプとし、ロングルーフは緩やかな弧を描く。リアエンドにはわずかにノッチが付けられ、従来型よりはリアゲートは立てられているものの、ライトバンには見られない微妙な角度で寝かされている。

ルーフレールの分だけ車高は高められているが、全長と全幅はセダンと共通。それでも、旧型よりは全長で60mm、全幅で30mm、ホイールベースで20mm(FF)伸ばされている。サイズアップは室内の広さにも反映されている。前後席とも旧型より広くなり、特に後席は現行型セダンよりルーフ形状のおかげでヘッドスペースが拡大している。

そしてラゲッジスペースは広く、使いやすくなった。旧型アバントはスタイルこそ美しかったが、ワゴンとしてはカーゴスペースは広くなかった。新型のスクエアなカーゴスペースは、フル乗車時で377L。折りたたみ可能なフロアボード下には65Lのサブスペースがあり、リアシートはもちろん分割可倒式。カーゴネットも装備され、リアシートを全倒すれば1184Lにまでスペースは拡大する。Cクラス ワゴンや3シリーズ ツーリングよりはわずかに狭いが、このクラスとしては標準的なレベルに達した。

コクピットから眺める景色は、セダンのそれとまったく変わらない。走り出しての印象も同様だ。今回は、2.0/2.0SE/1.8Tクワトロ/3.0クワトロのフルラインを、郊外路を中心に高速もまじえて試乗した。

2Lはセダンの日本導入時に比べマルチトロニックCVTが格段に洗練された。エンジンは2500rpm前後では少しゴロゴロした印象だが、3000rpm以上では快音を発して小気味良い。CVTのマニュアルモードはなかなか優秀で、これを駆使すれば高速でも十分なパフォーマンスを発揮する。SEとの差は本革シート&ウッドパネル、それにタイヤサイズ(2.0は195/65R15、SEは205/55R16)などだが、市街地ユースが中心で乗り心地を優先するなら2.0でいい。

1.8Tクワトロは、よりパワフルで軽快。スポーツワゴンというイメージにはピッタリだ。ティプトロニックはステアリングでもシフトできるが、エンジンは少々ノイジーだ。3.0クワトロは車両重量が1710kgもあり、重厚感の高い乗り味だ。低速からトルクたっぷりで、高速でも余裕のクルージングをこなす。A6に乗っている錯覚すら受けそうだ。

走りも使い勝手も満足できるスタイリッシュなA4アバントは、日本でもCクラス ワゴンや3シリーズ ツーリングの良きライバルになるに違いない。装備的には2.0でも十分。スポーティ派なら1.8Tクワトロ、ラグジュアリー派なら2.0SEか。3.0は最高だが価格もそれなりだし、予算に余裕があるならどうぞ!ということになるだろう。

■アウディ A4アバント 2.0SE 主要諸元
●全長×全幅×全高:4555×1765×1455mm
●ホイールベース:2645mm
●車両重量:1520kg
●エンジン形式:直4・DOHC・縦置きFF
●排気量:1984cc
●最高出力:96kW(130ps)/5700rpm
●最大トルク:195Nm(19.9kgm)/3300rpm
●トランスミッション:CVT(マルチトロニック)
●タイヤ:205/55R16
●車両価格(当時):416万円

[ アルバム : アウディ A4アバント はオリジナルサイトでご覧ください ]

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