アンドレア・カルダレッリは、2024年のランボルギーニからのLMDhデビューに備えるため、2023年シーズンはLMP2に参戦する可能性を示唆した。
カルダレッリは最近、同じファクトリードライバーのミルコ・ボルトロッティとともに、イタリアのメーカーが進めるLMDhプログラムのドライバーに指名された。
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ボルトロッティは今年、LMP2クラスのチームWRTからル・マン24時間レースにデビューしたが、カルダレッリはプロトタイプカーでのレースには出場していない。
また、トヨタが現行のWEC世界耐久選手権に参戦した当初はテストドライバーとして所属していたが、レースには参戦していない。だが、トヨタとのつながりにより、高いダウンフォースを備えるレクサスのGT500車両でスーパーGTに参戦した経験を持っている。
トップレベルのプロトタイプレースへの移行を目前に控えた32歳のカルダレッリは、来年、何らかの形でLMP2プログラムに参加する可能性を示唆した。
「2024年に向けたアプローチについて、ランボルギーニとともに検討しているところだ」とカルダレッリ。
「2012年と2013年にトヨタがWECでハイブリッドプログラムを始めたときに、テストドライバーとしての経験が少しある」
「でも、僕があまり心配していないのは、日本でスーパーGTでレースをしていた経験が、この種のクルマに大いに役立ってるからだと思う。それら(GT500とプロトタイプ)が違うものであることは分かっているけど、スピードという観点で言えば非常に近いところにあるからだ」
「あとは自分のドライビングスタイルを取り戻すだけだ」
カルダレッリはWECとELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズの双方に対してオープンな立場であるが、とくに好みはないと述べ、どのシリーズに参戦するかについては詳しく言及しなかった。
「公平に見て、どんな選手権に出るかはそれほど重要ではなく、プロトタイプのドライビングスタイルを取り戻すことの方が重要だ」とカルダレッリは強調している。
カルダレッリは、プロトタイプカーでのフルシーズン参戦の可能性に期待しつつ、LMDhの開発作業と2023年型ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo2の初シーズンの両方に関わることが必要であることを認識している。
「プロトタイプでフルシーズンを過ごすことができるのなら、それはとても素晴らしいことだと分かっている。でも同時に、新しいGT3 Evo2における任務があることも知っているから、カレンダー的に、来年の僕のプログラムがどうなるかを確認しなければならない」
「3つのプログラムを同時に実行することはできないから、プログラムとカレンダーについては慎重に検討する必要があるね」
今年のボルトロッティと同じように、ル・マンへのデビューを飾ることは、カルダレッリの希望するリストの上位に挙げられている。
「それは間違いなくいいことだし、ぜひともやってみたいことだ」と彼はル・マンについて語っている。
「2020年にランボルギーニとFFFレーシングでロード・トゥ・ル・マン(※ル・マン24時間に併催されるサポートレース)を制した経験があるし、たった3日間だったけど、そこでレースをすることを本当に楽しんだ。それは常に僕のキャリアにおける目標のひとつだった」
■ボルトロッティはウラカンGT3 Evo2のデビューを重要視
カルダレッリはLMP2レースに参戦する可能性を示唆したが、同じくLMDhドライバーになることが決定しているボルトロッティは、2023年のプログラムとしてプロトタイプレースは優先順位が高くないことを示唆している。
「来年はプロトタイプの開発と並行して、国際レベルのGTレースに参戦する予定だ」とボルトロッティ。
アップデート版のGT3車両導入に際し、プロトタイプレースのためにGTの活動を縮小することはないだろう、とも彼は述べている。
「それ(GT活動の縮小は)ないだろう。周知のとおり、LMDhプログラムのスタートは2024年だ。その前に、2023年には新たなGT3マシンがデビューするんだ」
「スケジュール的には、僕らがGTで行っているのとかなり似たようなプログラムになるだろうね。来年のメインプログラムはGT3プログラム、そしてプロトタイプの開発だ」
「もし来年ル・マンに行く機会があれば、喜んで引き受けたい。それは素晴らしい経験だった。僕はル・マンを愛していた。だけど、現時点では(来年に向けた)具体的な話があるとは言えない状況だ」
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