現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > マクラーレンがドライバー育成プログラムを刷新。元F1ドライバーでル・マン24時間を5度制したピロが責任者に

ここから本文です

マクラーレンがドライバー育成プログラムを刷新。元F1ドライバーでル・マン24時間を5度制したピロが責任者に

掲載
マクラーレンがドライバー育成プログラムを刷新。元F1ドライバーでル・マン24時間を5度制したピロが責任者に

 マクラーレンは、元F1ドライバーで5度のル・マン24時間レース優勝経験を持つエマニュエル・ピロが率いる、若手ドライバー育成プログラムの刷新を発表した。

 チームはこの数年、従来のF1運営にフルタイムのインディカーチームとフォーミュラEチームを加えることで、レースへの取り組みを大きく拡大してきた。つまりトップドライバーとしての才能の持ち主に対するニーズが高まっているということであり、マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンは、新たなプログラムによってそうしたドライバーを輩出することを期待している。

創立60周年のマクラーレン、トリプル・クラウン達成車を模したインディ500特別リバリーを発表

「マクラーレンには新たに出現した才能の持ち主をトップレベルのレーシングドライバーに育て上げてきた長い歴史がある。それが将来に向けて長く続くことを誇りに思う」とブラウンは木曜日のチーム発表のなかで語った。

 ルイス・ハミルトン、ランド・ノリス、ケビン・マグヌッセン、ニック・デ・フリースは、全員が過去にマクラーレンのジュニアドライバーだった。しかしながらマクラーレンF1と新たに契約したオスカー・ピアストリはアルピーヌの出身であり、より多くの内部の人材が必要とされていることが示された。

「マクラーレンには経験豊富なチームがあり、エマニュエルが優れた指揮を執るだろう。純粋な若い才能を高い競争力を持つプロのレーシングドライバーに育成するにあたり、必要なサポートとリソースを提供することができる」

「F1、インディカー、フォーミュラEにわたるマクラーレンの幅広いレーシングポートフォリオによって、我々はキャリアの初期からフルタイムのレース、テスト、開発ドライバーの役割に至るまで、若い才能の持ち主たちの育成を支援できる立場にある」

「我々はすでにパト(・オワード)、アレックス(・パロウ)、ウーゴ(・ウゴチュクウ)といった、エキサイティングで安定した才能を揃えている。彼らの育成のサポートを継続するとともに、マクラーレン・ドライバー育成プログラムを開始することに興奮している」

 2021年のインディカーチャンピオンであるパロウ(現在はチップ・ガナッシ・レーシングから参戦)は、現在アロウ・マクラーレンSPからインディカーに参戦しているオワード、そして若く有望なアメリカ人のウゴクチュウとともにプログラムに参加する。パロウとオワードはインディカーのフルタイム参戦に加え、2022年はグランプリのレースウイーク中にフリー走行セッションでF1テストに参加した。

 パロウはマクラーレンF1チームの公式リザーブドライバーに指名されており、現在のガナッシとの契約が終了したら、インディカーチームに移籍するものとみられる。また、ウゴクチュウは元ヨーロッパカートチャンピオンであり、昨年はイギリスF4選手権を3位でフィニッシュした。2023年はイタリアンF4選手権にフルタイムで参戦予定だ。

 ピロは、チームが将来に向けた「潜在的な人材の補給線」とみなしている新プログラムの責任者に任命されたことを喜んでいる。ピロは1989年から1991年の間に、ベネトンとBMSスクーデリア・イタリアから37回グランプリに出場し、ル・マン24時間でさらに大きな成功を収める前はマクラーレンのテストドライバーも務めていた。

「この任務に興奮している理由はいくつかある」とピロは語った。

「私は若いドライバーたちと仕事をして、彼らの成長と向上を手助けすることが好きだ。これまでそうした仕事を行うたびに経験を高めてきた。またこの仕事を行うことを楽しみにしている」

「マクラーレンは私のキャリアで重要な役割を果たしてくれた。F1でのシートを得て、セナ、プロスト、ベルガーと仕事をすることで、自分自身をより高いレベルに引き上げるチャンスを与えてくれた」

「私の役割は、チームとともに最先端のプログラムを作成し、可能な限り最高のドライバーを選抜して、才能を最大限に活用するために必要なすべてのツールを与えるための支援を行うことだ」

「さらに、このプログラムは彼らをマクラーレンのミッション、ビジョン、価値に組み込み、うまくいけばそのうちのひとりはF1チームへと進むだろう」

「我々の重要な財産はインディカーとフォーミュラEチームだ。マクラーレン・ドライバー育成プログラムのメンバーたちに、プロとしてのキャリアにおけるさらなるチャンスが与えられる」

「マクラーレンにはF1における素晴らしい歴史がある。それは私にとって大きな意味があるし、このプログラムの一員となったことを非常に誇りに思っている。この素晴らしい機会を与えてくれたザク・ブラウンとアンドレア・ステラに感謝している」

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

レゴとF1、パートナーシップを締結…2025年からクリエイティブな遊び提案へ
レゴとF1、パートナーシップを締結…2025年からクリエイティブな遊び提案へ
レスポンス
メルセデスが3セッション連続で最速! 終盤の赤旗中断で、アタック未完了のマシン多数……勢力図は不明瞭|F1ラスベガスGPフリー走行3回目
メルセデスが3セッション連続で最速! 終盤の赤旗中断で、アタック未完了のマシン多数……勢力図は不明瞭|F1ラスベガスGPフリー走行3回目
motorsport.com 日本版
ルノーがハイブリッド車に使ったF1直系の技術……って聞くとなんかたぎる! 「ドッグクラッチ」ってそもそも何?
ルノーがハイブリッド車に使ったF1直系の技術……って聞くとなんかたぎる! 「ドッグクラッチ」ってそもそも何?
WEB CARTOP
F1ラスベガスFP3速報|赤旗で消化不良に。ラッセルがトップタイム、RB角田裕毅は16番手
F1ラスベガスFP3速報|赤旗で消化不良に。ラッセルがトップタイム、RB角田裕毅は16番手
motorsport.com 日本版
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
くるまのニュース
WRCラリージャパン、SS12キャンセル原因は“無許可の車両によるステージ侵入”とFIA発表
WRCラリージャパン、SS12キャンセル原因は“無許可の車両によるステージ侵入”とFIA発表
motorsport.com 日本版
山脈貫通!「新潟‐福島」結ぶ国道が建設着々 “延長21km・トンネル15本”におよぶ大規模道路いつ開通?
山脈貫通!「新潟‐福島」結ぶ国道が建設着々 “延長21km・トンネル15本”におよぶ大規模道路いつ開通?
乗りものニュース
昭和の名車とワーゲンがぎっしり…茨城県の江戸崎商店街でホコ天イベント
昭和の名車とワーゲンがぎっしり…茨城県の江戸崎商店街でホコ天イベント
レスポンス
ドゥカティ現行車では唯一!? 空冷Lツインを搭載する第2世代スクランブラー「アイコン」の魅力
ドゥカティ現行車では唯一!? 空冷Lツインを搭載する第2世代スクランブラー「アイコン」の魅力
バイクのニュース
ホーナーの言うことは「信用できない」とウォルフ。妻に対するFIAの調査の際に不信感を募らせたことを明かす
ホーナーの言うことは「信用できない」とウォルフ。妻に対するFIAの調査の際に不信感を募らせたことを明かす
AUTOSPORT web
バスドライバーを疲れさせる「プルプル運転」とは何か? 自動運転時代の落とし穴! 過剰な安全対策が招く危険とは
バスドライバーを疲れさせる「プルプル運転」とは何か? 自動運転時代の落とし穴! 過剰な安全対策が招く危険とは
Merkmal
46台の輸入EVが丸の内に集結!「JAIA カーボンニュートラル促進イベント」リポート
46台の輸入EVが丸の内に集結!「JAIA カーボンニュートラル促進イベント」リポート
LE VOLANT CARSMEET WEB
【プロカメラマン】が大量画像で記録!「腐っていたKLXが終に熟成!四国MSBR撮影後の修理と詰めの改良!」(最終回)  
【プロカメラマン】が大量画像で記録!「腐っていたKLXが終に熟成!四国MSBR撮影後の修理と詰めの改良!」(最終回)  
モーサイ
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
くるまのニュース
ホンダが全固体電池のパイロットラインを初公開。一連の生産工程を再現しながら徹底検証
ホンダが全固体電池のパイロットラインを初公開。一連の生産工程を再現しながら徹底検証
Webモーターマガジン
【東京オートサロン2024】アルピーヌ A110 R Turini A110 GT ジムカーナチャンピオンマシンなどを出展
【東京オートサロン2024】アルピーヌ A110 R Turini A110 GT ジムカーナチャンピオンマシンなどを出展
Auto Prove
ランボルギーニ、WEC参戦“休止”を発表。ハイパーカー、LMGT3共に撤退……IMSAとテメラリオGT3開発に専念か
ランボルギーニ、WEC参戦“休止”を発表。ハイパーカー、LMGT3共に撤退……IMSAとテメラリオGT3開発に専念か
motorsport.com 日本版
EVの充電がプラグを接続するだけに! Terra Chargeがプラグアンドチャージ対応EV充電器を2025年度から設置開始
EVの充電がプラグを接続するだけに! Terra Chargeがプラグアンドチャージ対応EV充電器を2025年度から設置開始
THE EV TIMES

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村