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まさかの4ドアセダン「BYDシール」23年末に発売!? 先行試乗で体感する良さは? 「乗り心地」をさらに良くするアイテムとは

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まさかの4ドアセダン「BYDシール」23年末に発売!? 先行試乗で体感する良さは? 「乗り心地」をさらに良くするアイテムとは

■中国で急速に成長するBEV市場、その中で人気の4車種に乗ってみた!

 世界最大のEV販売国であり、各社がしのぎを削るEV激戦区でもある中国。
 
 2022年、中国でもっとも多くのNEV(BEV/PHEV)を販売したのはBYDで2021年の3倍超となる185万7000台に急拡大しています。
  
 また続々と新しい中国メーカーのNEVが発売されており、日本メーカーのBEVはやや押され気味という状況です。

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 そうした中でBEVの中でも特に人気の高い4車種に試乗するため中国を訪れました。

 今回の試乗会はサスペンションメーカーテインによるものです。

 試乗車となるのは、テスラ「モデル3」、テスラ「モデルY」、ジーカー 「001」、そして2023年末までに日本での発売が予定されているBYD「シール」が用意されました。

 その4車種にそれぞれ「純正状態」、純正形状ショックアブソーバ「EnduraPro Plus」、ストリートユース車高調「FLEX Z」、そして電動減衰力コントローラを合わせた「FLEX Z + EDFC5」の4種類のセッティングが用意され、事細かく変化する乗り味を体験しました。

 どのモデルもサスペンションを変更すると乗り味は向上しますが、特に顕著だったのがモデルYです。

 モデルYは純正状態のサスペンションの設計が悪く、道路状況が悪い中国では不満が続出するほどと言われています。

 あまりにも多いクレームに対応するため、テスラは2023年3月製造分より、モデルYのサスペンションに関してアップデートを行いました。

 今回の試乗車はアップデート前の個体であるため、よりいっそう純正サスペンションとの違いが体感できます。

 そのおかげもあってか、テインが中国で販売する製品の中でもモデルY向けがベストセラーとなっており、現在は供給をはるかに上回る需要の増加で生産が追いついていないと言います。

 というのも中国は広い国土で舗装状態がまだ整っていない道も多く、そして走行距離も長いため「乗り心地」の良さを求めるユーザーや、純粋に消耗したサスペンションを交換したいというユーザーが非常に多くなっているのです。

 試乗したのはゴーカート用のミニサーキットではありましたが、細かな段差や三次元的なアップダウン、そしてコーナリングやブレーキングの反応などはしっかりと体感できます。

 純正状態のモデルYは普通に走行していても突き上げやバタつきのオンパレードといったところでしたが、純正形状の「EnduraPro Plus」に変えただけでも大幅に改善され、価格帯と車格に見合う乗り味が実現されました。

 よりスポーツ志向の車高調「FLEX Z」では応答がクイックになり、純正状態で感じた「どこまで踏んで大丈夫なのか」という不安を払拭させるほどです。

 これならば、あまりスポーティさを前面に押し出していないテスラでも、ちょっとしたサーキットの走行会などで十分に楽しめる仕様へとアップグレードできるでしょう。

■2023年末に日本でも発売される「シール」の特徴は?

 また、001やシールといった、日本ではまだ販売されていない中国ブランドのBEVに試乗できたことも大きな発見となりました。

 今回試乗した001は出力536hpの全輪駆動モデルで、れっきとしたスポーツBEVになります。

 加速感は申し分なく、また足回りも純正状態ですでに良いほうでしたが、テインのサスペンションに交換することで細かな揺れがより抑えられ、コーナリング時のハンドルさばきにおける鈍さも低減されたと感じました。

 一方のシールは001よりもボディが小さいセダンで、こちらも今回試乗したモデルは全輪駆動、出力523hpで0-100km/h加速は3.8秒となります。

 車両重量は2150kgですが、重さを感じさせない軽快な乗り味には驚かされました。

 一般的な2トン超のBEVは高出力モーターでその重さを打ち消すも、どこか鈍重さを感じてしまうものがほとんどです。

 対してシールはそんなことなく、意のままに操れる「軽量スポーツコンパクト」のような印象を受けました。

 ただ、シールは価格帯が比較的下の車種となり、プレミアムBEVである001と比べるとどうしても違いを感じてしまいます。

「軽量」で「スポーティー」なのは良いことですが、それが行き過ぎると「不安定感」に変わってしまう部分もあるでしょう。

 街乗りメインであれば「EnduraPro Plus」は乗員に快適な乗り味を提供します。

 さらに、シールの持つスポーティ寄りの素性をもっと活かしたいのなら、「FLEX Z」や「EDFC5」を加えることで、運転する楽しさがより一層増幅すると感じました。

 現在、中国におけるスポーツ車高調シェアの25%をテインが獲得しています。

 2030年度には純正形状「EnduraPro」シリーズの対応車種を現在の850車種から3000車種へと拡大させる計画で、拡大する需要へしっかりと応えていくとのこと。

 BEVやPHEV、FCEVといった「振動や乗り味に敏感になりやすい」車種も世界中で増えており、電動化の影響を受けにくい業種であるテインの今後はますます期待できそうです。

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みんなのコメント

43件
  • TEINかよ。ここの車高調はすぐ抜けてダメになるんだよな…。ある意味BYDにはお似合いかな?
  • やや押され気味wって存在感無いよね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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