SUV人気の高まりもあり、ランドクルーザープラド、ハリアー、RAV4といった、トヨタSUVの中核モデルが好調に売れている。さらにピックアップトラックのハイラックスも、販売は好調だ。
人気のトヨタSUVが夏から秋にかけて、改良の嵐となるようだ。今回は、筆者の販売店取材からわかった、2022年のトヨタSUV動向をお伝えしていく。新型の内容だけでなく、新車の納期が非常に長くなっている昨今、現行型のオーダー終了時期や、新型の生産開始時期などにも注目してもらいたい。
【車名当てクイズ】この名車、珍車、ご存じですか? 第111回
文:佐々木 亘
画像:TOYOTA
■本格クロカン2車種は現行型オーダー終了?
オフロードを得意とするSUV、プラドとハイラックスが改良される。
プラドは一部改良で法規対応と一部シートの合皮化を行う。また現在の特別仕様車70th ANNIVERSARY LIMITEDを廃止し、新たに特別仕様車を設定するようだ。現行型オーダーはガソリンが既に終了しており、ディーゼルも各社残り僅かとなっている。最終オーダーは4月だが、その前に配車枠を使い切ってしまうだろう。現行型ディーゼルを入手したい方は急ぎたい。
ランドクルーザープラド特別仕様車 TX“Lパッケージ・70th ANNIVERSARY LIMITED”(ブラック)<オプション装着車>
現行型の生産ラインは7月29日まで稼働し、8月1日から新型の生産に移る。新型のオーダー開始は6月中旬からで、正式発表は8月となる見通しだ。
ハイラックスは、国内仕様に変化はないが、海外向け対応のために、一時オーダーストップ、生産ストップとなるので注意したい。
現行型は、あと約1,000台分のオーダーを残すのみだ。約1週間で500台近くの注文が入っているので、遅くとも3月初旬にはオーダー終了となるだろう。また、新型オーダー開始は3月上旬なのだが、生産開始がなんと10月3日の予定である。この時点で7か月以上の納車待ちが確定する。ハイラックスの購入を考えている人は、すぐに動くべきだろう。
■ハリアー/RAV4は2022年秋に改良予定
好調に販売を続けるハリアー・RAV4も、一部改良が行われる。
ハリアーは法規対応、最新マルチメディアの追加、トヨタセーフティセンスの強化が主軸だ。現行型の生産は8月31日まで行われるが、オーダーはガソリンモデルが6月まで、ハイブリッドは既に残枠が決まっており、各販社で40台程度の割り振りとなっている。おそらく3月中旬には配車枠を使い切り、オーダーができなくなるだろう。
新型は8月下旬から9月上旬にオーダー開始となる。トヨタセーフティセンス強化が行われるため、車両価格も若干変動すると思う。新価格の配信が8月末を予定しているから、生産枠を使い切った後は、8月までハリアーが注文できなくなる。改良後新型の発表は10月だ。
RAV4はハリアーと同様に法規対応、最新マルチメディアの追加、トヨタセーフティセンスの強化に加えて、ガソリンモデルの特別仕様車入替と、ハイブリッドモデルに特別仕様車が新たに設定される。
現行型オーダー終了は6月中旬を予定しているが、ハイブリッドモデルの残枠は非常に少ない。こちらも新型のオーダーは8月下旬からとなり、配車枠終了次第、秋まで注文ができなくなるから注意が必要だ。改良と特別仕様車の記者発表は10月3日に行われる。
また、RAV4 PHVも法規対応、最新マルチメディアの追加、トヨタセーフティセンスの強化が行われる。現行型オーダーは1月末で既に終了しており、現在は注文ができない状況だ。新型のオーダーはRAV4と同じ8月下旬から、発表も10月3日となるため、RAV4 PHVの新車注文は秋までお預けとなる。
RAV4 PHV BLACK TONE<オプション装着車>
■一部改良は納期遅延解消のタイミング
人気のSUVは、新車の長納期化が深刻だ。今回の改良では、現行型オーダー終了から次期型発表・オーダー開始まで、かなりの日数を設けた。各車、このタイミングで、納期をある程度平常化させたいという意図が汲み取れる。
今注文しないと、春先から夏場に注文できるトヨタの新車SUVは、C-HRとカローラクロスあたりとかなり車種が絞られてしまう。改良後の新型もオーダー後3か月程度は納車までの時間がかかると想定されるため、2022年中の納車は難しくなるのではないか。今年トヨタの新車SUVに乗り換えたいという人は、今のタイミングを逃すと、非常に厳しい状況となるだろう。
秋から冬にかけて車検だからと、悠長に構えていると、クルマが注文すらできない状況となる。特にSUVラインナップは、多車種で改良が行われ、生産が止まるため、今年の乗り換え検討は、このタイミングを逃すと終わる可能性が高い。
2022年の車種切り替えは、夏から秋にかけての販売店の営業活動にも、大きな影響を与えそうだ。売る側の積極的な情報発信と、買う側の敏感な情報の受け取りが、カギを握るだろう。
既に来年の事まで考えなければならないトヨタの改良スケジュール。鬼が笑う隙も与えずに、怒涛の改良ラッシュが続いていく。
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みんなのコメント
あるぞ!!とか最新情報とか言い切って大丈夫?
かもしれないくらいにしといたら。
まぁ、嘘つくのになれてて、無かったことにするもんね。いつも。