■1度みたら忘れられない!? 個性的なクルマたち
クルマの売れ行きを左右するもののひとつに、外観デザインがあります。そのため、自動車メーカーは自社でデザイナーを抱えているほか、著名なカーデザイナーにデザインを依頼することもあります。
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クルマのデザインは、一度決めると次のフルモデルチェンジまで大きく変更することは難しいため、各自動車メーカーは慎重に決めることがほとんどですが、なかには大胆なデザインで登場したクルマも存在します。
そこで、これまでに販売された日本車のなかから、大胆なデザインのクルマを3車種ピックアップして紹介します。
●日産「エスカルゴ」
日産「エスカルゴ」は、1989年に発売されたライトバンで、いわゆる「パイクカー」と呼ばれたモデルです。
車名はカタツムリを意味していて、また「S-Cargo」の表記では、「Cargo=貨物」のスペイン語読み「カルゴ」ともかけ合わせたネーミングとなっています。
カタツムリのような丸いシルエットが特徴で、荷室高1230mmとバンに求められる実用性も兼ね備えています。
また、荷室部分の側面は、イラストを入れたり、カラフルにペイントできたりと、宣伝スペースとして使用することも可能です。
内装も特徴的で、シフトノブ、ウインカーレバー、ワイパーレバーはデザインが統一されたほか、ハンドルのスポークも個性の強いデザインとなっていました。
●ダイハツ「ミゼットII」
ダイハツ「ミゼットII」は、1950年代に誕生した同社の3輪トラック「ミゼット」をオマージュしたクルマとして、1996年に発売されました。
1996年当時の軽自動車規格よりも小さく設計されていて、1人乗り(デビュー時。後に2人乗りも追加)かつシンプルな装備が特徴となっています。
発売当時の価格は46万9000円(消費税抜)からと、ほかの軽自動車と比べても群を抜いて安い価格設定となっていました。
販売期間の途中で、荷台部に屋根を設けた「ミゼットIIカーゴ」も登場しています。
小口配達用途を想定して作られた、取り回しのしやすさが特長の商用車というコンセプトは、いま見ても斬新だといえます。
■トヨタの奇想天外なデザインのクルマとは?
●トヨタ「iQ」
都市部の移動に最適化されたクルマとしてシティコミューターというジャンルがありますが、そうしたクルマの多くは2人乗りとなっています。
そんななか、2008年に発売されたトヨタ「iQ」は、シティコミューターでありながら4人定員を実現したクルマとして、注目を集めました。
全長は2985mmと軽自動車よりも短い一方、全幅は1680mmとコンパクトカー並みの幅広さで、その比率のアンバランスさからデザインが個性的になるのも必然といえます。
4名定員を実現した要因としては、数多くの空間効率化技術が挙げられます。エアコンが専用設計となっているほか、燃料タンクは床下に置かれ、運転席・助手席シートバックの薄型も実施。
大人3人と子ども1人の3+1が快適に移動できる空間としました。
※ ※ ※
クルマのデザインは、クルマ好き以外の人にとっても比較的関心をもたれやすい話題です。そのため、購入時の決め手がデザインだった、という話もよく聞かれます。
個性的な見た目であれば、それだけ印象に残りやすくなりますが、一方好き嫌いが分かれる場合もあることから、各自動車メーカーも苦心してクルマのデザインをおこなっているようです。
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