乗員保護性能だけでなく、衝突回避支援ブレーキをはじめとする各種安全運転支援機能も確かな作動を確認
欧州でクルマの衝突安全性試験を実施しているユーロNCAPはこのほど、新型「トヨタ・ヤリス」のクラッシュテストを実施。最高評価の5つ星を獲得したことを発表した。
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ユーロNCAPでは今年、テスト内容の見直しを実施した。衝突試験では稼動式バリアによる「オフセット衝突」が加えられたほか、歩行者やサイクリストを含む周囲の道路利用者への障害対策や移動式の障壁試験も盛り込まれている。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、ユーロNCAPの衝突試験は休止していたが、このほど再開。新しい試験内容で初めてテストされた新型ヤリスは、成人乗員保護性能で86%、子供乗員保護性能で81%、歩行者保護性能で78%、安全補助装備で85%をマーク。4項目すべてにおいて基準値をクリアし、見事、総合5つ星の最高評価を獲得した。
新型ヤリスに全車標準装備となる「運転席&助手席SRSフロントエアバッグ」「運転席&助手席SRSサイドエアバッグ」そして「前後席SRSカーテンシールドエアバッグ」は、オフセットを含む全面衝突や側突に対して良好な乗員保護性能を発揮した。
一方、トヨタセーフティセンスを構成する衝突回避支援ブレーキ「プリクラッシュセーフティ」は、昼夜の歩行者や昼間のサイクリストにも確実に機能。白線の内側を維持する「レーントレーシングアシスト」もこの試験で確かな作動が確認された。
ちなみに、旧試験内容で実施された新型ヤリスと同クラスのモデルの試験では、2019年に実施された「ルノー・クリオ(ルーテシア)」や「アウディA1」、2017年に実施された「フォルクスワーゲン・ポロ」などが5つ星を獲得している。
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