WEC世界耐久選手権第6戦オースティンでは、35号車アルピーヌA424(アルピーヌ・エンデュランス・チーム)が5位に入賞を果たした。ドライバーのシャルル・ミレシは、信頼性重視のエンジンアップデートを導入した最初の週末に、今季デビューの同車両が初めてトップ5フィニッシュを記録したことで、アルピーヌは「完璧な週末」を達成したと信じている。
■事前テスト不参加の“ハンデ”を跳ね除ける
“ル・マンの悲劇”の原因は「明確に特定」。アルピーヌA424、今季中にエンジンをアップデートへ
ミレッシがポール・ループ・シャタン、フェルディナンド・ハプスブルクとともにドライブした35号車は、テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で9月1日に開催された『ローンスター・ル・マン』で5位に入り、シーズン開幕戦のカタール1812kmで記録していた7位というこれまでのアルピーヌの最上位を上回った。
ミレッシは決勝前日のハイパーポールで4番手を獲得。決勝ではオープニングラップでハプスブルクがキャデラックのアール・バンバーと接触しドライブスルーペナルティを受け、序盤で順位を落としていた。
ミレッシも指摘したが、アルピーヌのこの結果はポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの2台のワークス・ポルシェ963を上回るものであり、またアルピーヌは7月の事前テストに参加しなかった唯一のハイパーカーメーカーだったことから、注目に値するものだ。
「(テストに参加しなかったことについて)僕らはそれがハンディキャップのようなものになると思っていた」とミレッシはSportscar365に語った。
「だが、最終的には週末に良いステップを踏むことができ、そこから何かを成し遂げることができた。このレースでは、本当に競争力のあるクルマだったんだ」
この結果はアルピーヌ自身がイベントに臨む前に予想していたものを超えており、「完璧な週末」だったとミレッシは認めた。
「今週末はそれが可能だとは思っていなかったと思う」とミレッシは言う。
「トップ10に入ることができるとは思っていた。だけど……トップ5はこのプログラムの現段階としては、本当に素晴らしい結果だ」
「クルマは良かったし、僕らがいられたポジションも素晴らしかった。ハイパーポールで4番手、トップ5でフィニッシュしたので、完璧な週末だったと言えると思う」
「タイヤのデグラデーションとタイヤマネジメントは、僕らのクルマにとってはもっとひどいものになるだろうと思っていたんだ」
「(第5戦)サンパウロからここまでの間に僕らが踏んだステップについて、僕らは本当のところは確信できていなかった。でもいまは、結局はそれが本当に良いステップだったことが確認できた」
「ブレーキング時の車両の安定性が高まった。それはこのプログラム開始以来、主に悩まされていたことだった」
「まだやるべきことはあるが、着実に進んでいると思う。あぁ、確かに改善すべき点はまだある。だけど、それらは来年実現するだろう、うまくいけばね。いま、2週間の富士でも同じことを達成できると期待している」
テキサスでの6時間レースは、ル・マン24時間レースで2台がともにリタイアして以来、アルピーヌが計画していた信頼性重視のアップデートを実施できた最初のレースだった。
「新しいカムシャフトが届いたばかりで、来年にはさらなる何かがもたらされるだろう」とミレッシは説明した。
「ル・マンのトラブルの修正が重要だったので、アップデートはひとつだけ。これでエンジンは以前と同じように使えるようになった」
アルピーヌのモータースポーツ担当副社長ブルーノ・ファミンは、サンパウロで最初のソフトウェア対策を実施した後、今回のアップグレードによって彼らは「リスクレベルを下げる」ことができたと語った。
「進化を検証する時間がなかったため、まだ計画しているすべてがそろっているわけはないが、新しい部品をいくつか入れた」とファミンはSportscar365に語った。
「リスクレベルは確実に下がった」
残りのアップデートがいつ導入される予定かと聞かれると、ファミンは「今シーズンの終わりか、来シーズンの初めかはまだ分からない」と答えている。
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