耐え抜いた昨年をバネに 飛躍を誓う2021年
text:Yasuhiro Ohto(大音安弘)
【画像】刷新 新型アウディA3シリーズ(海外仕様)【2021年 日本へ】 全86枚
世界的な新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて大きな打撃を受けた世界経済だが、独アウディの世界販売も前年比-8.3%となる169万2773台に留まった。
その傾向は日本市場も同様で、前年比-8%となる2万2304台に。
しかし、プレミアムカー市場全体が15%以上の落ち込みを見せる中、アウディ自身も健闘したと評価しているようだ。そのポジティブな姿勢の背景には、昨年後半の巻き返しが挙げられる。
世界的には、第3四半期のセールスが好調だったうえ、第4四半期には過去最高の販売台数を記録。この傾向は、日本でも見られ、9月と10月の新車販売台数の総数は、過去最高を記録。
さらに認定中古車の年間販売は、なんと前年比2.7%増となる1万3925台。こちらも過去最高台数を記録しているのだ。しかも昨年の厳しい販売状況にあっても、全体の7割のディーラーが収益を上げていることも明かされている。
ノアック社長は、昨年後半の販売実績を踏まえ、「日本では、年間3万台の販売も可能なポテンシャルがある」とし、さらなる飛躍のために2021年も31億円もの投資を実行すると言及。販路拡大のために、4店舗の新規ディーラー(新車もしくは中古車)の開設や17拠点のリニューアルなどを予定していることも明かした。
また新型車としては、主力である「A3シリーズ」の年内の導入を始め、今年の後半には、ミドサイズSUV「Q5シリーズ」と「Q2」のマイナーチェンジの実施。
さらに電動化戦略の目玉となるEVには、欧州での発表を目前に控える新型SUV「アウディQ4スポーツバックeトロン」の早期導入にも言及。早ければ、今年の10月ごろ、遅くとも18か月以内の導入を目指したいと積極的な姿勢を示した。
より実用的なアウディEV 「eトロン」登場
記者会見では、アウディEV戦略の第2弾となる「アウディeトロン」も発表された。
昨年導入されたアウディeトロン・スポーツバックの姉妹車となるSUVだが、こちらはオーソドックスなSUVスタイルを採用することでラゲッジスペースの利便性を高めたもの。
ボディサイズについては、eトロン・スポーツバック譲りで、全高以外は共通。全長4900mm×全幅1935mm×全高1630mmと大きめ。ホイールベースも2930mmとゆとりあるものだ。
eトロンは、「50クワトロ」が導入される。eトロン・スポーツバック同様に、前後モーターを備える4WDシステムやプラットフォームなどの基本構造に違いはないが、50クワトロ仕様となるモーター性能と搭載バッテリーの容量が異なるのが最大の違い。
先行導入されているeトロン・スポーツバック・ファーストエディションは、高性能仕様となる「55クワトロ」がベースで、最高出力408ps、最大トルク67.7kg-mのモーター性能に95kWhの駆動バッテリーを組み合わせ、407km(WLTCモード)の航続距離を実現。「50クワトロ」は、最高出力312ps、最大トルク55.1kg-mのモーター性能と71kWhの駆動バッテリーの組み合わせとし、航続距離が316km(WLTCモード)に。
ダウングレードといえば、その通りだが、その一方で、バッテリーの削減により車両重量が150kg以上軽量となるほか、価格もぐっと抑えられたバランス重視の仕様となっているのだ。
その価格は、エントリーとなる「eトロン50クワトロ」が1000万円切りの933万円、装備のアップグレードを図った「アドバンスト」が1069万円。よりスポーティな「Sライン」が1108万円となる。
またeトロン・スポーツバックにも「50クワトロSライン」が新設され、こちらの価格も1143万円とファーストエディションと比べ、184万円も引き下げられている。
ちなみに、50クワトロの場合、購入時には、約30万円相当の減税メリットに加え、クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金の対象車となることから、eトロンで23.2万円、eトロン・スポーツバック50クワトロで23.6万円のサポートが受けられる。
世界初のブランドストア 青山に5月末まで
前向きなアウディの姿勢を象徴するのが、東京都・青山に2021年5月31日までの期間限定でオープンした「アウディ・ハウス・オブ・プログレス東京」の存在だろう。
“アウディの今”を体験できるブランド発進拠点であり、東京が第1号店となる。このストアは、世界にも展開されていくという。
デジタル技術を活用したアウディワールドの展示も魅力だが、注目は、eトロン・シリーズのコンセプトカーの展示だ。現在は、最新作となる「アウディQ4スポーツバックeトロン・コンセプト」を展示。今後は、eトロン・シリーズのスポーツカーコンセプト「eトロンGT」も展示予定というから楽しみだ。
さらにストアでは、最先端のアウディを体験してもらうべく、EVの「eトロン」やハイパフォーマンスモデル「RS」シリーズの試乗も行えるという。
見所はEVだけにあらず
デザインや品質だけでなく、自動運転などの先進技術でブランド価値をアピールしてきたアウディ。
その次なる象徴が、EVを中心とした電動化技術であることは間違いない。しかし、長年の伝統が生みだしたピュアエンジン車も旬を迎えているのも確かだ。
その象徴となるのが、「S」「RS」に代表される高性能モデル。将来的に、これらも様々な仕様に生まれ変わり、受け継がれて行くが、ピュアな今のうちに味わっておくことをお勧めしたい。
電動化とハイパフォーマンス・エンジン車は、一見相反するようにも映るが、どちらもアウディの今を映す鏡である。
また今年は、モデル末期となる昨年も、最も販売台数が多かった主力モデルA3シリーズがフル・モデルチェンジを迎える。こちらの完成度も要注目だ。
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みんなのコメント
どんな人が買ってるの?
中古車販売、「なんと、前年比2.7%増!!」とか、もうアホかと、、、
会社になってますねえ。