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「若者はクルマに興味ない」はウソだった? ZOZO前澤氏のスーパーカーも登場したイベントが鈴鹿で開催

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「若者はクルマに興味ない」はウソだった? ZOZO前澤氏のスーパーカーも登場したイベントが鈴鹿で開催

■ZOZO前澤社長による夢のプロジェクトが鈴鹿サーキットで開催

 2019年4月28日、三重県にある鈴鹿サーキットにて、「前澤友作スーパーカープロジェクト」と「スーパーカーフェスティバル ~サウンドパフォーマーズ~」のコラボレーションイベントが開催されました。

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 イベント当日の鈴鹿サーキットは、ゴールデンウィーク2日目ということもあり開園前から多くの家族連れがゲートに並ぶ姿が見られました。数々のアトラクションがある鈴鹿サーキットですが、この日一番人を集めていたのは、国際レーシングコースの近くにあるGPスクエアです。

 GPスクエアには、ジャガー「E-Type」のような往年の名車から、ランボルギーニ「アヴェンタドール」のような最新のモデルまで誰もが認めるスーパーカーがズラリと並んでいます。そのなかでもひときわ存在感を放っているのが、ブガッティの「シロン」とパガーニの「ゾンダ」。一台あたり約3億円するといわれている両車は、株式会社ZOZOの社長である前澤友作氏が所有するスーパーカーです。

 とくにゾンダについては、前澤氏がパガーニに特別発注したワンオフモデルで、その名も「ゾンダZOZO」リアエンブレムのほか、エンジンにも刻印が施されており、カーボン製のリアスパッツなどの特別装備が奢られています。

 この日3回開催された、「シロン&ゾンダZOZO エンジンサウンドパフォーマンス」では、前澤友作スーパーカープロジェクトのメンバーである、レーシングドライバーの横溝直輝氏のアクセル操作によって実際にシロン&ゾンダZOZOの咆哮を聴くことができました。

 横溝氏がそれぞれのクルマに乗り込もうとすると、普段聴くことができないスーパーカーのサウンドを誰よりも近くで体感しようと多くの人が集まります。いざエンジンがかかると周囲から一斉に歓声があがり、大人から子どもまですべての人が笑顔になっています。午前に2回、午後に1回行われたこのパフォーマンスでは、どの時間帯でも変わることのない盛況ぶりを目にすることができました。

 午後になると、コラボレーションイベントのメインともいえる2つのパフォーマンスが開催されました。ひとつは「シロンvsゾンダZOZO」によるホームストレートの全開バトルです。

 ここでハンドルを握ったのは、プロジェクトメンバーである横溝直輝氏と、ル・マン24時間耐久レースでの優勝経験をもつレーシングドライバーの荒聖治氏。バトル前のトークセッションでは、「シロンは1500馬力ありますが車重が2トンを超えているうえ、500キロ出るようにハイギアード仕様のクルマです。対するゾンダZOZOは馬力こそ760馬力ですが、シロンよりも約600キロも軽いうえ、ギア比も低い。勝機があるのではと思っています」と横溝氏がコメントしました。

 大歓声のなかついに始まった世紀のドラッグレース対決は、来場者によるカウントダウンのもとスタートします。カン高いエキゾーストノートが鈴鹿サーキットのホームストレートに響き渡りますが、僅差の勝負になると思われた世紀の対決はシロンの圧勝で幕を閉じます。

 ゾンダZOZOの運転を担当した横溝氏は、「あわよくば勝てるかもと思ったんだけど、甘かったですね。踏んでも踏んでも全然追いつかない。ゾンダZOZOだってとんでもなく速いクルマなのに、シロンはハンパじゃないね」とコメント。

 シロンを運転した荒聖治氏は、「こんな加速今まで体験したことないですよ。ローンチコントロールだって使ってないのに、加速中は脳みそが後ろに持っていかれるのが分かるくらい。シロンをずっと乗っていたら、次のレースはコルセットを着けて参戦しなきゃいけなくなっちゃう」とコメントしました。

■子どもはクルマに興味を無くしていない!スーパーカーに乗った子どもの表情がそれを示していた

 世紀のドラッグレース対決の後は、会場に来ている子どもたちがシロンとゾンダZOZOの横に乗って国際レーシングコースを試乗できる「レーシング走行体験」が開催されました。

 グランドスタンドを埋め尽くすよう人数のなかから、同乗体験ができるのはたった2名の子どもだけです。ジャンケンによって勝ち残ったのは、横浜在住の山口くんと、鈴鹿の隣町である津市から来た山口くん。なんと同じ名字の方でした。

 シロンとゾンダZOZOに乗った2人はプロドライバーの隣に乗り込みますが、緊張した表情はなく終始笑顔です。スタートの合図とともに走り出した両車はピットレーンを軽やかに加速していきます。と思ったのもつかの間、直ぐに一周して最終コーナーからピットインしてきました。

 怖い思いをしてないかな? 泣いちゃったりしていないだろうかと思いながら子ども2人を迎えましたが、まったくその心配は無かったようです。子ども達は、スタートする前の表情よりもさらに明るい笑顔になっていました。

 津市から来た山口くんにスーパーカーを体験した感想を聞いてみると、「すごく速くて面白かった。一瞬で加速して、コースのラインに沿って綺麗に曲がっていた」とコメント。

 横浜から来た山口くんは「こんなに凄いクルマに乗れるなんて夢みたい。僕も大きくなったらこんなクルマに乗りたい。将来の夢はレーサー」とコメントしていました。

 今回のイベントの主要メンバーである「やまけん」こと山田健氏は、前澤友作スーパーカープロジェクトについて以下のようにコメントしています。

「2019年に入ってから立ち上げた前澤友作スーパーカープロジェクトですが、すでに多くの場所でイベントを実施しており、とても好評の声をいただいております。

 第1弾は3.11の復興イベントとして福島の小学校と幼稚園にシロンを持っていきました。最近の子どもはクルマに興味がないという事も聞いていたので、持っていく前は正直不安なところもあったんです。子どもが乗りたいクルマは普通のハイブリッドカーだなんて声を聞くこともありますから。

 ですが、実際にシロンを目の前にした子ども達の反応を見た瞬間、子どもはクルマに興味がないなんてウソの情報だということを実感しました。みんな『すげー!』とか『カッコいい!』といって大興奮しているんです。

 前澤友作スーパーカープロジェクトは、スーパーカーを使ってクルマ文化を盛り上げるために立ち上げられたプロジェクトですが、一番の目的は『子ども達に夢を与える』ことが目的です。

 復興イベントの時や、今回の鈴鹿サーキットイベントの子ども達の反応を通じて、我々がやっていることには意味があることを確信しました。これからもさまざまな面白いイベントを企画していく予定なので楽しみにしていてください。」

 ※ ※ ※

 若者のクルマ離れが進んでいると言われる昨今ですが、子ども達はクルマに興味がないわけではなく、単にクルマに触れる機会が少ないだけなのではないかと本イベントを通して感じました。

 実際、今回のイベントに参加した子ども達の表情はみんなイキイキしており、クルマに対しての憧れは決して失われていないことが実感できます。私たち大人がクルマに対しての情熱を無くしてしまえば、子どもたちもクルマに触れる機会が減ってしまうのは当然のことです。

 これからの未来を担う子どもたちに対して、クルマは素晴らしいものであることをちゃんと教えてあげれば、自動車社会の未来もまだまだ明るいはずです。それを実現するためにも、今の自動車社会には前澤友作スーパーカープロジェクトのようにクルマで夢を与えられるプロジェクトが必要であるといえるでしょう。 【了】

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