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新型ボルボEX30 若いユーザー向け小型EV、初公開 「最小にして最速」 クロスカントリーも

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新型ボルボEX30 若いユーザー向け小型EV、初公開 「最小にして最速」 クロスカントリーも

0-100km/h加速3.6秒 ボルボ最速のEVに

ボルボは6月7日、新型のコンパクトSUV「EX30」を発表した。若い顧客層の獲得を目指し、ブランドの電動化の「礎」となる新世代のEVである。

【画像】ボルボ「最小」にして「最速」のコンパクトSUV【新型ボルボEX30を写真でじっくり見る】 全46枚

欧州価格は約3万6000ユーロ(約535万円)からとなり、月額599ユーロ(約9万円)のサブスクリプション・プランも用意されている。

英国では現在受注が始まっており、価格は3万3795ポンド(約585万円)から、サブスクリプションは月額579ポンド(約10万円)からとなる。納車は来年初頭に開始される予定だ。

日本にも導入予定で、仕様や発売時期、価格などの詳細は後日明らかにされる。

ボルボによると、EX30は総所有コストを下げ、若い都市部の顧客層を取り込むことに重点を置いて開発されたという。同社のジム・ローワンCEOは、「プレミアムな完全電動モビリティを、より多くの人々に提供する」ことを目指したと述べている。

ボルボは、EX30購入者の約4分の3がボルボを初めて購入する人であり、また大多数はセカンドカーとして購入すると予想している。

EX30の特徴として、これまでのボルボの市販車の中で生涯CO2排出量が最も少ないクルマを目指し、また安全性への取り組みに妥協はないとされている。同時に走行パフォーマンスも兼ね備えており、最上位のツインモーター・パフォーマンス仕様では0-100km/h加速3.6秒と、ボルボ史上最速のタイムを実現している。

兄弟ブランドのポールスター4やスマート#1にも採用されている最新のSEAプラットフォームをベースにしており、全長は4233mmとなる。

最もサスティナブルなクルマを目指して

スタイリングとしては、昨年公開されたフラッグシップの大型SUV、EX90と歩調を合わせたもので、クローズドグリルとボルボの特徴である「トールハンマー」型のヘッドライトを備えている。ホイールサイズは18インチから20インチまで選択可能。

ボディカラーは、スウェーデン西海岸の岩に生える地衣類に着想を得た新色モスイエローを含む5色が用意されている。

インテリアもボルボの伝統的なデザインを踏襲し、ダッシュボードには12.3インチの縦型タッチスクリーンが配置される。インフォテインメントには、グーグルベースのシステムが搭載され、アップル・カープレイとアンドロイド・オートに対応している。

また、従来のドア内蔵型スピーカーに代わり、ホームオーディオ風のサウンドバーがダッシュボードに配置される。

収納にも力を入れており、フロントにはダッシュボード中央のマルチファンクション・センターコンソール、トンネルコンソールの後部には取り外し可能な収納ボックスが設置されている。

ダッシュボードにはリサイクルされたデニム繊維を使用するなど、再生可能素材を積極的に採り入れている点も特徴だ。

また、ボディにはリサイクル・アルミニウムを25%、リサイクル・スチールを17%、リサイクル・プラスチックを17%使用するなど、内外装の素材に配慮してライフサイクル全体でのCO2排出量(カーボンフットプリント)の削減を目指した。

その結果、20万km走行での総CO2排出量は30トン未満に抑えられるという。

1回の充電で最大480km バッテリーは2種類

EX30には、3種類のパワートレインと2種類のバッテリーが用意される。シングルモーター仕様では、最高出力272psのリアモーターと51kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを搭載し、航続距離は344kmとされる。

シングルモーター仕様には、長距離走行が可能なエクステンデッド・レンジモデルもあり、69kWhのニッケルマンガンコバルト(NMC)バッテリーを使用して、最大480kmの航続距離を実現するという。英国価格は3万8545ポンド(約670万円)から。

ツインモーター仕様では、フロントアクスルに156psの電気モーターを追加し、合計出力428psを発生させる。69kWhのNMCバッテリーにより、航続距離は460kmとされる。英国価格は4万995ポンド(約710万円)から。

充電速度は、LFPバッテリーで最大134kW、NMCバッテリーで最大153kWに対応する。25分強で10~80%の充電が可能だという。

ボルボによると、EX30のシャシーは都市環境での軽快な走りを目指してチューニングされ、低重心で均等な重量配分になっているという。

EX30には、フラッグシップモデルのEX90で見られるようなLiDARシステムは搭載されないが、「ボルボに期待されるような安全性」を実現し、都市環境での安全性の向上に重点を置いているとのこと。例えば、自転車や歩行者がクルマの横を通過する際にドアを開けようとすると、アラートが表示される。

また、衝突時に乗員を守る「最先端」の拘束装置や、複数の運転支援システムが装備されている。駐車場所の特定や、駐車の操作を支援する新しいパークパイロットアシスト機能も搭載される。

デジタル技術にも力を入れており、デジタルキーやヒーターの遠隔操作を行う専用アプリを用意している。

オフロード志向の「クロスカントリー」も登場

英国向けのEX30では「プラス」と「ウルトラ」の2つのグレードが設定される。プラスグレードには、オートマチックLEDヘッドライト、アダプティブ・クルーズコントロール、2ゾーン・クライメートコントロール、フロントシートヒーターが標準装備される。

ウルトラグレードには、360度カメラ、パークパイロットアシスト、20インチホイール、パノラマサンルーフが追加される。

よりベーシックなエントリーグレードの「コア」も後日発売される予定で、価格は3万1000ポンド(約535万円)から3万2000ポンド(約555万円)の間になると予想されている。

ボルボはまた、オフロード志向の強いEX30クロスカントリーを2024年に発売予定で、最低地上高を上げ、スキッドプレートや専用19インチホイールを装備するという。

英国向けのEX30は、今年後半に中国・張家口市の工場で生産が開始される予定だ。現在、欧州およびその他の一部市場で受注を開始している。また、米国でも提供される予定で、現在予約注文を受け付けている。

日本への導入時期については今後の発表を待ちたい。

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