2023年シーズンの締めくくりとして開催されたラスベガスGPと最終戦アブダビGPの2連戦。12時間の時差を3日間で乗り越える必要があり、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットでは多くのドライバーやチーム関係者、シリーズスタッフが体調不良に見舞われていた。
メルセデスのジョージ・ラッセルも体調を崩したひとり。来季に向けてF1のスケジュールが「持続可能ではないこと」のあらわれだとした。
■F1メカニックの過酷な現実。カレンダー拡大で追い詰められる現場の声「F1は”限界”に近づいている」
2024年のF1カレンダーはすでに発表されており、全24戦で争われることとなっている。2019年以来初めて中国GPが復活し、ラスベガスGP、カタールGP、アブダビGPの3連戦でシーズン終了を迎える。
久しぶりの開催となったラスベガスでのグランプリと1週間後の最終戦を終えたドライバーからは、来季に向けて懸念の声が挙がっている。そして、ラッセルは22戦で争われた今年のシーズン終盤に現れた疲労と体調不良が、チーム関係者が来年のシーズンを戦い抜くことがいかに持続不可能かを証明していると語った。
「ドライバーたちは、このパドックにいる全ての人の中で最高なモノを得ている」とラッセルは言う。
「移動方法でも、僕らはとても恵まれたポジションにいる」
「でもパドックの上から下まで、体調を崩しているメカニックが沢山いるし、エンジニアオフィスの人たちもそうだ。常に時差があって身体がどこにいるのか分からなくなり、違う時間に食事をして、違うホテルに止まり、違う環境と気候に悩まされる」
「身体が混乱してしまうんだ。来年はスタッフが制限を受けて、全戦に行かなくなるという話もある。それは良いことだと思う」
「4000人が1シーズン24レースをこなすことが持続可能だとは思えない。地理的にあまり理解できないと特にね」
F1チームはスタッフのローテーションを組んでいるが、2021年に予算制限レギュレーションが導入されたことで、各チームは自ずと労働力を制限することとなった。その結果、スタッフのローテーションにも影響が出た。
ラッセルはアブダビGPで3位表彰台を獲得したが、ラスベガスGPからアブダビGPにかけて深刻な体調不良と戦っていた。
「1周に4回は咳き込んでいたから、かなり悲惨だったよ」とラッセルは言う。
「ここ2週間は本当に体調が悪かった。まずラスベガスで高熱が出て寝られなかったし、ひどい気分だった。それからひどい咳が出て、1週間を通してマシンに乗っている時も咳が止まらなかった」
「毎周咳き込んでいたけど、マシンに拘束されていると息ができないんだ。咳を出すために深呼吸することもできない。だから咳が止まらなかった」
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