200万円以上する場合もある!
ちょっとした不注意で、道路設備を壊してしまった場合、いくらぐらい請求が来るのか? 主だったものを調べてみました。
(1)ETCのゲートのバー
ETCで止まりきれなかったり、カードを挿入し忘れたり、カードの有効期限が切れていたりして、ゲートのバーを折ってしまった場合、いくらになるか。左右一対になっているのが一般的で、お値段は1本6万5000円、2本で13万円なり。
(2)ガードレール
ガードレール本体価格は1メートルあたり5000円~1万円。しかし、工賃や誘導係の人件費などを入れると、30万円コースになることも!
(3)信号機
信号機本体は、LEDタイプで14万円前後とされるが、信号機をコントロールしている制御装置を壊してしまうと、200万円クラスに……。
(4)道路標識
40万~50万円。ちょっと信じられないが、道路標識の製造・設置・工事業者は、警察の幹部が天下りを繰り返していることでも有名……。公取委が独占禁止法の排除勧告を行ったこともある。
(5)カーブミラー
本体価格は2万円~4万円。しかし、道路使用許可申請手数料や掘削工事や舗装料などが加わると総額20万円前後となる。
(6)自動販売機
25種類のジュース収容の標準型で、およそ80万円。大型タイプになると200万円ぐらいするらしい。
(7)電柱
NTTなどの7mタイプは、1本数万円。電力会社などの15mタイプの電柱は、1本15万円前後だが、折れた電柱を引き抜いて、新たに埋設するには、20万円~60万円の工賃が発生。ケーブルなども切断してしまったとなると、当然、もっと高額になる。
(8)サーキットの備品
公式レースなどは別として、走行会などでサーキットを走り、コースオフしてクラッシュすると、サーキットから請求が来る。
(例:鈴鹿サーキット→http://ccmc.gr.jp/event/damage/index.html)
ガードレールなどは、コツンと当てただけで、請求が来るので、要注意!
2008年に起きた、首都高速でのタンクローリー炎上事故では、運転手と運送会社に、東京地裁は32億8000万円の賠償金の支払いを命じる判決があった。
「注意1秒、償い一生」なんてことにならないように、日頃から安全運転を心がけ、くれぐれも某アプリゲーム等に注意力を奪われぬよう、気をつけましょう。そして、自動車保険の対物保険(対人も)は、万が一に備えて、賠償金額「無制限」に加入しておくことをおすすめします。
(文:藤田竜太)
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