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「最新モデルまる分かり」鮮烈!本気の4WDスポーツ、GRヤリスを発注する前に知っておきたいことを大紹介

掲載 更新 15
「最新モデルまる分かり」鮮烈!本気の4WDスポーツ、GRヤリスを発注する前に知っておきたいことを大紹介

モータースポーツから学ぶ開発手法を採用。すべてが本格派

 今年1月に世界初公開されたGRヤリスが、9月4日に発売された。20年ぶりに復活したスポーツ4WDであると同時に、トヨタのスポーツモデルの未来を支える重要なモデルである。

「最新モデル試乗」トヨタのスポーツカー戦略を担うGRヤリスのスーパーパフォーマンス

 86はSUBARUとの共同開発、スープラはBMWとの共同開発が話題になった。トヨタほどの規模なら自社開発など容易なはずだが、それをしなかった理由は、「スポーツカーをビジネスとして成立させるため」。社会情勢や景気に左右されずにスポーツカービジネスを行うためには、従来とは異なるアプローチが必要だった。それは一度消滅したスポーツカーの復活がいかに大変かを、身を持って経験してきたトヨタだからこそのアイデアだった。

 その一方で、GRヤリスはトヨタ独自で開発を行っている。「市場規模の小さいスポーツカーを継続させる」という志は86/スープラと同じだが、もうひとつのミッションがある。それは1999年にセリカGT-FOURの生産終了以降、失っていたスポーツ4WD開発の技術や技能を取り戻すこと。自分たちの手を使って挑戦する必要があったそうだ。
 失われた時間を最短で取り戻すために、モータースポーツから学ぶ開発手法を選択。開発責任者の齋藤尚彦氏は「強いクルマ作りはWRCマシンを開発するTMR(トミ・マキネン・レーシング)、市販車では考えられない評価はレーシングドライバー/ラリードライバーから学んだ」と語る。さらにモリゾウこと豊田章男社長も初期段階からマスタードライバーとして開発に携わり、毎週のようにテスト車に乗り評価を行った。ドライバーのダメ出しをすべてデータに置き換え、その場で対応する方法で開発したという。

 生産は元町工場のスポーツカー専用ライン、GRファクトリーで行う。多品種少量や高精度組立を実現させるために、ベルトコンベアのないAGV(無人搬送車)を用いた特別ラインで、全国から集められた熟練職人による丁寧かつ正確な組み付け、生産が行われる。

エンジンはパワフル&スムーズな伸びが印象的! フットワークはアンダーしらず

 走りは、世界最高水準。1.6リッターターボは、フラットなトルク特性とレスポンスのよさ、7000rpmのレッドゾーンを超えていきそうな伸びが印象的。6速MTのシフトフィールも素晴らしい。ハンドリングは、アンダーしらずのフロントと、ドシッと踏ん張るリアの安定性が絶妙にバランス。操作しだいで、オーバーステアまで自在に持ち込める。

 モデルラインアップについて紹介しよう。販売の中心は RZ(396万円)とRZハイパフォーマンス(456万円)。272ps/370Nmを発揮する1.6リッター直噴ターボ+6速MT、GR-FOURと呼ばれるコンパクト&軽量なハイレスポンスカップリング式の4WDシステム、専用プラットフォーム&サスペンションといったメカニズムは初回限定モデル、ファーストエディションと共通。RZハイパフォーマンスは運動性能をいちだんと引き上げるBBS製鍛造アルミホイールやミシュラン・パイロットスポーツ4Sタイヤ、前後トルセンLSDを装備する。

 ファーストエディションと異なるポイントは見た目の部分。ラジエターグリルや前後のスポイラー、アルミホイールは、ファーストエディションのマットブラックに対して艶ありブラック仕様。インテリアはファーストエディションで選択可能だったエモーショナルカラー(ステッチとシート表皮に赤を用いている)は選択できず、シルバーステッチ仕様になる。

 RZ、RZハイパフォーマンスのどちらを選んでも「軽さ」と「手足のように操れる操縦性」は共通。RZハイパフォーマンスはLSD効果と相まって、アクセルONで積極的に向きを変える、すっきり軽快な足さばき。RZは素直なクルマの動きで穏やかでしっとりした印象が強い。

RCはラリー用ベース。RSは魅力的な「プレミアムコンパクト」

 もう1台の4WDスポーツがRC(330万円)、競技用に装備が簡素化されたグレードだ。基本的なメカニズムはRZ系と共通だが、ラリー用の小径タイヤを考慮したフロントブレーキやステアリングナックル、ダート走行などでのトラクション性能を重視した専用トランスファー(オプション)、17インチアルミを装着。エアコンレス(オプション装着可)でカギはスマートキーではない。

 注目は RS(265万円)だ。 RSはGRヤリスの世界観を身近に味わってもらうための入門モデル。標準ヤリスと同じ120ps/145Nmを発揮する1.5リッターのNAユニットとダイレクトCVTを組み合わせ、駆動方式はFFになる。
 絶対的なスピードはスペック相応だが、驚きはフットワーク。スポーツモデルというより、むしろ「プレミアムコンパクト」と呼びたいくらいの優しさと高い動的質感を備えた乗り味に仕上がっている。オシャレなクーペ感覚で乗りたい、と感じた。

 GRヤリスは、ハードはもちろんモノづくりのプロセスに関しても、豊田章男社長が語る「もっといいクルマづくり」が徹底されている。クルマからトヨタの「本気」が伝わってくる。

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みんなのコメント

15件
  • 否定的な意見も多いですが、
    RSが欲しい。
  • 何にしても操作系が良い。クラッチは軽く手前で決まり、シフトストロークは少しだけ長いがカチっ吸い込まれるように入る。
    ステアリングの剛性感も高いです。
    フロアがヤリスと共通?なのか分かりませんが当初シート座面が少しだけ高いかな?と感じましたがリフターで最下端まで下げれば私の体格だとベストポジションです。
    車両重量が軽いのと下からのトルクが結構あり、街中では4速放り込みのズボラ運転も出来ます。
    また、シャシ系とユニット系の工程能力を詰めてあるのとのことですので、個体差なく性能を発揮出来るかと思います。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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