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ネオクラシック?から始まるのんびり系Re:バイクライフ!東京モーターサイクルショー2023で「愛車」探しに挑戦してみた

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ネオクラシック?から始まるのんびり系Re:バイクライフ!東京モーターサイクルショー2023で「愛車」探しに挑戦してみた

クルマ好きは得てしてオートバイにも興味津々。つまりは「カッコいい乗り物」には目がない。かくゆう私もちょっと贅沢な「2&4ライフ」に憧れている口だが、最近とくに「ネオクラシック」のレトロおしゃれでどこかのどかな、カッコよさに心惹かれている。リターンライダーの心をくすぐるその魅力はいったいどこにあるのか?国内有数のバイクの祭典で、実車を見聞してみた。

クルーザー、スクランブラー・・・さまざまなスタイルを楽しむ
理由はさまざまあるけれど、「リターンライダー」がトレンドになってから久しい。たとえば子供の独立などを機にバイクライフをリスタートさせる中高年の購買意欲は旺盛で、新たなバイクブームの呼び水のひとつになっている。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

市場が盛り上がれば、製品はさらに進化するしバリエーションだって増えていく。おかげで昨今はシンプルに「カッコいい」と思わせるモデルラインナップが、老舗・新生、国産・輸入を問わずさまざまなブランドから登場している。

中でも「どこか懐かしく、でもしっかり新しい」魅力を備えた「ネオクラシック」たちは、リターンライダーたちの嗜好と絶妙にマッチしているように思える。レトロな雰囲気をしっかり保ちながら、新鮮なおしゃれさや先進的テクノロジーまで盛り込んだ贅沢な仕様は、中高年の物欲を思いきり刺激する。

ひと口に「ネオクラシック」と言っても、そこにはさまざまなスタイルの懐古趣味が存在しているようだ。

たとえばホンダだけ見ても、ネオクラシック系ラインナップは多い。若い女性にも人気の「レブル」はトラディショナルな「クルーザー」にカテゴライズされるし、「GB350」は王道ネイキッド(「オールドルック」)フォルムにモダンなテイストをプラス、60年代から受け継がれたオンオフ両用の「スクランブラー」スタイルを「CLシリーズ」が担う。

どのジャンルにも共通しているのは、バトルモードなライディングスタンスが求められる「レーサーレプリカ」とは対照的なのどかさ。足つきべったり、ゆったりフォームでのんびり風景を楽しみながら、ツーリングを楽しむ・・・そんなシーンが似合うところだろう。オフタイムをストレスフリーに過ごすには最適な「好性能」を、それぞれのスタイルで満喫させてくれる。

【輸入ブランド編】憧れだったロイヤルエンフィールドに初遭遇
そんな最新のネオクラシックモデルを始め、多彩なオートバイの魅力が一堂に会する「モーターサイクルショー」は、リターンライダーにとっても気になるビッグイベント。2023年は3月17~19日の大阪(インテックス大阪)を皮切りに、東京(東京ビッグサイト)、名古屋(AichiSky Expo)において3週連続で開催される。

そこで今回は3月24~26日に開催された第50回東京モーターサイクルショー2023を訪問した。本格的なリターンを考えている元ライダーとして「次期愛車候補」との素敵な出会いを期待しながら、気になるネオクラシックモデルの実車を見聞するのが目的だ。

そのためここで紹介させていただくモデルは、排気量もメーカーも販売価格もバラバラ。シンプルに「カッコいい」と感じた、ネオクラシックスタイルの私的セレクションである。多少のミーハー感はご了承あれ。まずは輸入ブランドから2台を厳選したい。

ロイヤルエンフィールド スーパーメテオ650
実は今回の出展車の中でも、事前からもっとも気になっていたのがこの「スーパーメテオ650」だった。1950年代のツアラー「メテオ」シリーズの正統を受け継ぐ、ロイヤルエンフィールドブランドの最上級クルーザーである。発売予定車としてショー展示されていたが、国内向け正式導入は2023年6月以降が予定されているという。

創業1901年、世界最古のオートバイブランドと言われる「ロイヤルエンフィールド(現在はインドに本拠を置く)」だけに、シンプルで端正なフォルムもさることながら、並列2気筒エンジン(648cc)の存在感は圧倒的だ。単体で飾っておきたくなるような美しさに心惹かれてしまう。

全体的には非常にボリューミーに見えるけれど、またがってみると意外なほどコンパクトで乗りやすそうな印象を覚えた。ハンドル位置は身長176cm・中肉中背の筆者には最適で、変なところに力が入らない、とてもリラックスしたライディングフォームをとることができた。

●ROYAL ENFIELD SUPERMETEOR 650(市販予定車)主要諸元
全長×全幅×全高:2260×890×1155mm/車両重量:241kg/エンジン種類・排気量:空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ・648cc/最高出力:34.6kW(47ps)/最大トルク:52.3Nm

ハーレーダビッドソン ナイトスター(スペシャル)
ハーレーダビッドソンにはSPORT/CRUISER/GRAND AMERICAN TOURING/ADVENTURE TOURING/TRIKEの5ラインが用意されているが、ナイトスターはそのうちSPORTに属する。2022年4月に国内で発表されたモデルだが、セールスポイントは切れ味鋭いハンドリングを始めとする「鋭敏なパフォーマンス」だ。

こちらはスーパーメテオとはまた別の意味で、エンジンユニットの圧倒的存在感が光る。なにしろ、フレームとのビルトイン感が半端ではない。それもそのはず、エンジン自体がメインメンバーとしての役割を担っており、剛性の向上とともに軽量化にも貢献しているという。

ABS、TCS、DSCS(ドラッグトルクスリップ制御システム)など、安全運転支援システムも最新を備えながら、クラシックなシルエットには空冷時代のスポーツスター・テイストがたっぷり。どの角度から見ても整ったフォルムが魅力的だ。

●HARLEY-DAVIDSON Nightster Special 主要諸元
全長:2265mm/車両重量:225kg/エンジン種類・排気量:水冷60度Vツイン・975cc/最高出力:66kW(89hp)/最大トルク:95Nm/現金販売価格:237万3800円~

【国産ブランド編】復活のエリミネーター。カスタムベースとしても魅力的
冒頭にご紹介したホンダのネオクラシック系ラインナップは、今回のショーでも大変な注目を集めていた。多彩なカスタマイズの魅力をアピールした展示も多く、お小遣いが限られているリターンライダーにとっては「目に毒注意」である。

今回はカワサキ、ヤマハからも、魅力的なニューモデルが登場し、このカテゴリーがますますにぎやかになっていくことが予感された。次回、2024年のモーターサイクルショーでは、さらに刺激的なネオクラシックワールドが、繰り広げられることになりそうだ。

カワサキ エリミネーター
最新モデルには今一つ疎いリターンドライバーだが、かつて熱狂した時代に脳裏に刻み込まれた名車たちの名前は、本人でも意外なほど覚えている。そんな懐かしネームで最近、とみに心躍らされたのが「カワサキ エリミネーター」だ。

単なるアメリカンではなく「ドラッガー」といういかにもとんがったカテゴリーに分類されるマシンは、たたずまいそのものからして只者ではなかった記憶がある。しかし戻ってきたエリミネーターは、初心者にも優しい「頼りになる兄貴」的キャラクターに変身していた。

とはいえ、ロー&ロングなシルエットは確かにエリミネーターらしさが感じられる。同時に、優れた足つき性や自然で快適なライディングポジションを取ることができるなど、「クルーザー」としての才能もしっかり磨かれているようだ。

●KAWASAKI ELIMINATOR主要諸元
全長×全幅×全高:2250×785×1100mm/車両重量:176kg/エンジン種類・排気量:空冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ・398cc/メーカー希望小売価格:75万9000円~

ヤマハXSR125
日本市場向けには900と700がラインナップされている「XSR」シリーズは、ヤマハ的なカテゴライズでは「スポーツヘリテージ」に分類されるモデルだ。ネオクラシック全般でとらえるならさしずめ「カフェレーサー」という位置づけになるだろう。

そのエントリーモデルとして登場したのが「XSR 125」。巷ではかねてから250とか350とかの出現が予想されていたようだけれど、まずは末弟がお先にデビューした形だ。カスタムベースとしての魅力もアピールするべく、アクセサリーパーツ装着車まで展示されていた。

[ アルバム : 東京モーターサイクルショー2023 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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