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少し前までボディと同色だったのにナゼ? 最近ドアミラーが「黒い」クルマが増えているワケ

掲載 更新 127
少し前までボディと同色だったのにナゼ? 最近ドアミラーが「黒い」クルマが増えているワケ

 かつては樹脂で黒いドアミラーが主流だった

 いまでは信じられないかもしれないが、かつてドアミラーは樹脂のブラックそのままが当たり前の時代があった。その後、ボディ同色に仕上げることが当たり前になっていったが、最近ふたたびドアミラーが黒いモデルが増えているような気がしないだろうか。

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 コンパクトカーでいえば、トヨタ・ヤリスやスズキ・スイフト、日産ノートなどではブラックルーフで、ピラーも黒くした2トーンカラーを選ぶとドアミラーもブラック仕上げになっている。

 ヤリスの場合はホワイトルーフを選ぶと、ピラーもドアミラーもホワイトになるのでカラーの統一感がその狙いといえる。

 スイフトの場合はどのボディカラーを選んでも基本的にはブラックのピラーとなるが、モノトーンボディの場合はボディ同色のミラーになっていたりする。やはり、こちらもルーフ色との統一感を狙ったものと捉えるのが妥当だろう。

 このトレンドは軽自動車でも起きている。日本一売れている軽自動車、ホンダN-BOXにおいてもブラックルーフの2トーンボディではドアミラーがブラックとなっているのだ。

 では、ブラックのドアミラーはブラックルーフとの組み合わせ限定で意味があるのかといえばそういうわけでもない。

 それがドアミラーを目立たせないというものだ。

 新型車のアイデアスケッチなどではドアミラーのような保安基準部品は描かれないこともあるが、ともすればドアミラーという突起物はスタイリングのよさをスポイルしてしまうというのも、その理由だ。もちろん、デザインという意味ではドアミラーの形状に意味を持たせることは重要だが、なかにはドアミラーがないほうが良さを引き出せるスタイリングがあるのも事実だ。

 そうしたときにドアミラーをブラックアウトすることで、サイドウインドウに溶け込ませて、その存在を目立たせなくするという視覚的効果を利用したテクニックは以前よりあったりするのだった。

 カメラ化が進んでドアミラーが少数派になる可能性も?

 現行モデルでいえば、トヨタのGRヤリスはボディカラーを問わず、ドアミラーがブラックとなっているが、これはドアミラーを目立たせなくすることで、ボディの塊感を強調するというのが狙いといえるだろう。コストダウンのためではなく、あえてドアミラーをブラックにしていると捉えるべき事例だ。

 こうしたアイデアがけっして新しいものではない証として、1990年代の例をあげれば、プジョーのスタイリッシュモデル「406クーペ」も黒いドアミラーを採用していた。

 その狙いがドアミラーの存在感を消すためというのは当時のデザイナーも話していた。たしかに斜め前からみるとドアミラーが目立たず、そのスーッとしたボディの良さが引き出されていることが実感できる。406クーペが元祖というわけではないが、ドアミラーをブラックアウトすることでスマートに見せるというテクニックはずいぶん前から存在していたのだった。

 また、完全にブラックにするのではなく半分だけブラックアウトさせることでドアミラーをスマートに演出するというテクニックも存在している。前述したようにドアミラーというのは反射鏡の面積からサイズが決まってしまうためコンパクト化が難しく、そのあたりをバランスさせるカラーテクニックのひとつが、ブラックを使うというものだったりするのだ。

 ところで、今後はミラーをカメラとディスプレイに置き換える「CMS(カメラモニタリングシステム)」が広がっていくことが考えられる。実際、CMSを標準化したHonda eでは、カメラ部分はボディ全幅の範囲内に収まっているという。そうした未来になるとカメラ筐体をスタイリングの要素として利用するのか、目立たせなくするのか。いずれにしても、CMSに関する色使いにおいても、ドアミラーとはまったく異なるアプローチが出てくることだろう。

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